7/17 Dolce&Gabbanaの愛憎
尊敬する人が、Dolce&Gabbanaの香水を使っている。
D&G公式サイトより
デザイナーDolceとGabbanaが特別なパートナーとなって、同性愛をカムアウトしづらい時代に始めたブランドというストーリーと、
公式サイトや商品のイメージビデオのイタリアの陽気な美しさと、
D&Gのインスタグラムの投稿も、どれもこれも色彩豊かできれいなので、とても好感を持っている。
今までハイブランドのシックな感じがまだ自分には早い気がしていて、あまり興味を持たずにいたのだが、D&Gの色彩豊かでユニークな柄を使うこのセンスがピタリと来た。
最近、どの香水を買おうか迷っていたので一気にD&Gの香水を買おう!と思ったのだが、そう簡単に買えない事情があるのだ。
D&Gのデザイナーが米 トランプ大統領の妻・メラニア氏と親密であること。
また、ゲイの養子縁組に反対するような発言をしたことから、
#Boycottdolce &gabbana なんてハッシュタグもあるのだ。
それにその言葉をデザインしたTシャツも、D&G自ら「皮肉だよ」として作っている。
また最近は、「自分たちが死んだらブランドも終焉。日本人デザイナーなんかに服をデザインしてほしくない」と、まさに人種差別的なことも発言している。
文脈を見ても、ここで「日本人」という固有の国名を出す必要はない。
ここで「日本人」と言ったということは、やはり彼の中では日本人、ひいてはアジア人について、人種差別的な、なんらかの考え方があるのだろう。
同性愛に関して寛容であると思われたDolceとGabbanaだが、彼らなりの家族観があるのだろう。しかし、どのような愛の形があってもいいように、家族だってどんな形があってもいいのではなかろうか?と、私は思う。
当事者が幸せであれば、それがどんな形であろうと批判されるいわれはないと思う。
その他に、彼らはSNSにおいて体型批判的な言動(痩せている方が美しい)を行ったり、人種差別的なコメントに「イイネ」を押していたり、あまり芳しくない言動が続いている。
商品を買うということは、そのブランドを支持するという意思表示だ。
ましてや香水なんて、それを毎日身に着けるのだ。
匂いも素敵で、ハイブランドの素敵さを教えてくれたD&Gではあるが、これまでの彼らの言動を見ると、香水が欲しいが気持ち良く使うことができない。
悲しいかな。Dolce&Gabbana。香水つけたかったが、彼らの考え方をまとって生活することは、できない。