2019/7/27 CANTA『Did I make it?』発売記念インストア・イベント ルーク篁 トークショー&サイン会 at タワーレコード渋谷店
会場はオールスタンディング。隊長、下手のパーテーションからひょっこりお顔を出してから登場。200人近くの方が入るなか、ご尊顔も拝せないかと思ったが、雛壇の上のハイチェアに腰掛ける感じだったのでバストアップはばっちり見えた。アー写で着用していたグレーチェックのスーツにベスト、中は黒のドレスシャツではなく白のVネックT。
「台風呼んでやったぜ!(いえーい) 台風避けたぜ!!(いえーい) 濡れた?(客席:濡れてなーい、との声)俺の声聞いて濡れた? はっはっは、 昼 か ら エ ロ(笑)」
隊長、のっけから快調のご様子。ワードレコーズの方(以下W)の司会で進んでいく。
W「アルバムを出されて、まずはご感想を」
L「出す出す言って結局3回も嘘つく羽目になって。タイトルはいろんな意味に取れるけど『間に合った?』という意味です。まったく収録曲とは関係ない(笑)」
W「アルバムでこだわったところ」
「とくにこだわったところはない。「Everybody Needs Somebody」や「Heaven’s Waiting」はEDMや四つ打ちの上にギターを乗せてみよう、という新しい試みがあったけど、今回はなかった。最初にできたのは「Ready for the Love I Need」で。家でずっとMTVとかSpace Shower TVとか流してるんだけど、最近はああいう古いロックはないなと思って。「Old & Hopeful」なんかは最後にできた曲だけど『こういう曲が足りないから作ろう』って作った感じ」
W「雷電さんやMASAKIさんのプレイについてはいかがでしょう」
L「ほんともう彼らのProfessionalism、経験の豊富さ、Playabilityに感心するばかりで。昔はそれなりにデモを作ってそれを踏襲する感じでプレイしてもらってたけど、一度タガが外れて、それでもいい感じにできちゃうとね(笑)
前なんて、アコギで『ちゃんちゃーか、ちゃんちゃーか』って入ってるやつにドラム入れてもらったからね(苦笑)流石に今回はそこまでのはないけど、雷電とはまず「これ、なに? イントロ? 歌は入ってんの?」から始まるわけ。いや、本当に申し訳なくてねえ。でもそれでも形になってしまうのが雷電のすごいところ。もう、スピリチュアルな何かで繋がってるようなね。「プライド」のイントロのパターンなんかは、俺が入れたけど『この通りじゃなくていいから。好きにしていいからね』って言ったんだ。でも『いや、ドラマーじゃない人が作ったのが新鮮で面白いと思うから』ってそのまま叩いてくれたね」
W「MASAKIさんは?」
L「MASAKIの収録はドラムとギターが入ってからだから、だいぶ曲っぽくなってるけど、それでも歌は入ってない。後のインタビューで『彼らはこんなことを思ってたんだ』って知るわけ。彼らの中には“ エ ア 俺 ”がいるらしい(笑)
あとね、エンジニアも凄いの。なにしろ、入れてない音が入ってる(笑)入れてないはずのコーラスとか、効果音とか。『ちょっと遊んじゃいました(ニヤリ)』とか言って。でもリテイクすることはほとんどない。『ここにアクセントを置いて』くらいのことは言うけどね。こだわらない、っていうと違うんだけど、メンバーみんな楽しもうという余裕を感じるのが凄いところだと思っている。理解が深いし、理解が高い」
W「アルバムの聞きどころは?」
L「一番は「反逆のハードロッカー」かな。これ、売れてるやつが歌ってたら嫌味でしょう。俺が歌うからいいんだよ。年老いたキリギリスがね、歌ばっかり歌ってるから今こんなに苦労してんだとか言われて。ほんとにギリギリでやってますんでね(笑)次に何かって言われたら「Old & Hopeful」かなあ」
このへんでなんか古いネタやって「今ので笑った人はやばいからね!確実に昭和30年代だから(笑)」って言ってたけど、さすがに元ネタわかんなかったです。
W「最後にファンにひとこと」
L「秋ツアー22本もやるんでね、はやめに来た方がいいよ。中盤から倒れてそのあと中止になるかもしれない(笑)あとアルバムをじっくり聴いて…あ! いや! じっくり聴くと歌詞の間違えに気付かれてしまうから、ほどほどに聴いて、完璧だったと思ってもらえれば(笑)とはいえ、アルバムから5曲くらいは演奏してるのかな(Ready for the love I need, Old & Hopeful, Where Were We, DAYONE? KAMONE..., 反逆のハードロッカー )。ゆっくりめの曲はまだ演奏されてないよね。CANTAのライブはテンポはゆっくりだけど熱く盛り上がる曲も聴きどころなので、そこもお楽しみに。ツアータイトルは"How do you like it?"になりました。これは『どうだった?』っていう意味。アルバムを聴いて、どうだったか教えてください」