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TCR ADVANCED PRO(9Gen)インプレ
お疲れ様です。ミツモトです。
実走距離は約5000㎞ローラーでは約1500㎞一年ちょっと乗ったので
たまには僕が今乗っているバイクについてインプレしていきます。
※非エアロアルミから乗り換えた感想が多くを占めてます。悪しからず
1.購入動機
理由としては
サイズが合わなくなってきたので新しいバイクが欲しい
180センチでサイズ52は小さい
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大学に入学したタイミングで実業団レースにも興味を持ったので
せっかく参戦するならトレンドマシマシバトルマシンを作ろう!
2.条件
・ディスク
・電動コンポ
・カーボンホイール
・スモールパーツの入手が容易
・比較的安価(50万円前後)
こんな条件で探しました。
いつ見ても中々無謀な条件
条件一つ一つ説明したいところではありますが
書き始めるととんでもない分量になるので省略しますが、
要約するとトレンドマシマシバトルマシンを作ろう(二回目)
そんなことはさておき
ショップでこのカラーの個体があり(条件〇)
初めて見たときにこのカラーいいなって思ったので購入しました。
結局は色と形!気に入れば
それでいいんです。
それだとインプレの意味がないでしょって突っ込まれそうですが
性能的にも満足してます。
その前に簡単なプロフィール
身長:180㎝
体重:64~66㎏
FTP:275w前後
PWR:4.1~4.2
脚質:スプリンター?
最近FTP計測していないので前後している可能性も…
大体4倍くらいだと思ってもらえればって感じ
脚質に関してもイマイチよくわからないですが持久型ではなくて
スプリントのスプリントの方がイケます(20倍は乗らないのでポンコツ説も)
3.ジオメトリと重量
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身長的にはMLも狙えたが、スタックハイトがやや高めだったのでMサイズをチョイス
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大まかにはこんなスペック
MLでフレーム重量 870g 、フロントフォーク重量 390g
Mなので多少軽い
4.各構成とインプレ
比較対象
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比較対象は以前まで乗ってたCAAD12
クランク以外105だったがカーボンチューブラのお陰で
写真の状態で約7.2kg
アルミ特有の加速感が特徴
納車時点
パワーメーターを移植05からの変更100gちょっとは軽くなってた記憶
サドルも純正からSworks (モデルは忘れました)
ペダル込みだとおおよそ8kg
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完成車付属のホイール(SLR1 36)
内幅22.4mmで1442g
カーボンスポークの流行とファットリム化で目を引くほどの数字ではないですが結構よく走ってくれた。
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平地:
約8kgの車体になったことで漕ぎ出しから重量差を感じた。
踏み込んだ感じもCAADと比較すると柔らかめ
買う車体ミスったかなとも思ったが
メーターを見ると意外と速度が乗ってる
頭の中が???
登り:
CAADと比べたら柔らかいことからあまり期待できていなかった。
イメージ的にはCAADの時は無理やりでも重いギアを踏んでいった方がタイムは出てたけど
TCRは軽いギアで回した方が速いって感じ
重量差はあったけどタイム的にはほぼ互角
下り:
間違いなくここが一番大きな違い
これが明らかに速い
CAADが適正サイズでなかったことで落差がありすぎたことによる
ピーキーな感じも充分考えられるがそれだけでは説明できないような安定感
(ファットリムになったことやチューブレスになった恩恵もある)
またディスクブレーキになったことでブレーキングの安定感が一気に増した。
ことも大きな要因だと考えられる
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吊るし状態のまとめ
単純な比較だとピーキー感が消えてとても扱いやすくなった
快適×速さを両立できている印象を受けた
この時点で十分完成されていると結論づけた
空力を求めて
吊るし状態でも十分な性能を見せてくれたTCRであったが
下りが伸びない
ここでもまた自分の経験値の差や乗り方がもろに出る部分ではあるが
弥彦ロードでは登り切ってからの下りが全く着いていけず惨敗
チームメンバーからホイールとコラムカットを弄るべきでは?とアドバイスをいただいた。
