
子供部屋中年を兄弟にもつ人間のホンネ〜前半〜
こんにちは、本日は非正規雇用で働き、10年近く実家暮らしの兄(長男)と、高校から不登校になり、それ以降ずっとニートの兄(次男)について書いて行きたいと思います。
長男の生い立ち
(注意:身バレ防止のため、一部エピソードは変えてありますが、だいたいはあってます)
長男(1番上の兄)は地頭は良くないが、幼少期は父親の期待を一気に背負ってしまっていた。小さい頃からこどもチャレンジ的な幼児向け教材を与えられ、1日のノルマを課されたりしていた。しかし幼児にそんな生活が耐えられるわけもなく、見事に逃げ癖がついた。兄の最終学歴はFラン私立大学となった。
逆に生活面に関しては甘やかされて育ち、お小遣い制ではなく欲しいものを買い与えられて育ったため、正しい金銭感覚が身につかず、現在でもお金があると全て使ってしまう。ある分のお金を使うのではなく、カードローン支払いのために金を稼いだりしているのでカードを止められたことが2回ほどあるらしい。
勉強をしないと殴られる兄を見て可哀想に思った母は、兄を甘やかしてしまっていた。長男は食い意地が張っていて、それでいて好き嫌いが多い。お菓子に目がなく、あれば全部食べようとする。所謂食い尽くし系男子なので私のぶんのお菓子まで食べてギャン泣きした方があるのだが、そんな時まで母は兄の味方をした。
特に印象的であった甘やかしエピソードは兄が大学へ入った時のこと、今では無くなったが、その当時違う携帯会社へメールや電話をすると料金が高くつくような設定になっていた。長男は大学で知り合った気になっている女の子から「携帯会社が違ってて、かけ放題じゃないからメールとか電話とかがあまりできない」と言われたらしい。いい歳した男ならこの言葉を「お前とメールも電話もしたくない。」と訳すことができるはずだが、長男にはそんな翻訳能力はなかった。そこで長男が移した行動はなんと「気になる女の子と同じ携帯会社にしたいからもう一つ携帯が欲しい」と親にねだったのだ。今思うとなんて情けない話なのだと私は思う。言い方は悪いが、長男は人生初めての恋愛チャンスですら自分の手で掴めず、あろうことか親の金で解決しようとしたのである。当時小学生だった私でさえ「バカか?」と思った。当然父は怒って反対したのだが、なんと母はもう一つの携帯電話を長男に買い与えてしまったのである…。母として情けなくないのだろうか、息子の恋愛チャンスのために金を出すことが、そして付き合ってもいないよその女のために金を出すことが…。
当然、二つ目の携帯を持ったところでその女は彼女になってくれるはずもなく、ワンナイトにすら至らず終わった。親の金まで使ったのだからワンナイトぐらいは決めて欲しかったところである。
私は母に「兄ちゃんが二つ目の携帯を持ってるのだから、私も中学から携帯を買ってよ」と言ったが「兄ちゃんは特別なの!!」と一蹴された。今思えば3兄弟で私が1番ひどい反抗期になったのはこういうところが原因であろう…。とにかく、母の長男への甘やかしは異常であった。母は反抗期の私に「長男ちゃんは愛嬌がいいのに、あんたは愛嬌が悪い。もっと兄ちゃんを見習いなさい」と言われた。兄は施しを与えてくれる人間に対して愛嬌がよかった。そこが兄のいいところであろう。しかしながらこの性格は若い時には便利だが、歳をとるにつれ足枷となる。いい歳こいた男が自分に与えてくれる人にだけ愛嬌をよくして、あれこれとねだり、特に大きな恩返しもしないのだから次第に人は離れていった。現在長男を甘やかしてくれる存在はついに母だけとなった。
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