【国際恋愛】パートナービザの裏側
このnoteでもチラッと書いたのですが、このたび3年にわたるワーホリビザを終了し、晴れてパートナービザのブリッジングビザとして、オーストラリアに長期滞在できるようになりました。
まだ読んでない人はこちらから読めます↓
https://note.com/sushi_aus0918/n/n60f893ce9b2f
最近ストーリーでフォロワーさんに、「パートナービザをこの人ととりたい!と思ったきっかけを教えてほしい」と言われました。
ああ、面白い質問だなあ、と思って、まあ簡単にさらっと「1年間ずっと一緒にいて(車1台でロードトリップしてても)これからもずっと一緒にいたいと思えたから」
と答えたのですが、これって2時間の映画をぎゅぎゅっとあらすじだけ言った、くらい表面的なことしか伝えられてなかったなー、と思い、noteに書くことにしました。
「いま外国人のパートナーがいる」
「国際恋愛に興味がある」
なんて人は読んでみて、「なるほど、こうゆう風に考えるのもありだな」なんて、参考にする程度にしていただければ、と思います。
「できることなら、パートナービザは申請したくない」
これが本心でした。
周りからは、「オーストラリアに永住できるビザの中で、取得が一番簡単である」なんて言われるパートナービザ。
確かに、そうだと思う。
別に高い英語スキルは求められないし、特別なスキルもいらない。
オーストラリア人(または永住権を持った)のパートナーさえいれば、誰でも申請できるビザ。
でも申請費用は8000ドルもするし、(エージェントを使う場合はもっとする)多くのコミットメントが必要だ。
わたしは「自由であること」をこよなく愛する人なので、
「これを申請するということは、わたしはオーストラリアに骨を埋めるということなのか?」
とか
「このビザを申請してしまうと、わたしはこの人とこの先ずっと一緒に生きていくということだよな?」
とか
まあ色々考えすぎてしまい、なかなか申請に踏み込めなかった。
それに彼に「パートナービザ目当てで彼と付き合っている」というふうに思われるのも嫌だった。
だから時間や年齢が許すまでは、パートナービザ以外の方法で、合法的にオーストラリアにいれるよう、時間稼ぎのためにサードビザまで申請した。
そんな中で、
「彼のことは好きだし、一緒にいたい。でも、ワーホリビザは永遠に更新し続けられないし、いつかはパートナービザを申請しないといけないよな・・・」
なんて思うようになった。
だからパートナービザを申請するまでの1年間を、「テスト期間」にした。
・自分の彼に対しての気持ちが、どれほど本気なのか
・彼のわたしに対しての気持ちが、どれほど本気なのか
・お互いがどこまでお互いの嫌なところを許せるのか
・お互いがどこまでお互いの不完全さを受け入れられるのか
を見極めるために。
2人で車を1台買って、詰められるだけの荷物を詰め、1年間旅にでた。
道中は本当にたくさんの楽しいことと、トラブルがあった。
出発して4日目で、キャンプ場の割れたグラスを踏んだ彼が病院に運ばれたり
キャンプ場でテント内にアリが大量に出て不機嫌になった彼と大げんかしたり
無料キャンプ場で寝ていて、ディンゴ(野生の肉食系の犬)の鳴き声がして、恐怖で抱き合った夜や
コンビニもスーパーも電波もない場所で3日間キャンプして、夜ご飯がクラッカーにベジマイト塗ったものだったり
あの1年間は本当に、本当に、本当に。いろんなことがあった。
何度か「もうこの人とは一緒にいれない!」と思うほどの、別れの危機もあった。
だって、みんなも想像してみてほしい。
車1台で旅をするから、24時間一緒。
仕事場も一緒で、休みの日も一緒。
友だちも共有の人しかいない。
そんなの自分の身内でもできる人なんて、なかなかいないと思う。
そんな困難や危機を2人で乗り越えてきた。
お互いに同棲したり、ましてや24時間、仕事も一緒のロードトリップを誰かとするのは初めてで、常に手探りだった。
