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ゴールジャッジ検証 – 3Dモデリング編

※2020年1月24日追記:英語版図表を追加しました。

本記事では、サッカー関係者であれば周知の事実であるゴールジャッジについて3Dモデリングを用いて検証したいと思います。

サッカーではルール上、ボールがゴールラインを完全に超えないとゴール判定にはなりません。しかし、真横・真上以外のアングルの画像のみを対象に、超えたか否かを巡ってあまり健全とは言えない議論が繰り広げられてしまうことが、しばしば起こるのを目にします。

そこで本記事では、斜めからのアングルがもたらす錯覚とそのパターンをいくつか列挙します。正しい判定のためには、真横・真上からの画像が必須であることを、改めて共有できればうれしく思います。

リファレンスと今回のポイント

実はこのネタ、既に多くの方が検証を実施しており、素晴らしいブログ記事や参考画像を上げられています。

今回は実物検証ではなく、3DモデリングソフトのBlender2.81を使うことで以下の点も考慮しながら検証を進めたいと思います。

【今回のポイント】

・空中のボールも検証する

・ゴールラインだけでなくポストも比較対象にする

・ゴールラインの外側エッジに仮想のフィルターを設ける(わかりやすさのため)

各パターンの紹介

以下、視点と比較対象をもとに4パターンの検証を進めました。

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いかがでしょうか?空中のボールについても、フィルターを設けたことで判定がわかりやすくなっているかと思います。

多くのパターンでは、「一見ゴールに入っているように見えるけれど、実は入っていない」という錯覚が見受けられます。これは一般的なラインジャッジ(ゴール以外のゴールライン、タッチライン、エリアの境界線)における「既にボールがアウトしているように見えてもまだボールは残っている」というパターンと同じものです。

唯一の例外が(3)で、フィールド外からのラインジャッジ(地平部)については「まだラインを割っていないように見えるけれど、実は割っている」というパターンとなります。

まとめ

以上の検証画像から、斜めからのアングルでは正確なライン判定は困難であることがわかります。

2020年シーズンからVARが導入される明治安田生命J1リーグでは、真横の映像のみを参照することが予想されますので、判定の正確性そのものに不安はありませんが、導入されない他のカテゴリー含め、ジャッジそのものに対する注目度が例年以上に高まることを考えると、改めて確認をしておきたい点として共有させて頂きました(3Dモデルを試験運用してみたいという事情もありました)。

ゴールか否か、際どいシーンの場合はまず真横・真上からの画像を大前提として試合を観戦頂ければと思います。

Appendix. English Version

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以上

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