エドガー・ドガ 《アンリ・ドガと姪のリュシー・ドガ》 〜 アートの聖地巡礼(米国)

画像1 シカゴ美術研究所で「もう一度みたい作品」を紹介している。エドガー・ドガ(1834-1917)は、印象派の中でも肖像画が上手い。その中でも名品のひとつとされているのが《アンリ・ドガと姪のリュシー・ドガ》(1875/76)。ドガは、親戚がいるイタリアへ何度か旅をしている。この作品は彼がナポリの親戚を訪ねた時、彼の叔父アンリと従姉妹リシューを描いた。孤児リシューと、どうやって距離を縮めればよいのか戸惑う叔父アンリ。ドガにしては、モノトーンの色調は、彼もまた身内を失ったばかりだったからか。心理的描写が優れた名品。