ふるさと合宿、無事終了!
すさみの美術大学(以下、すさび)のきらだよ。
今日は先日開催したふるさと合宿のレポートを書いていくよ!
※和歌山県すさみ町の「タメ語」文化に影響されて、レポートは全てタメ口だよ。その経緯はこちらのポッドキャストを聞いてね。
ふるさと合宿とは
ふるさと合宿では、すさみ町を舞台に「自分の探求活動」を行う1週間のプログラムだよ。妄想を行動に移すため、プログラムの終わりには、「SUSAMI地域体感型スポーツフェスティバル2023」の縁日での出し物を企画して、実際に出店したよ。
ふるさと合宿のスケジュール
2023/5/21-5/28の1週間で開催したよ。
平日はすさびメンバーによる参加任意のワークショップを開催しつつ、土曜日の縁日の出展に向けて参加者のみんなが準備を進めていったよ。
なんで自分の探究活動をすさみでやるの?
だんだんと世界が複雑になっていく中で、これまでの「誰かの言うとおり」や「今まで通り」だとうまくいかないことがある。みんなも生活の中で体験したことはないかな?
ライフプロジェクトが必要になっている
イタリアのデザイン学者であるエツィオ・マンジーニは、「伝統モード」と「デザインモード」があると唱えていて、今の複雑な世の中は「デザインモード」に向かうと言っているよ。(このモードは二項対立のものではなくて、常に両方存在することも覚えておきたい)
そんな中で、マンジーニは「ライフプロジェクト」と言うものを提唱している。自分自身の生活環境において、目的と構想を持ち、実際に行動していくことを指している。
日本的な文脈で言うと、それって生きがいかもしれない
だけど、「ライフプロジェクト」ってなんだか壮大すぎる…。ちょっと意識高い系すぎない?と考えたすさびメンバーはじゃあ「生きがい」はどうだろうと考えたんだ。生きがいには、大きく2つ種類がある。
一つは積極的な生きがい、そしてもう一つは消極的な生きがいだ。
積極的な生きがいは、起業家や政治家、社会活動家を想起させるような自覚的なものを指すよ。例えば、住み続けたいと思える町を作るために町議会議員になった人が挙げられる。
一方で、消極的な生きがいは生きていくためのはりあいみたいなものだよ。ポイントは自分のためにやっている習慣なんだけど、結果的に人のためになっているかもしれないようなもの。例えば、浜掃除を何年も続けているボランティアのおじいちゃんおばあちゃんたち。
すさみには生きがいを持った人たちがたくさんいる
先ほどあげた例は、どちらもすさみの人たちの例なんだ。
もちろん、どの地域に行っても生きがいを持った人たちがいるし、この町に生きがいを持っていない人もいるはず。
だけれど、すさびのメンバーはすさみ町にきてみんな自分の生きがいになるようなもの、その種を見つけ始めているんだ。だから、参加してくれる人が私たちと同じような体験ができるかもしれないと思ってふるさと合宿を企画したんだ。
妄想とやってみる、ができる町
小さな生きがいを見つけるためにすさびメンバーが大事にしているのは、妄想とやってみること。このふるさと合宿は、すさびのそうちゃんともえちゃんの妄想を形にするための第一歩だったんだ。
二人はすさみの町中をキャンパスに見立て、町のみんなが先生である「みんなの学校」を妄想していた。そして、それを実現するためにまずやってみたのが「ふるさと合宿」だったんだ。
一番初めからみんなの学校をやろうと思うと、とても大変だよね。何から手をつければいいのかも分からない。だけれど、小さく合宿から始めてみることはできたんだ。
すぐに町の人みんなを先生にすることはできないから、まずは私たちすさびメンバーが先生になりワークショップをした。ここで一つ予想外は、町のみんなはお願いしなくても、一緒に遊びながら魚の心臓の場所を教えてくれたり、畑で採れた野菜を使って料理を差し入れてくれた。すさみ町の人たちは、本当に素晴らしい先生たちなんだ。
すさみ町はこの「やってみよう」がすごくやりやすい町。楽しいこと、すさみ町が盛り上がることはなんでもやろうと言ってくれる町長や、行く度に一緒に遊んでくれる仲間がいる。そして、廃材を集めたり、端切れを見つけたり、流木を集めたり、貝殻を見つけたりするのもやりやすい。自然に溢れているし、何よりもすぐに協力してくれる人たちがたくさんいる。
だからこそ、私たちはすさみで自分の探究活動をやることにしたんだ。
今回はやってみようを縁日で最終的に発表したよ。その様子は次のレポートで!!
読んでくれてありがとう。そして、ふるさと合宿で共に過ごしてくれたみんなありがとう!!