ご縁をいただいている
一年に一度、八百万の神様が出雲大社にお集まりになり、縁結びの会議をされる神在祭。
この期間を出雲では神在月と呼びます。
神在月は神迎え祭から始まり、旧暦の10月10日と日にちが決まっています。
2022年、今年の神迎え祭は11月3日に執り行われました。
今年もすさのわにお泊まりのお客様のガイドも兼ねて行きました。
今年は神迎え神事をなるべく近くで見よう!という気持ちで、僕は一足早く、神事のある稲佐の浜に行き、神事が見やすい場所を確保しました。
実際にはコロナ以降、この神事は基本的には参列が出来なくなって、遠くで行われている神事を眺めることしか出来ません。
しかし、それでもたくさんの見物客で賑わうのです。
花見の場所取りのように早くから、場所を確保している人が既におられました。
水平線に沈んでいく夕日。
この日の夕日はまた、格別でした。
日が沈んだら、あとは暗くなるのを待ちます。
実は今回一緒に行った方々は昨年も神迎え神事をこの浜で一緒に見た人たちでした。
お一人の方は早めにご予約いただいていたので、お部屋を確保出来ました。
もう一人の方はすさのわにはお泊まりではなかったのですが、別の宿に泊まることになり、今回も神迎え神事を見にくと連絡が来ました。
それならば、現地で合流しましょう!ということになり、稲佐の浜で一年ぶりの再会になりました。
昨年、同じ日にすさのわに泊まり、一緒に神事を見た人が、一年後にまた再会をしたんです!
特に、事前に計画をしていた訳ではないのに、自然とそんな流れになり、稲佐の浜で、ここ一年でお互いに起きたことなどを話していました。
神事は厳かに執り行われ、八百万の神様が出雲へいらっしゃいました。
今年の神迎え祭は天候も穏やかで、なんだか温かく、優しい雰囲気でした。
僕はその雰囲気に「もう、大丈夫だよ」と神様が言ってくれているような気がして、安心して委ねる気持ちになりました。
ご縁という世界は本当に不思議で、自分たちが予想していたことを遥かに超えて来たりします。
神在月になると、毎年ご縁というものをより深く感じます。
ご縁をいただいている。
いつもそうだし、いつもそうやって、大いなる存在に動かされています。
そのことに感謝の念が込み上がって来ます。
色々なことを振り返ると、いつも人との出会いが人生を変えて来ました。
あの日あの時、出会わなかったら、どうなっていただろう?
そんな連続なのですが、今回の神事に参加したことで、きっとまた新たなご縁が結ばれていると思います。
それが一体どこへ繋がっていくのか・・・どんな出会いがあるのか・・・それがこれからの日々に形として表れて行きます。
その一つ一つを味わいながら、楽しみながら、また一年を過ごして行きたいと思いました。
今年も素晴らしい神迎え祭でした。
明日は家族で出雲大社に参拝に行く予定です!