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地球温暖化が引き起こす問題【解説4】

 ゴールデンウィーク後半に松前町の桜を見に行ったスタッフTです。
 ちょっと見に行く時期が遅かったので、お城周辺の桜は若干散ってしまっていましたが、それでもお城に映える綺麗な桜を見られて大満足でした。

松前城と桜

 さて、これまでは地球温暖化の仕組みや2100年には地球の平均気温が約4度上昇すること(檜山地域は、4.6度上昇する予測)等をお話ししてきました。
※詳しくは、「地球の平熱のお話【解説1】をご覧ください
 ですが、実際のところ「気温が上昇したから何が困るの?」、「私は暑い季節が好きだから特に困らないな」等と思われた方もいるのではないでしょうか?

 ということで、今回は地球温暖化が引き起こす問題についてお話ししたいと思います。

地球温暖化の影響

地球温暖化による影響を色々と調べたところ、以下のようなものがありました。

異常高温が日常化する
 ・水不足や干ばつ地帯が広がり、食糧が不足する
 ・動植物の生態系を狂わせ、絶滅の危機にさらされる種が出てくる
 ・マラリア等の熱帯性の感染症の発生範囲が拡大する
北極圏や高地の氷が溶け出す
 ・海面が上昇し、海抜の低い陸地が消失することで、気候難民が生まれる
 ・永久凍土や沿岸の堆積物から温室効果ガスが放出される
海水や風の流れが変化する
 ・異常気象が常態化する
 ・森林火災、台風、水害が多発する
 ・自然災害による損失がもたらす経済衰退


このように見ると、
食糧不足、異常気象、自然災害、経済衰退等は、私達の生活に大きく関わってきそうなものがたくさんありますよね。
 
この他にも、気温の上昇による影響はドミノ式にさまざまな問題を引き起こし、
 食糧が不足に伴う紛争が起こったり、気候難民の流入によるスラム化等の二次的な問題が発生することも考えられるそうです。

ちょっと待った!!温暖化の悪影響しか書いてないけれども
・温暖化によってプラスの影響もあるんじゃないの?
・スタッフTが危機を煽るために悪影響だけを選んでるんじゃない?

 と感じられた方がいるかもしれません。

IPCCの評価報告書

 そこで、次に紹介するのがIPCC(気候変動に対する政府間パネル)の第6次評価報告書を要約した資料の一部を抜粋したものです。
 以下の表では、世界で観測された気候変動の影響についてまとめられていて、各種影響が気候変動によるものである確信度と、影響の良し悪しを読み取ることができますのでご覧ください。
 

環境省HP:IPCC第6次評価報告書第2WG 政策決定者向け要約の概要より 

IPCC(気候変動に対する政府間パネル)とは
 1988 年に国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)により設立された組織で、現在195カ国が加盟しています。
 活動の目的は、各国政府の気候変動に関する政策に科学的な基礎を与えることで、世界中の科学者の協力の下、出版された文献(科学誌に掲載された論文等)に基づいて定期的に報告書を作成し、気候変動に関する最新の科学的知見の評価を提供しています。

 この表を見ると、地域によって差はありますが、水不足や作物の収穫等で一部良い影響があるところも見受けられます。
 ですが、世界全体を見ると、生じる現象のほとんどが悪影響であり、かつ、気候変動による影響であることについて中程度以上の確信度があるとされています。
 したがって、気温の上昇によって一部良い影響があるものの、地球全体では悪影響の方が大きいことから、温暖化対策を行うことが重要なのですね。
 

まとめ

1 地球温暖化によって、食糧危機、陸地の消滅に伴う気候難民の発生、自然災害の多発等の悪影響がある
2 温暖化によって発生する問題の多くは、私達の生活に大きく関わってくる
3 地球温暖化が進むと一部良い影響もあるが、地球全体では悪影響の方が大きいため、温暖化対策は重要である。


温暖化が進むと桜の開花時期や紅葉狩りの時期も大きく変わってしまうかもしれませんね…。


長くなってしまったので、今回はここまでにしたいと思います。
ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
次回は人類のエネルギー転換についてお話したいと思います。
それでは、次回をお楽しみに!

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