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ポジション的にはかなり余裕があったので気合の全下げ
これで多少は空力〇
次にホイール
ハイトの暴力で殴れば下り速くなるんじゃね
って思ったので大捜索(中古で)
最近流行りの中華カーボンも気になったが結局落車とかで壊したときに容易にパーツが手に入るCADEXをチョイス
※このあと壊してます
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そこでフロント42mmリア65mmを導入
F:590g
R:840g
=1430g
SLRと比較すると14gの差だが前後ともハイトが上がってこの重量なら〇
とはいえ最近の中華ホイールは50mm通しで1200gも割とスタンダードになっているので気になるところではある。
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今まで挙げてきた下りの失速感が消えたことで
同じ下り、同じパワーであっても最高速が5km/h前後違う
ハイトが上がったことでより地面に張り付くようになり高速コーナリングでも今まで以上の安定感が加わった。
またカーボンスポークになったことでより剛性感が増し
下りからの上り返しや5%前後の微傾斜では
自分が思い描くような動きができるようになった。
予算が許すなら50ULTRAや40MAXなど現行ハイエンドを購入することが理想的に違いないが現在の中古相場を見ると
このホイールも悪くないのではと考えることができるだろう。
デメリットを挙げるなら
・リアが65mmというのは少しやりすぎな気がしているのも否めない
機会があれば40mm前後のホイールもワンセット持っておきたい
・リムに水が入ることである
雨天のレース後ではホイールを振ると”チャプ、チャプ”と音が聞こえるほどであるのでメンテナンス等には気を付ける必要がある
・フックレスリムであること
タイヤの選択肢が少なく高価であること、海外では走行中に外れるなどの事故も、、、
・輪行に弱い
カーボンスポークが輪行で破損しやすい、現に僕も知らないうちにスポークを破断させてしまった。
載せ替えなど
色々あって載せ替えを行う必要が発生した。※理由は察してください
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8170アルテに載せ替え&軽量クランクElille x320&デュラ54-40導入
結構デカめの工事を行っていただきました。
重量は7.5kgへ
インプレとしては
今までのあと少しと感じてたネガ要素がほぼすべて消えたと言える
たかがボトル一本分と言ってしまえばあまり大きな変化に見えないが
以前乗っていた仕様では、7%以上の激坂で振りの重さを感じる場面も多々あった。
それが車重が500g軽くなったことである程度解決されたように感じている。(同コース、同パワーのデータがなかったので厳密な比較はできないが)
・コンポ
変速機が105→アルテグラになったことで
トルクをかけた状態でインナーからアウターへのシフトアップが高速になったこともロードレースにおいてはかなり大きなアドバンテージになると言えるだろう。
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・クランク
正直クランクの軽量化はよくわからなかった。
だがカーボンになったことによる明らかな剛性up
樹脂ソールのシューズからカーボンソールに変えた時と似たような感動がある。
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10点満点で評価するなら
CAAD
平地:4
登り:7
下り:4
TCR(吊るし)
平地:7
登り:6
下り:7
TCR(現状)
平地:8
登り:8
下り:9
のようになると思う。
結局のところ
かかった金額を踏まえると万人にはオススメできるとは言い切れないが
乗り換えた時点で快適かつ速くなったことから乗り換えて大成功だったと言える
しかしレースをしないなら完成車のパッケージで全く持って不満を感じることはないとも思えた。
5.総評
1.完成車のパッケージが素晴らしい
2.食わず嫌いをしない
完成車で同価格(50万円ほど)のフレームにも試乗させていただく機会では
軽さやTCRの素性の良さが際立ち間違いなく際立ていたと言える。
激戦の50万円クラスの中でも激押しであることは間違いない
あくまでも僕のオススメではあるが、105電動の完成車を購入し
気になるところを少しずつ弄っていくことが、少ない予算で速いバイクを作ることができると思えた。
僕自身GIANTってだけで嫌煙していた所はあった
乗ってみるまでは
○○だからやめよう、ではなくモノは試しで試乗をしてほしい
現行(10gen)への進化も気になる所
ここまで長々と書きましたが、読者の皆さんの購入への判断材料になれば幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
ミツモトでした。