11/8 北京の車窓から共産主義を思う
10億人が、もしくはそれ以上の人口が暮らす北京は、中国人にとっての街だ。
首都として威厳を保つのに必要な固さが、北京にはある。
北京南駅から、高速鉄道に乗って、上海虹橋まで移動した。
高速鉄道は日本のODAを受けて作られたと聞いたことがある。JRの東日本か東海が車両提供をしたとも。
写真はぶれているが、高速鉄道外観。
確かに、システムや内装は日本の新幹線とよく似ていた。
車窓から動画を撮った。タブレットと携帯端末だけだと動画を載せるのは難しいが、山も丘もない中に、背の高いビルがぽつぽつと建っている。
そのビルは、みんなして全く同じ様相を呈して同じ方向を向いて建てられている。同じ会社が同じ時期に造ったんだろうなとか、その会社にはきっと共産党の息がかかってるんだろうなとか、共産主義を感じてしまう。
画一的な、のっぺらぼうの高層ビルが無造作に建ち、その反対側からは工場の排気がモクモクでている。
商業の国というより工業の国だ。
日本に似た列車から、日本の車窓とは全く違う光景が見える。
この高層ビルを建てるお金で社会保障や人権保護ができるはずだという批判をよく耳にする。その実際の建造物群をみて、その規模に圧倒され、ビルがどう使われているか分からないが、ビルの中にいるであろう人民の幸福に思いを馳せた。
上海は、そこと比べると異色だった。
資本主義の街、外国人と中国人の街。
きらびやかな夜景のなかで、北京よたくさんの外国人が歩き、北京とはまた異なった服装の中国人が歩く。
経済特区である上海のこの発展。
共産主義、特に中国の「特色ある共産主義」の結果を目の当たりにして、イデオロギーと発展のあり方と、人民の受け止め方を思った。
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