The Prom ~ありのままを受け入れ大切にする~
Promを皆さんご存じですか?
アメリカのティーン映画だと定番なイベントですが、簡単に言うと高校や大学の卒業前に行われるパーティーのことです。
今回ネットフリックスオリジナルでこのプロムを題材にした映画が配信されました。
それがThe Promです。
マンマミーアやヘアスプレーといったミュージカル映画が好きな人には必ずハマる映画だと思います!
あらすじ
インディアナ州のある町でプロムを巻き込んだ問題が起こっていた。同性愛者のエマのプロム参加を防ぐために学校のPTAがプロムの中止を決めたのだった。プロムは基本異性同士のペアでの参加が必須。かつLGBTについて不寛容な町の環境から今回の中止が決まったのだった。
一方そのころNYのミュージカルの聖地ブロードウェイでは元人気舞台女優ディーディーとバリーの新作舞台が酷評を浴びていた。
その理由は演技ではなく、彼ら自身の好感度の低さによるものだった。
何とかして低い好感度を上げる方法はないかと試行錯誤していた彼らのもとに飛び込んできたのが、このプロム事件だった。
この事件を解決して売名+好感度上昇を狙おうとインディアナ州に向かう。
個性的なミュージカル俳優が飛び込んだこの事件はどのような終幕を迎えるのか?
変わらない心と変わりゆく心
gleeのライアン・マーフィーが監督を務めるため、デリケートな題材を扱いながらも華やかで気持ちの良い映像と音楽が映画を彩っています。
色とりどりな衣装もLGBTを表しているのかなと感じます。
この物語のキーはやはり主人公エマともう一人の主人公ディーディーが握っていると思います。
同性愛者として変わらないアイデンティティを持つエマ。
今まで自分本位だった姿勢が徐々に誰かのためにという心に変わっていくディーディー。
変わらない心と変わっていく心の対比が物語のメインメッセージを深くしていると思います。
また、この映画はLGBTに関わらずありのままの自分や周りを好きになる、認める大切にするという芯が一貫しています。
もしも周りとは少し違うことがあっても、苦手なことがあってもそれは大切な魅力、愛すべき自分の一部と思うこと、相手がそう思うことのできる人としての在り方が最も大切なのだと伝えてくれます。
The Prom。鑑賞する価値のある映画だと思います。