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催眠セッションのこと

私は自我状態療法を受けているんだけど
今日受けた催眠セッションのことについて記録。

とっても不思議な体験だったよ。

先生から体の力を抜くように指示があったので
言われた通りに呼吸していくと
段々辺りが暗くなっていく。

私の中のもう1人と代わるように指示があったので
怖がるその子の手を握って交代。名前はネアちゃん。

交代する時お花が目の前にパッと咲いて、
辺りが明るくなってくる。

好きなものを聞かれて、プールとゲームって答える。
楽しかった幸せな記憶が呼び起こされて
また辺りが明るくなる。

安心出来る自分の部屋。
足元にはふわふわのカーペットと
手元には白いうさぎのぬいぐるみ。

安心できるものをそばにおいて、と
言われた時にその子がイメージしたものは
光に腕が生えたお化けのような、
でも怖くないなにか。

ぎゅっと抱きしめてもらうと心が暖かくなって
安心して、だんだんと卵のように
小さくなっていくように感じた。

いつのまにか赤ちゃんになっているネアちゃん。
白い腕に抱かれてすごく幸せ。
私はもう行くんだね、と悟る。

もう一度先生の指示で交代。
私は赤ちゃんになったネアちゃんを抱く。
生後3ヶ月くらいの暖かくて可愛い赤ちゃん。

新しいママを見つけに行く、と声が聞こえる。
そう、行くんだね。
先生は心の中に仕舞ってというけど
ネアちゃんは行くっていうんだから止められない。

涙が止まらない。
ありがとう、ごめんね
だいすきだよ、だいすき。だいすき。
何度もネアちゃんに言う。

ネアちゃんは私に
大丈夫だよ、とだけ言った。

君がいないとこれからどうすればいいのか、とか
寂しいよ、行かないで、とか
たくさん溢れるけど、言葉には出せなかった。

ただ、ありがとう。だいすき。って言った。
今まで守ってくれてありがとう。

力を込めてぎゅっとしたら
スゥっと消えてキラキラが上に運んでいっちゃった。

手にはお花が1つ、残されていた。


先生の指示で私も上に上がる。
階段を1段ずつ登っていく。
全部で10段の階段をひとつひとつ
登る度に辺りが明るく、眩しくなって
それと同時に体の自由が感じられる。

最後に目を開けた時、
私に残るのはネアちゃんを抱いていた時の
両手の温かさだけだった。


寂しくて、喪失感がすごくて、
しばらく放心していた。

これから私は大丈夫かな。

ネアちゃんは自分の強さや優しさだけ
私に残してあがっていった。
きっと新しいママに会えるよね。
また会おうね。ありがとうね。

しばらく泣いてしまうけど
ネアちゃんが幸せで本当に嬉しい。

元気でね。

むん

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