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Canva ×Excel「Canvaデザインの印刷活用の幅を広げる 特大掲示物の作成方法〜どんなサイズも自由自在!Excel活用で簡単ポスター印刷〜」
記事の概要&はじめに
学級掲示や、現在シーズン真っ只中の秋のお祭り系の学校行事などで大きな掲示物が必要となることがあります。昔ながらのみんなで手作りすることも大切にしたいですが、GIGA端末活用が当たり前になった現在、共同編集で作った画像を拡大印刷して掲示したいこともあるのではないでしょうか。自分はCanvaを活用しているので、Canvaで作った画像を特大に拡大して掲示したいことがあります。
本記事で紹介するのは、そんなときに活用できる「ポスター印刷」の一つの方法です。Canva活用の幅を広げる方法として紹介しますが、Canvaに限っての方法ではなく、画像データの拡大印刷なら何にでも使えます。
Excelを活用します。Excelとはいえ、表計算や関数などの難しいことではなく、印刷の機能を活用します。また、プリンター等にポスター印刷の機能が備わっているものもあるかと思いますが、それと比較してExcelを活用するとどんなメリットがあるのかについても記事の中で触れます。
このポスター印刷の方法は、以前Xに投稿して自分の投稿の中では反響が大きかった内容の加筆版です。
Excelで特大に拡大した掲示物作成
— せっと (@Sus_evo_tea_w) March 4, 2023
拡大機がない本校で需要があった方法。
同じ学校ではこれで。
①Excelの改ページプレビューでA3が必要枚数並んだ設定に
②画像を重ねてプリントアウト
③余白を切って貼り合わせればきれいに重なる
③は一手間ですが
仕組み的にはどんなに大きなものでも作れます。 pic.twitter.com/tsLQVYqDjM
この内容について、新たに自分の学校で活用した事例をもとに加筆したものでもあります。よかったら読んでください。
1.大きな掲示物が必要となった
勤務校は今年度150周年を迎え、ミニイベントとして、地域の方から学校に関する写真をお借りして展示するミニ写真展を実施することになりました。内容の是非は置いておいて、こういったイベントでは様々な表示が必要になります。その中で、一番大きな看板の作成をすることになりました。
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こうした掲示物を作るために学校で使える道具は限られています。本校の場合は、大きな掲示物を作るといったら、白黒の感熱紙に印刷する拡大印刷機しかありません。ロール紙で長さは自由に決められるものの、大きさは最大でA0サイズまでです。一方、プリンターではからーではあるものの、紙はA3サイズまでしか印刷できません。
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そこで、カラーでA0以上の大きさにするには、ポスター印刷で貼り合わせるしかありません。せっかくCanvaを使えるのだから、一手間かかりますが、カラーの看板を作りたいと考えました。
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2.Excelを活用したポスター印刷
(1)Excelを使うメリット
これから紹介するExcelを活用したポスター印刷の最大のメリットは、「縦横比などのサイズが自由自在」なことです。プリンターなどにポスター印刷の機能がついていることがありますが、自分がこれまで使ったものでは並べ方などに制限がありました。
Canvaはデザインのサイズを自由に指定できます。そこで、Canvaで掲示場所に合わせた縦横比で作成したものを、Excelを使って掲示場所に合わせたサイズのポスター印刷にすることができます。言葉ではイメージしづらいと思いますので、下に実際の操作画面の画像を載せますのでご覧ください。
(2)具体的な方法
以下、具体的な手順を紹介します。
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以上でパソコンでの作業が終了です。あとは一手間ですが、プリントアウトされた紙の余白を適宜切り取り貼り付けると完成です。
改めて、この方法のメリットである「縦横比などのサイズが自由自在」というのは、次の画像のような使い方ができるところです。
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(3)Canva×Excel だからこそ簡単にできること
「自由なサイズのデザインを、自由な大きさのポスター印刷に」
CanvaとExcelを組み合わせるからこそ、これが簡単にできます。Excelが、Canva活用の幅を広げる増幅装置になるようなイメージをもっています。
3.追加注文にも簡単対応
(1)追加注文の内容
完成した頃、追加の注文が入りました。別の場所に、別のサイズで同じような内容の看板を作る指示です。ここでは、先ほど横長で作った看板と同じ内容のものを、縦長の立て看板にするということでした。
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(2)Canvaのマジックリサイズで簡単サイズ変更
「同じデザインでサイズを変える」といったらCanvaのマジックリサイズの出番です。指定したサイズにちょうどよく素材が収まるように、自動でデザインを修正してくれます。操作は、メニューの「リサイズ」から、変更したいサイズを指定するだけです。
今回例として作ったデザインでは、下の画像のようになりました。
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かなりいい感じにリサイズしてくれることが多いですが、レイアウト等が完全に好みの通りになるとは限りません。しかし、リサイズ後のものを微調整するだけでよくなるので、もとから作り直したりコピペしたりするより圧倒的な時短になります。
この例では、自分はちょっと隙間が空いた部分に何か入れたくなったので、時間や会場の案内を追加しました。
3.おわりに
冒頭にも述べた通り、Excelを使ったポスター印刷は、Canvaを使うかどうかに限らず汎用性のある便利な方法です。
その上で、Canvaを使う機会が増えた自分にとっては、「Excelのポスター印刷で自由なサイズの拡大ができる」ということが頭にあることで、Canvaを使える場面の選択肢が広がっています。
Canvaの活用が広がってきている現在なので、この方法で活用の幅がさらに広がってくれたらと思います。