最初はお互いにベストな距離感がわからなくって、一緒にいすぎてお互いにお互いの存在に疲れたりした。
一緒に働くのも、わたしも彼も頑固なので簡単じゃなかった。
相手の嫌なところが、本当に、「これでもか」というくらいに見えた。
でも、いつも、話し合って乗り越えてきた。
「こういうところが、ハッピーじゃない」と、相手に面と向かって言えた。
あとは、「よく見られたいという見栄がなくなった」というところも大きかった。
ロードトリップでは、化粧なんてしないから、毎日どすっぴんだったし、下手したら風呂も3日入れない、なんてこともあった。
洋服も靴も機能性重視で、かわいいものなんか持っていなかったし、美容院も半年に1回行ければいい方だった。
わたしだけじゃなくて、彼もそうだった。
髭や髪の毛は伸び放題で、山男みたいな見た目だった時もあったし、テントの中は汗臭かったし(笑)
昔はデートに行くたびに新しい服を買い、メイクに1時間もかけて、月に2回は美容院やマツエクに行ったり、外見をよく見せるために時間もお金もたくさん費やした。
でも、「生活を共にする相手」となると、毎回そうするわけにもいかない。
ニキビやシミのあるすっぴんの自分の顔も、よれよれのTシャツを着たダル着姿の自分も、口を開けて間抜けヅラな不細工な寝顔も。
自分が「見せたくない!隠したい!」と思っているもの、全て見せないといけない。
というか、見せないと、やってられない。
「本当の自分」を見せることに、抵抗はあった。
それでも、「好き」「かわいい」と、言ってくれた。
その時に、「ああ、なんて楽ちんなんだろう、この人といると」
って、思えた。
「取り繕わない、そのままを受け入れてもらえる」
この安心感といったら。
多分それはわたしだけじゃなくて、彼も思っていたと思う。
そうやって、一緒に過ごしていく中で、不安が安心に変わった。
「この人と、この先もずっと一緒に生きていきたい」
そうゆう風に思えた。
だからあれだけ気の乗らなかったパートナービザも、1年という「テスト期間」を設けたおかげで、申請する気になれた。(めっちゃ大変だったけど)
そうやって、焦らずに自分達のペースで関係を作り上げていくことができて、本当によかった。
現に、パートナービザの申請は想像以上に大変で、ものすごいストレスだった。
周りで申請した人はみんな口を揃えて、「申請する中でパートナーと揉めた」といっているけど、わたしたちはそれがかなり少なかった。(もちろん何回かは小さい衝突があったけど)
それは多分、あの1年間でお互いへの信頼と理解を積み上げていけたからだと思う。
ロードトリップ期間に、たくさん喧嘩したおかげで今は喧嘩という喧嘩がほとんどない。(頼んだアイスクリームを彼が買い忘れてわたしが不機嫌になるくらい)
国際恋愛は簡単じゃない。
それにみんなが思っているよりもキラキラしてない。
あれだけ「憧れ」だったものは一度得てしまうと、時間が経てば「日常」になる。
蓋を開けてみると「めんどくせえ」と思うことばかりだし。(言語や文化・価値観の違い、ビザのことなど)
ただ、乗り越えないといけない困難が多ければ多いほど、2人の絆が深くなる。
これは国際恋愛でも、そうでなくても言える。
わたしと彼は、お互い自己中で未熟な1人の人間から、「誰かと共に生きていく楽しさと難しさ」を通して人として何倍も成長できた。
そうやって、お互いにお互いを高められる相手と出会うことは、難しい。
だけどもしも、出会えたのなら、その人は本当に大切にしたほうがいい。
こんな感じで、まとまってるのか、まとまっていないのか、よくわからないわたしの独り言は終わりにする。
「えー!もっとすっしーに色々聞いてみたいことがあるんだけど!」
って人は、9月28日(水)の日本時間夜9時からインスタライブをするので、ぜひ遊びにきてほしいと思う。
わたしがしてきた最悪だった恋愛なんかも、気が向いたら話してみても面白いかなあ、なんて思ってる。
じゃあ、またどこかで
すっしー
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