「死生の間」2022/5/29-30

死んだ。
なんてこともない、ただの一人の心肺が停止し、動かなくなった。その人達はそれを「死」と呼ぶ。
死者を取り巻く周辺の人間が騒いでいる。

死ってなんだろう。死んでない人たちは全員生きてるんだろうか?
僕にとって生きていると認識できていない人は、僕にとっては全員死んでいるのかな。

友達のsnsは今日も動く。友達は心の中で僕に語りかける。
彼の実体はもうここには存在しない。でも実体が存在した以前より、近くに彼を感じる。ずっと。

僕にとって彼は今も生きている。実体を捨てた今も何らかの影響を与え続けている。

そんなことを考えていると、死と生の間にはいろんな要素があって、明確な境界線は無いんじゃないかと思う。グラデーションなのかも。
死と生は2極ではないんじゃないかな。

僕は生きているんだろうか。少しずつ少しずつ死んでいる気がする。生きている意味があまりにも短絡的で軽薄だから、自分が生きていることを自分しか認識できていない気がする。
生きている意味があるとも思えないし、実体を捨てた方が生きてるんじゃないかな。

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