時間より大切なこととは？

世の中で一番大切なことって何か知ってる？と以前友達から聞かれたことがある。その答えはもちろん「時間」だ。今でこそありふれたこの答えは10年前の私には衝撃的だった。時間なんていくらあったってお金がなきゃ何もできないのに！なんて思ってもいた。今では時間があればお金だって手に入るという考えの方が主流のような気がしている。そして最近まで私もそのうちの一人で時間に追われ続ける日々を過ごしていた。

ただ最近時間よりも大切なものがあると認識し始めた。それは充実度だ。時間あたりの充実度が高いことが一番大切なのではないか。人間は幸福を求める。その幸福をもたらすのは充実度だ。時間がいくらあってもそれが充実していなければその時間にあまり価値はないように思う。もちろん意味のなさそうなことはさっさと処理することは次の充実な時間を生み出す大切な選択ともいえるが、基本的に無駄な時間を過ごすという選択はしたくないし、一般的には充実度の高い時間こそ多くの人が求めるものだろう。

「時間、時間」と多くの人が言うが果たして生み出された時間は本当に有意義に使われるものなのか。それは個人の幸せによる判断によるところが大きいが、時間を生み出すために急いで適当に済ませてしまったこと自体が実は大きな損失で、その浪費された時間を楽しみながら過ごすことが本当は幸せで人生をより充実させるための判断だったかもしれない。

今一度自分の時間の使い方を考え直してみたい。果たして自分の大好きなことをやるために何となくだったり、せわしなく使っていた時間は本当に大切に扱わなくてよかったものだったのかと。そういうところから新たな自分の価値の創出であったり視点が見つかったりして、トータルでの人生の充実度を引き上げてくれるかもしれない。