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みんなが話せる! 市民対話のための「言いたい/聞きたい」カードを作ってみた

こんにちは、すさきのすづくり編集部です。
先日、須崎市の図書館等複合施設の運営を考える第1回の市民対話を開催しました。37名の皆さんにご参加いただき、活発な意見交換が行われました。

第1回の課題から生まれたアイデア

第1回の市民対話では参加者全員が車座になり、同じ話題を共有するスタイルで行いました。嬉しい盛り上がりの反面、次のような反省点もありました。

  • 大人数の中で手を挙げて意見を出すのが苦手な人もいる

  • 発言できる人が偏ってしまう

  • 特定の話題に長い時間を費やしてしまう

対話の場には、皆さんがそれぞれの思いをもって集まっています。声の大きさに関わらず、参加者がお互いの考えを聞き合い、話し合う場にしたいと私たちは考えています。

何か良い方法がないかと考えていたところ、参加者の方からこんなアイデアをいただきました。

ひとつ仕組みを考えました。参加者皆に「言いたいカード」1枚、「聞きたいカード」1枚を渡します。発言者は「言いたいカード」を使用。1人1回の発言。持ち時間3分。その中で意見をいくつ言ってもOK。「聞きたいカード」は、発言者の続きや他の話も聞きたい時に使用。発言していない人を当てて(例えば、子育て世代の◯◯さんの話を聞いてみたい)もOK。当てられた人も持ち時間3分で発言。自らの発言は1人1回しか言えないので、1回の意見を大事に使うと思います。そして、本当に意見を聞きたい人の意見が聞けるのではないかと思います。

「第1回市民対話を開催します」へのコメントから引用

手元にカードがあれば、みんな平等に発言する権利があることが可視化できます。1人1枚配られたカードをどう使うか、ゲーム性もあって面白そうです。

「言いたい/聞きたい」カードの試作

いただいたアイデアをもとに、「言いたい/聞きたい」カードを試作してみました。

写真:図書館で言いたい/聞きたいカードを手に持っています。言いたいカードは黄色に口を開けたアイコンが載っています。聞きたいカードは青に耳のアイコンが載っています。
プリントアウトした紙を貼り合わせた試作品

掲載内容

オモテ面には「言いたい」=👄、「聞きたい」=👂のイラスト。ウラ面にはそれぞれのカードの使用ルールを掲載しました。2種類のカードは遠くからも見分けやすいように、黄色と青で色分けしています。

言いたい・聞きたいカードの表裏。言いたいカードのルールは、1人1回使えます。1回3分話せます。カードは人にあげられません。聞きたいカードのルールは、1人1回使えます。話を聞きたい人に3分話してもらえます。カードは人にあげられません。

サイズ

はがきサイズとトレーディングカードサイズで作ってみました。はがきサイズにするなら、片面に書き込みスペースを作っても良いかもしれません。

写真:大小サイズの言いたい/聞きたいカードが机の上に置いてあります
手元に持っておくにはトレーディングカードサイズくらいが良さそうです

イラスト

プロジェクトメンバーで「発話や聴覚によらず、みんなが参加できることを表すイラストにできないだろうか?」と議論し、さらに3つの案を作成しました。

3種類のカード。ひとつめ:口を開いた顔の言いたいカードと、大きな耳のある顔の聞きたいカード。ふたつめ:手を上にあげた「わたしの話 言いたい」カードと、手を差し出した「あなたの話 聞きたい」カード。みっつめ:顔のついた吹き出しイラストの伝えるカードと、2人がやりとりしているイラストの教えてカード。

他にも良いアイデアがあれば、ぜひコメントで教えてください!

次回の市民対話は?

次回の市民対話は、場所や時間を変えての開催を検討しています。
図書館に興味がある人もない人も、たくさんの方にご参加いただけるような方法を探っています。改めてnoteなどでお知らせしますので、楽しみにお待ちください。