【オレゴン世界選手権1日目】男子20km競歩決勝(山西利和が2連覇、池田向希が銀) / 男子3000mSC予選(三浦龍司が予選落ち)
オレゴン世界選手権が開幕した。
会場のヘイワードフィールドは、改装前から米国での陸上の聖地として知られ、全米選手権や五輪選考会が行われてきたトラックである。
トラックタウンとして知られるユージンは田舎で、その中央にオレゴン大学の敷地がある。スポーツが強い名門大学でアメフトや陸上のみならず様々なスポーツの種目で選手を抱え、大学のスポーツチームはオレゴンダックスの名称として知られる。
そのような街ともあり、ヘイワードフィールドは陸上専用のスタジアムであることが特徴である。いわゆるサッカーをやるような大きさに設計されていないだろう。
例えば、水濠の位置が特徴的で、斜めに直線的に入っていく走路は初めてみたかもしれない。改装前のヘイワードフィールドの水濠の位置までは把握してなかったが、このようなことは実際にその目で見るまではなかなか意識できない部分でもある。
そして、観客席からトラックが非常に近い。これは、チケットを買って陸上観戦をするには最高の環境であるといえる。また、競技中は選手に向けて拍手をする場面がとても多く、日本の陸上大会の雰囲気とはまた違ったものがある。多くの観客が立ち上がって応援する場面は幾つかあった。
この記事では男子20km競歩決勝、男子3000mSC予選について競技中の写真とともに記載していく。
男子20km競歩決勝:日本勢がワンツー!
大会初日はモーニングセッションで男子走高跳予選、混合マイルリレー予選などが行われたが、ロードでは男女の20km競歩決勝が行われた。
オレゴン大学のアメフトスタジアムであるオーツェンスタジアム前のロードの周回コースで行われたが、このオーツェンスタジアム前は男女マラソン決勝のスタート / フィニッシュ地点でもある。
男子20km競歩は日本勢のメダル獲得が期待されている種目だったが、日本勢の終盤のリードなど見応え十分のレースとなった。
シューズを見ると、主流である薄底が多いが、4位と惜しくもメダルを逃したサムエル・ガシンバ(ケニア)はナイキのストリーク、銅メダルを獲得したペルセウス・カールストローム(スウェーデン)はヴェイパーフライネクスト%2を着用していた。競歩におけるカーボンシューズとは、どのような利点をもたらすのだろうか。興味がある。
今回は4位に終わったが、ケニアの選手が競歩でここまで強くなると、ケニアは本当に底が知れない陸上大国だと感じる。しかも、ケニアの競歩人口は今現在は約50人だそうだ。
気温は20℃台の前半から中盤とそこまで高くないが、日差しが強い。今のユージンでは昼よりも夕方のほうが最も暑く、その時間帯で26℃ぐらいであるが湿度はそこまで高くなく過ごしやすい。
レースの終盤に日本の山西利和と池田向希が抜け出した。この時点でワンツーを期待できるように思えた。
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