5/20 私の知っている日大
5/24、やはり日大アメフトの問題が世間を席捲しています。
私は親戚が日大の付属高校に、スポーツ枠で在席していた時代があり、
日大付属高校の体質は、彼らから聞いていた。
私の親戚の男の子は、中学時代から各私立高校のスカウトマンから目をつけられていて、そのなかから日大付属高校を選んでいる。
選んだ理由は、人格者である指導者の存在。他の高校のように、自校の好成績のためのスカウトではなく、その子の将来のために学校でどう成長するかまで含めてスカウトをしてくれたのだそうな。
その指導者、つまり彼を日大付属高校に呼び込んだ監督は、自校の利益だけを考えるような人間ではなかった。生徒の将来と合意を基にして指導を行う方だ。
彼は、日大付属高校でのびのびと部活をした。3年生の時にはキャプテンまでした。部員同士の上下関係は厳しかったし、練習も厳しかったようだが、理不尽なこともなく過ごした。
高校3年生になり、また進路を考える時期になったとき、彼は日大ではない大学に行きたいと考えていた。そこであれば、彼自身の夢に近づけるし、実力としても少し背伸びをすれば届くほどで、成長環境として適切だったそうなのだ。
監督は、もちろん応援してくれた。付属校としては、キャプテンを務め将来も有望な彼を日大に進学させたかっただろう。部活内でも様々なスタッフから日大を選ぶよう、圧力があったが、監督は、他大の監督に掛け合ってまで、彼の進路を切り開き、日大に縛り付けないように配慮してくれた。
監督は、彼だけでなく、すべての部員に対してその態度をとっていたので、おのずと日大付属校から日大にストレートで進学する率は上がらない。
それを日大は咎め、圧力をかけ、しまいには監督を異動させてしまった。別の付属校から、日大信仰の強い人間を呼んで後任とし、その監督のことは、別の付属校に飛ばした。
付属校のその部活の保護者会は、その人事異動に猛反対。その監督の指導で申し分のない成績が出ていたし、在籍年数も異動に値するものではない。なにより生徒たちがそれを望んでいないと。嘆願書まで作成したが、
それは聞き届けられなかった。
親戚の子は、その監督が指導した最後の年になり、自由な進路を選ぶことができたが、その後輩たちに関して、
「かわいそうだ。きっと日大しか進学できないようにされてしまうのでは」と話していた。
最近、日大という名前をニュースで聞くことが多いが、私の身近な日大は、付属校と一緒になって自校の利益・ブランドを追い求める大学だ。
あのニュースについて、思うことはたくさんあるので、また後日noteに書くけれど、選手たち、学生たちが理不尽な扱いを受けないように願うばかり。