今さらライブレビュー『ライムスターin京都磔磔』への「ありがとう」
最高すぎた武道館公演のブルーレイが出た!
2024年2月26日。
この日の日本武道館は激アツだった。帰りの新幹線にタブレットに書き殴った感想・心に残った演出等々のメモはあるのだが、悲しいことに人間の記憶は儚い。あの日の感動を少し忘れかけている自分がいる。
そんな折、ついに公演の内容を収録したブルーレイディスクが発売となった。まだ再生できていないけど、あの日書き殴ったメモとともにもう一度見て、副音声にしてもう一度見て、ライムスターへの感謝を呼び起こしたい。
しかし本当にすごいのは武道館じゃなかった
本来全国を回って武道館公演が千秋楽となるはずだった『KING OF STAGE VOL.15』。しかしコロナ感染が発覚し延期となってしまった金沢での振替公演と京都磔磔の50周年を祝う公演が追加され、結果的に『KING OF STAGE VOL.15』は延長戦に突入した。※すみません、ここら辺の経緯はあやふやです。誤情報あったらすみません。
金沢は奇しくも能登半島地震の後に公演することとなった。さすがに金沢公演には行ってはいないが、当時のラジオやSNSの盛り上がりからして素晴らしいライブだっただろうと想像する。まだ震災の被害が生々しかったあの頃、ライムスターはきっと町に活気を与えたはずだ(言うまでもないが今でも震災の被害は残っている。なんとかしてくれ偉い人たち)。
で、こっからが本題。京都磔磔での50周年記念公演に当選した私は、武道館公演終了後に売り切れ続出の物販の中から何とか記念にと購入した「バイブス棒」と「ニューエラのキャップ」で武装し、最前列に突撃したのである。チケットの整理番号が異常に良く、べスポジを確保することができた。
いかに激熱なライブだったか。熱量のままにすぐにアトロクにメールを送った。「読まれてほしい」「読まれてくれ」「いや絶対採用されるに決まっている」と結構自信のある内容だったのだがあいにく本放送や放課後Podcastでも採用された形跡は確認できなかった・・・。
結構気合をいれて書いたメールだったので、ここに貼って成仏させようと思う。お焚き上げに付き合っていただきたい。
ふつおた:京都磔磔公演について
あふれ出た気持ちはまず「感謝」
先日開催されたライムスターの京都磔磔50周年記念ライブがあまりも最高すぎたのでメールにて感謝の気持ちを告げたいと思います。
私は学生の頃からロックバンドのライブには何度か通っていましたが、ヒップホップのライブに行った経験がありませんでした。なんとなくの偏見でヒップホップの観客は治安が悪いのではないか・・・と不安だったからです。また就職して地元を出たばかりで磔磔の存在を知らず、でもライムスターなら大丈夫かもと思って勇気をだして初めてヒップホップアーティストのライブに参戦したのがライムスターのダンサブルツアーでした。
そうです、私は2018年の京都磔磔公演が初ライムスター、そして初めての磔磔体験だったのです。そこで「King of StageってマジでKing of Stageだったんだな!最高じゃん!磔磔って最高じゃん!」とバカみたいに感動しました。
ライムスターin京都磔磔 皆勤賞
翌年の磔磔公演にも参戦でき、実はライムスターの磔磔ライブ皆勤賞の私なのですが、今回が圧倒的にベストだったと断言します!先日の武道館公演も参戦し、そこで大箱でのライムスターの強さも体感したのですが、常に進化しつづけるライムスターの強さが京都の地で大爆発しており、「やばいな、King of Stage ってマジでKingじゃん!」と改めて感動しました。
もう何から話せばよいかわかりませんが、今回が一番「ヒップホップ」の多幸感にどっぷり浸れたライブでした。以前はフロア後方のせり上がった所で「ふむふむ、これがヒップホップのライブか!」とやや高みの見物をしてしまっていたのですが、今回はチケット運がよく最前列をキープできてしまいました。
たぶん私の服装とか、どの立ち位置でどんな振る舞いをしていたかをここで書くと宇多丸さんから「特定」されてしまうくらいの最前線。大好きなライムスターがメッチャ近い!という事実に正直ちょっと緊張していました。そしてそれほどヒップホップヘッズでもない私が最前線にふさわしいのか、、、などと余計な心配もしてしまいました。
最高の演者×スタッフ×オーディエンスの究極合体
しかしライブ参戦当日に『磔磔 ライブハウスとコロナの500日』という2021年放送のドキュメンタリー番組を視聴しました。そこで2代目店主水島さんがいかにしてコロナ禍でも最高のライブを届けるか、かなりの試行錯誤をしていたことを知りました。磔磔で発声OKの有観客ライブに参加できることがそもそも幸せなんだと思い、今日は絶対腹から声だしてやんぞという気合いが私にもみなぎっていました。
「最高のパフォーマンスをする演者」「最高のサポートに徹するライブハウス」そして「最高のコール&レスポンスで応えるオーディエンス」。この三位一体が究極の空間を生んでいたと思います。青臭いセリフもビートに乗せて腹から叫べばそれはもうアンセム。Stop the War! No more War! と高らかに声を上げたとき、自分の心が強くなっていくのを感じました。そうか、これがヒップホップの力なのかとやっとわかりました。
カッコよすぎた同世代のパイセンたち
あともう一つどうしてもお伝えしたいのはアンコール。自分が自分であることを誇る祝祭のような大団円があまりにも強烈でいまだ心にブッ刺さっています。特にK.U.F.Uでは自分と同世代のhy4_4yhとReiさんが自分固有の立場から言えること言うイズム全開の魂剥き出しのリリックを披露したとき、純粋に彼女たちがかっこよすぎてシビれたし、俺もがんばらなきゃなと明日を生きる活力をもらいました。
ヒップホップが生まれて51周年、磔磔が50周年、ライムスターが35周年。そして京都という街がもともと持っている「歴史の重さ」がアッセンブルしているステージ上で、同世代の彼女たちがまったく引けを取らないパフォーマンスをしている。歴史を継承し次の音楽を鳴らそうとしている、その瞬間を目撃した気がします。それに心底感動しました。
音楽は素晴らしい、俺たちは素晴らしい
そんなわけでただ楽しかったなあ、じゃなくて、「ヒップホップは素晴らしい」と、「音楽は素晴らしい」と、「俺たちは素晴らしい」と教えてもらえた磔磔公演でした。感謝しています。ありがとうございました。また京都磔磔公演やってください。意地でも皆勤賞を継続して見せます!!
ふう・・・結構がんばって書いたんだけどなあ。採用されなくても、ファンレター的に届いていたなら「オッケー!!」ってことで。ちなみに京都磔磔というなかなかレアのライブハウスの様子はぜひこちらのブルーレイを購入してチェックしてみてください。
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