見出し画像

善きサマリア人には、なりたいが・・・

何年か前に、道を歩いていたら、向こうから歩いてきたおじいさんに声を掛けられ、突然、お金がなくて家に帰れないと言われた。その時、すでに2人ぐらいすでにおじいさんが声をかけた人達が、おじいさんの回りにいて、どうしようかと悩んでいた。
「いくら、必要ですか?」と訊くと、千円だと言う。
かわいそうに思い、私は千円を渡してしまった。すると、あとで必ず返すので、住所を教えてくれと言う。今から、考えるとあやしかったが、教えてしまった。そのことを次の日、上司に話すと、お前はバカか!そういう時は、交番に連れていくのだよ!と怒られた。
詐欺というよりも、認知症だったのかなとは思う。
もちろん、お金は返ってきませんし、引っ越ししたので、今となっては、
もう過去のお話であの手帳に書いた住所は、どうなったのでしょう?
またある時は、街の中で財布を拾った。交番に届けようとしたら、
おまわりさんが留守だった。出直すのも面倒だったし、中に高校の生徒証があっていたので、そこに送ってあげた。が、これといって連絡もそれからなかった。お礼の葉書くらいはくるかなと少し期待。送料損したか?私は。
フェイスブックで動画を見ていると、社会的試みと題して、ホームレスに扮したテレビ局のような人達が、「お腹が空いているので、1ドルくれませんか?」と道行く人達に声をかける番組がある。ほとんどの人が、無視するか、あっちに行け!と怒ったり、ノーと言い続ける。でも、ホームレスに扮したその人が、本当のホームレスの人に声をかけると、最初はためらうがその人が持っている唯一の1ドルを差し出してくれる。そして、善きサマリア人であったその人にテレビ局側か、、100ドルを渡すというオチで終わる。アメリカだなあと思いながら、いつもこの動画に感心する。
確かに、世の中にはずるい人やうそつきの人がいるとは思う。でも、1ドル くらいなら、本当に困っている人を目の前にして無視はできないかなあと思うのだが。
しかし、先日は、道でいきなりクッキーを売りつけようとした人を無視したら、隣に歩いていたおばあさんが、「あんなのダメよ、私なんかこのあいだ駅の向こう側で、500円よこせといきなり言われて逃げたわよ。」
そうなんですよね。なかなか、善きサマリア人になるのは、むづかしいものです。

いいなと思ったら応援しよう!