「バチェロレッテ中毒者」続出の5つの理由と「一流寿司」とのたった1つの共通点
いつもお世話になっています。わたくし、「寿司リーマン」と申します。
週4で一流の寿司屋を食べ歩き、3年間で600万円、10000カンの寿司を食べているサラリーマン。「一流の寿司屋に行くと成長できる!」と唱えています。
今回は、世間で大ヒットしているコンテンツに触れてみたことで気づくことができた、寿司をより一層感動的に味わうためのポイントについて考察しようと思います。
早速ですが、みなさんは「バチェロレッテ」ご覧になりましたか?
バチェロレッテとは?
《バチェロレッテとは...??》
1人の独身女性を、職業、年齢、容姿、性格もさまざまな17人の男性が奪い合う婚活サバイバル。Amazon prime videoのオリジナル番組です。
女は男をどう選び、男は自分をどう見せるのか。
豪華でロマンチィックなデートや国内外での旅を通じて、パートナーとなる男性を選び抜きます。
バチェロレッテからバラを渡されなかった男性はそこで脱落、その場で番組を去ります。
バチェロレッテの心を奪い、最後のバラを勝ち取るのは、一体どんな男性なのか? (Amazon prime videoより)
私の身のまわりでも「バチェロレッテ見た?やばいくらい面白いから見た方が良いよ!」という声をよく耳にします。
そんなに面白いなら見てみようと思い、出張先のビジネスホテルで試しに見てみました。そしたら、見事にどハマりしてしまいました...。
1回あたり1時間×全10回分で完結するのですが、1日でイッキ見しました。それくらい没入してしまいました。
「バチェロレッテ中毒者」が続出している5つの理由
ぜひ見ていただきたいので内容には触れませんが、バチェロレッテにハマってしまうポイントを自分なりに言語化してみると、以下の5つが浮かび上がりました。
①恋愛というコンテンツの強さ
誰もがわかる普遍的な「恋愛」「結婚」をテーマにしている。愛するとはなにか?という古典的なテーマは王道だがやっぱり強い。モテるための秘訣が学べる番組。
②シンプルでわかりやすいルール
1人の女性が17人の男性に対し、気に入った男性にはバラを渡していくという各回の最後に執り行われる「ローズセレモニー」。バラを渡された人は生き残り、渡されなかったらアウトというシンプルでわかりやすいルールが面白い。また、ごく稀に女性から男性に渡される、その場で生き残りが決定する「サプライズローズ」や、他の男性がデート中に女性を奪うことができる「ストールンローズ」などのオプション的なルールも多すぎず、かつ効果的で番組をより一層面白く仕立て上げる。スポーツでもなんでもそうですが、「ルール」がコンテンツをグッと面白くするということを痛感しました。
③登場人物のキャラクターが多種多様で魅力的
初代バチェロレッテの「福田萌子」と、彼女を奪い合う17人の男性のキャラクターが個性的かつ多様性に富んでいる。経営者、芸術家、歌手、サラリーマン等、職業も違えば、女性へのアプローチ方法も様々。視聴していくごとに登場人物の過去の生い立ち、価値観が明らかにされていく構成。必ず「この人に残ってほしい!」という「推しメン現象」が視聴者の心中で巻き起こりやすい。また、芸能人ではない、全員一般人を器用しているのも、どこかで親近感が湧くのかもしれません。
④途中で入る視聴者目線のスタジオトーク
各回の途中、番組が面白くなってきたところで、スタジオに切り替え。バチェロレッテを私たちと同じく視聴しているナインティナインの岡村さんと矢部さん、SHELLYさんが、視聴者として男性目線、女性目線で感想を共有。その感想を聞いて「わかる!」「いやいやいや!」みたいな感じで、一人で見ていてもバチェロレッテを小刻みに他の人と共有しているかのような感覚に陥る。映画を見終わった後に友達と感想を共有したくなる、みたいな。バチェロレッテでは、それを小刻みに挟んでいるのが地味に秀逸だと感じました。
⑤最終回前後に収録された同窓会での裏話
出演した男性陣たちがひな壇に集結して裏話を語り合うトーク番組が最終回前後に収録されている。本編収録から数ヶ月後に再集結した出演者たちは、本編収録時とは異なるホンネを暴露しまくっている感じも一般人ぽくて逆に好感がもてる。「あの時は実はこうだった!」みたいな裏話は、同窓会的な楽しさがある。最後にはサプライズもあり、この回までも見ることでバチェロレッテがはじめて完結するのだ。
「バチェロレッテ」と「寿司」が味わい深くなる共通点とは?
