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11/16 正露丸バンザイ

先日のnoteで書いていたように、ホーチミン市で体調を崩していた。ハノイでこじらせた腹痛と体のだるさをそのまま国内線でホーチミン市まで持ってきてしまった。さらに決定打となったのは、腹痛の波が収まらず、ミネラルウォーターを買いに行けないままに、ホーチミン市の水道水を飲んでしまったことだった。普段東南アジアでは、水道水はさすがに飲まないようにしているものの、氷が入っている飲み物だろうが、少し怪しそうなスープだろうが肉料理だろうが食べている。それをいいことに、水道水ちょこっとくらい大丈夫だろう、自分にはもう耐性がついているはずだと思いこんでしまったのが運の尽きだった。

数十分ごとに腹痛の波がやってくる。

腹痛といっても、だいたい毎月末いつもやってくる生理痛とは別の痛みで、明らかに胃が痛い。ぐぐぐと押される痛みが数十分おきにやってきて、その波をやり過ごすしかない。

何か食べ物を食べにいくにしてもかってくるにしても、この波と鉢合わせしては動けなくなりそうだし、そもそも何も食べたくない。しかし腹は痛い。

どうするべきか考えた末、食後に飲むものとされている正露丸を、胃の中が何も入っていないこの状態で無理やり飲むことにしてみた。

飲んで経過を観察してみると、波がやってくる間隔が長くなり、忘れた頃にやってくる程度になってきた。これならなにか食べられるかもしれないと思い、レセプションのお姉さんにニコッと会釈をしつつヨロヨロと宿を出た。海外でごはんやさんを探す手だてとしては、海外の観光客または地元民で賑わっている店に入るべきというマイルールを適用して、怪しげなおばさんが切り盛りするごはんやさんにはいった。軒先で外国人が黙々とご飯を食べ、外を眺めているからだ。

ご飯は当たり障りのないものを選び、また正露丸を飲んでみた。
すると、やってくる波の大きさが小さいものになってきたのだ。やはり用法用量は守るべきだなあと感じ、正露丸バンザイするに至り、このnoteを書いている。

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yukisai
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