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根を張る冬の時期

12月、出雲に雪が積もりました。

これからしばらくは、空もどんよりすることが多くて、外は灰色や白色に包まれます。

春から秋に向けて、色とりどりの色彩を見せてくれたこの地もしばらくは、単色中心です。

この季節になると、室内にいることも多いので、外側より内側に意識が向きがちになるのではないでしょうか。

出雲は島根県にあるのですが、県の名前の中に根という漢字があります。
島の根っこ。

元々、根の国なのです。

木の幹や枝、葉っぱなどは外側にあって、よく見えますが、根は土の中を張っていて、あまり見えません。
しかし、根から栄養を補給して、支えて、木が空に向かって伸びていくことを見えないところで支えている存在です。

島根は山陰地方とも呼ばれ、陰陽では陰。

見えない側でありながら、見える側を支えている存在です。

僕は島根で生まれ育ち、今も島根に住んでいます。

これからの冬の時期は山陰を強く感じる時期です。

だからこそ、この時期にしっかり根について考えておこうと思います。

目にみえて、わかりやすい変化ではないかもしれないけど、じっくり、どっしり、土台を深く、広げていくのです。

意識と世界の繋がりを構築するゲシュタルトを作りたい。

僕のプロフィールに書いてある、文言です。

私たちの意識と、この世界の繋がりを構築するということをずっと考えています。

意識の先に広がっている世界。
今、目の前に広がっている世界がどう見えているのか?

それも意識と繋がっていて、記憶や認識のパターンと関係があるはずです。

その世界がその人にどう見えているかは、その人にしかわかりません。

こう見るべきだという指標もありません。

だから、自分の世界は自分で作り上げてきたはずだし、これからも自分で変えていけるものだと思うのです。
それが自分軸のある生き方。根っこが張っている生き方。

意識は木で言うと、根っこです。

見えないけど、見えるものの有り様を決定している土台。

この時期にしっかり、根っこについて考えてみます。

普段は潜在化していることが多いこの部分。

冬の時期にどれだけ、深掘れたかが、春になっての表れの差になります。

とても大切なこの時期、一瞬一瞬を大切に過ごしたいと思います。

さあ、冬が始まります!


須佐神社