...と、ここまでバチェロレッテが面白い理由を考察してみました。
24時間365日寿司のことを考えている「寿司リーマン」としては、
なにか「バチェロレッテ」と「寿司」を結びつけることができないか?
とさらに考えました。
その中でも、最も強く気づいたのは、
「バチェロレッテの味わい深さ」と
「一流寿司の味わい深さ」は一緒
ということです。どういうことか?
そのヒントは先述の5つの理由のうちの3つ目「登場人物のキャラクターが多種多様で魅力的」にあったのです。
バチェロレッテから学べ!寿司を感動級に味わうためのたった1つの法則
バチェロレッテにおける登場人物とは、1人の女性「福田萌子」と17人の男性たち。
バチェロレッテを見進めていくうちに、福田萌子さんの価値観や、男性それぞれの生い立ちや個性がストーリーとしてどんどん味わい深くなっていく...。
これ、実は一流寿司屋の味わい方と全く一緒なんです。
どういうことか?
福田萌子=寿司屋の大将
17人の個性豊かな男性=寿司ネタ
に置き換えるとわかりやすいかもしれません。
個性的な男性(=寿司ネタ)の魅力を深く知り、個性を引き出す福田萌子さん(=大将)。
大将が魚の個性を見極め、その旨味を最大限に引き出します。その魚たちは私たちの口の中でより一層魅力的、感動的な美味さになって、昇華されていきます。一流の寿司屋ほど、この傾向が顕著です。
私が寿司リーマンとして、世の中に伝えたい「寿司の楽しみ方」のひとつとして、
大将が魂を込めて握り、自分の目の前に置かれた寿司の背景にあるストーリーを聞いたり想像して食べてみると、より一層味わい深く楽しめる。
ということがあります。
一流寿司を味わい深く感じてみよう!
ここでちょっとした体験をしてみましょう。
頭の中で考えながら、画面をゆっくりスクロールしてください。
想像してみてください。今、あなたは一流の寿司屋にいます。
あなたの目の前には、この大将が魂を込めて寿司を握っています。
そして、マグロがあなたの目の前に置かれました。
…どう感じましたか?
きっと、「無口でこだわりが強そうな大将だな」とか「美しくて美味しそう!」などと心の中で思った方が多いと思います。
では、以下の事実を知った上で、同じシーンを迎えたら、どんな気持ちになりますか?
瀬口祐介。福岡県出身の37歳。高校卒業後、博多の老舗寿司屋で十年間修行。その後、モナコ公国の五つ星ホテルにて、副料理長・鮨の指導者を務める。モナコ公国アルベール大公とシャーレン妃の挙式では、ジョエル・ロブション氏やアラン・デュカス氏と供に王宮内で寿司をふるまう。2012年帰国し、実家の「菊鮨」を継ぐことを決意。柔らかく温かな人柄。
どんなにお金を積んでも、信頼関係がなければ取引ができないと言われる、日本最高級のマグロを扱う、豊洲の「やま幸」のマグロを使用。この日は新潟県佐渡島で漁獲された100kg超級で、背骨周辺の「天身」と呼ばれる部位を、数日間熟成。それを特製醤油に軽く漬けたもの。
…いかがでしたか?
きっと、先ほどよりも「美味しそう!食べてみたい!」という気持ちが強くなったはずです。
数十年間、福岡とモナコ公国で修行経験を積んだ大将が、やっとの思いで信頼関係を紡ぎ、仕入れた最高級のマグロ。
大将がマグロの個性を見極め、美味さを引き出すために、軽く漬けにして提供された寿司…
魚とご飯というシンプルかつ口に入れたら10秒で消えてしまうという儚いアウトプット。
その一瞬に込められたストーリーをどれだけ理解できるか?
一流の寿司が感動的に美味いのは、その背景にあるストーリーの濃度が尋常ではないほど濃いからなのです。そこに気づける人、気づこうとする人は一流のお客さんであり、感性が高いと思います。
私は「一流の寿司屋」という場を通して、こうした「センス・感性を磨く」という行為が自分の成長に繋がると強く感じ、一流の寿司屋に足を運び続けています。
バチェロレッテの味わい方と、一流寿司屋の味わい方は一緒です。
機会があれば、ぜひこうした目線で、一流の寿司屋に足を運んで見てください。
バチェロレッテにハマった方は、一流の寿司屋にハマる危険性大です。
今後とも、寿司リーマンをよろしくお願いいたします。
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