奇をてらう癖
僕には嫌な癖、奇をてらう癖がある。
何かありきたりでは面白くないと思い、物事を斜めから見る。
いつのころから、正面からまっすぐ物事を考えるのをやめてしまいずいぶん入り組んだ思考回路が出来上がっていた。
そうなると、ちょっとした文章を書くにもハードルが上がり、書けない。ちょっとしたエピソードトークも出来ない。
ずいぶんとこじらせたものだ。
物書きさんやテレビタレントさん、実に上手く話しをまとめ相手に上手に伝える。
自分もあんな風にと憧れてみるものの、何かが違う。
もう根本的に違うのか?才能?育った環境?などとずいぶん悩んだ。
どうしようもない悩みではあったと思うけど、何とかしようとした。
その何とかが「奇をてらう作戦」。普通を嫌い、ありきたりを避け、斜めから物事をみる。そんな癖がついていた。
そんな癖に気づかせてくれたのは妻。
妻はいつもまっすぐ物事を見て、普通に感動して、時々涙している。
それにもらい泣きする。
僕らが生きているこの世界をどう切り取るかはそれぞれの自由。
生きながら編集もしている。
誰かに見て欲しいとか、認められたいとかそういう思いから気をてらった表現をするようになったんだと思う。
なんとか相手の印象に残らねばと・・・。
もっと素直でいい。自分に素直でいい。誰かに向けた表現もいいけど、ただただ意味もなく自分に話しかけるように書けばいい。
noteはそんな場所。ここにいる時間はまっさらな心でいれる。
優しい時間。