崩壊がもたらす心の覚醒

寒い日々が終わり、段々と暖かくなってきた……と思ったら、突然寒い日が訪れる。日本の気候が年々異常になっていくのを横目に、行事ごとは暦通り行われていく。

もうすぐ4月。新生活・新学期・新年度がごった返す時期ですね。かくいう私も「実家へ戻る」という新生活を迎えることになりました。

大学を卒業して一人暮らしを始めて10年弱。自由で快適な一人暮らしをちょうど昨日終えました。一人暮らし卒業ホヤホヤです。

出来ることなら一人暮らしを続けていたかった。実家で同居する両親や祖父母には言えていませんが、これが本音です。

じゃあなぜ本音を無視してまで一人暮らしをやめたのかというと、主な理由は2つ。金銭問題と労働問題についてです。

①金銭問題

一人暮らしには様々なお金が掛かります。家賃、公共料金、食費等々。もちろん、実家暮らしをするにも私の家では家主にある程度お金を入れるようには言われていますが、それでも一人暮らしをする分よりはだいぶ安く済みます。
最近、投資を始めて思ったのは、もっと投資にお金を回したい・趣味に使うお金もちゃんと確保したいという相反することでした。

節約する上で重要になってくるのは、固定費の見直しです。改めて確認することで、無駄な費用が見付かるケースもあります。私も今年の初めに確認し、カットできるものは削減したつもりです。それでもやっぱり……と考えた時にふと過ったのが一人暮らしをやめたらもっと手元にお金が残るのかな……という気持ちでした。
後述するのですが、この時、あまり心身ともに余裕がなく、お金を切り詰めることを考えたくなくなっていたというものあります。

一人暮らしをやめて、実家へ戻ったのだから、投資をもっと勉強してお金を楽しく有効的に回していきたいです。

②労働問題

①の理由が建前だとすると、こちらが「真の理由」といったところになります。

私は昨年の10月に転職したのですが、様々なことが原因で心身ともにダウンしてしまい、ついに2月にドクターストップが掛かりました。いつ復帰できるかも分からない、原因のもとである会社に居続ける限り回復は見込めないという理由で退職しました。まだ試用期間だったので驚異のスピード退社です。

仕事をやめて一人暮らしをしながら職を探してもよかったのですが、心身共に参ってしまっており、次の就職やお金のやりくりに追い立てられる焦燥感から解放されたくて実家へ戻ることにしました。

私の中で実家に帰る選択肢はなかったのですが、母親から提案され、色んな人に心配を掛けているんだな……と情けなくなったのですが、今になって気付いたこともあります。

それは自分以外の他人に頼るということです。

私は自分の問題に関して、自分がどうにかしないと解決しないのだから、他人に頼ることは自分にとっても他人にとっても益はないと考えていました。いや、多分今でも根底にはこの考えが根付いていると思います。

変に見栄っ張りなので、頼ることは格好悪い・恥ずかしいという想いもあるんだと思います。

しかし、今回の一件で友だちに話を聞いてもらったり、母親と今後のことについて話したり……私から話を持ち掛けられた人たちは迷惑だったかもしれませんが、私にとってはとても救いになり、心の余裕が生まれました。

ほんの数週間前のことですが、あの時の私は見っともなかったなあ、情けなかったなあと思う気持ちもありつつ、それでもあの時話を聞いてもらってよかったなあとも思っています。

自分の周りには私が頼った時に耳を傾けてくれる人がいるということを忘れず、まずは心身の回復に努めて、次のことをのんびり考えることにします。

※現在、ドクターストップは解除され、通院も症状が出た時だけで大丈夫と言われているので安心してください!元気です!

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