物部神社 鶴と亀が総べる 夏越しの大祓 174/365
島根県大田市にある石見國一宮、物部神社。
夏越しの大祓いの茅の輪が拝殿に用意されていました。
正式には6月30日が夏越しの大祓いの日に当たりますが、それに先立って既に茅の輪を潜れるようになっていました。
夏越しの大祓いは一年の半分の晦日の日に、穢れを取るお祓いの儀式。
茅で作られた輪を八の字に回ることで、穢れが取り払われると言われます。
左から回り、次は右へ回る。それで八の字を描きます。
そして物部神社はすさのわにとっても特別な神社。
書籍『すさじいと過ごした夏』に出てくる、不思議な神様、すさじいのモデルとなった奥さんの祖父は生前、この物部神社の神職をしていました。
奥さんの祖父は若い頃は須佐神社で神職として働き始め、その後は物部神社の神職を務めたようです。
実際に祖父は物語の中にも登場してきます。
須佐神社と物部神社。
距離的には30キロ離れたところに立地します。
須佐神社は出雲國、物部神社は石見國と地域は分かれますが、そう遠く離れてはいません。
祖父を通じて何だか深い縁を感じてしまう、物部神社。
そして、この二つの神社の面白いところは、それぞれの神社を表す眷属神。
須佐神社は亀
物部神社は鶴
なのです。
そもそも、鶴と亀は長寿の象徴とされますね。
そして、童歌『かごめかごめ』に出てくる鶴と亀が統べった。
『すさじいと過ごした夏』の中でも、すさじいはこの歌に秘められた内容について語ります・・・
物部神社は鶴、鶴。
至る所に鶴のモニュメントやデザインがあります。
参道を歩いていると、早速、鶴と亀を見つけました。
狛犬の下に掘ってある絵。一つは鶴。↓
一つは亀です。↓
いきなり、統べっています。
この鶴と亀が女性性と男性性を表すと言われたり、陰と陽を表すと言われます。
すさのわから、僕が常々発しているメッセージ。
スサノオとアマテラスの統合
それと同じメッセージと言っても良いのではないでしょうか?
さらに、この茅の輪くぐりの発祥はスサノオです。
なんだろう?このつながりは!!
そして、八の字を描き回るこの不思議な作法。
これは回転としてみることも出来ます。
回転については過去に記事にも書きました。
表裏、前後ろ。
回転は、この二つの世界を統合する動きのようにも見えて来ます。
こういった作法はやり方だけ書いてあって、その理由は深くは語られません。
だからこそ、好奇心をくすぐられるし、その理由を追求してみたくなります。
という感じで、出雲の地でフィールドワークとして神社を巡っています。
全国には神社はたくさんありますが、出雲の神社はさらに多くの秘められた不思議を抱えていて、ミステリアス!
出雲、スサノオ、統合・・・
なぜだか気になるワードが頭をちらつき始めたら、出雲に呼ばれているサインなのかもしれません!
お泊まりに来られたら、私も知っている限りのお話をさせていただきたいと思います!
是非是非!出雲へ、民泊すさのわへ、お泊まりにいらしてください!