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#5ワーホリに行くまで NY編最終話 ”ええかみんな、オールニッポンエアウェイズや!”




そして決戦の朝。不安で寝たような寝れなかったのかよくわからないまま朝を迎えた。


チケットがまだ買えてないので朝5時には起きて空港に向かった。ずっと不安なままだった。

いとこに五万回くらいお前も絶対空港に一緒に来いといった。搭乗ゲートくぐるの見送るまで帰るなといった。いとこは笑っていた。



空港に着いた。

早く着きすぎてどこの航空会社のデスクにも人がいなかった。


これでいい。これでいいのだ。



そしてANAではない会社のデスクにスタッフが現れた。いとこに念のため確認してもらった。


現金とクレジットを併用して支払いが出来るかどうか。



答えはNOだった。

他の航空会社はわかりませんが、うちではやってません。とのことだった。



ゼッツ アンド ボウ


いとこ"大丈夫だよ。彼女はしゃべり方がビッチだったから俺は信じない"



どーゆー基準だよそれ。。。



そして数十分後、ANAのデスクに人が現れた。走って食い気味に聞いた。

今日のチケット残ってますか!現金とクレジット一緒にづがえまづかあああ?!


対応してくれたのは優しそうなおじさんだった。

おじさん"チケットはまだ残ってるよ。クレジットと現金か、、やったことないけど、やってみるよ。大丈夫だと思うよ!"



いとこ"ほらね、さっきの女の人はビッチなだけだったでしょ!"


うん、うん。うん。ビッチだった!かえれりゃええんやビッチでもなんでも。


おじさん"じゃあチケットは買うね?二人だね?"

はやし"まだ日本円換金してないんです。"

おじさま"じゃあチケットは押さえておくから、両替しておいで。"



おじさまああああああああああああ!


好き。


やっと心の底から安心できた。

安心しすぎて涙が出てきた。


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/ほんどうによがっだ〜。もうこんな惨めな思いいやあ〜😭😭😭😭\




はやしが持っていた日本円は初めての海外旅行のために、とーさーんがーくれた~熱い1万円と、かーさーんがーくれた~あの1万円だった。


この餞別がなかったらはやしは今ごろユキ・アイゼンバーグになっていたかもしれない。(金髪ボーイのファミリーネーム)



ちなみに金髪ボーイはチケット購入に手こずり絶望に果てている中、温かいはぐをくれて帰っていきました。

もう、それどころじゃなかったけど最後にあなたに会えてよかった。





鼻水たらしながら無事ドルへの両替をすませ、再びカウンターに戻った。team too late が集結していた。

アメリカドルとカードを握りしめおじさまに声をかけるとおじさまは黙ってうなづき、作業に取り掛かった。


機械が苦手そうなおじさまはあちこちに内線をかけた。人差し指だけでパソコンを駆使し、額には汗をかいていた。

私たちの後ろに大行列を作ったものの、最後まで仕事をやり遂げてくれた。



わたし達だけではここまでこれなかった。


しかも気の利くおじさまは、座席指定をしていなかったボーイBと私達を連番にしてくれた。




みんな、一言だけ言わせてくれ。飛行機を使うなら絶対ANAや。




約束通りいとこに搭乗ゲートまで見送らせた。

いとこ"もう絶対迎えに来ないからね!hahaha"


シンプソンズのパジャマのまま本当にありがとうな。いとこ。





こうして無事はやし姉妹、ボーイB、プロ男性とギャルB子のスーツケースはANAの飛行機に乗り込んだ。


はやし姉妹、ボーイB、しこたま酒を飲んだ。"やい!元取ってやんぜ!"



むかいから来たスチュワーデスさん "おかわりはいかがですか?おつまみもたくさん渡しておきますね!"



みんなもう一度言うぞ、飛行機を使うならオールニッポンエアウェイズ、ANAや!



その後ほぼ泥酔による爆睡をかました私達、到着のアナウンスで起きる。


機内アナウンス

"本日は数ある航空会社からANAをお選びいただきありがとうございました。現在成田空港付近の天候は雨。日本も季節の変わり目を迎えております。皆様どうかお身体に気を付けてくださいませ。"



そのアナウンスを聞いた瞬間、シスターと目が合った。わしらが思ってることはただ一つ。

飛行機を乗るなら絶対ANAや。(誰や。)




空港ロビーに出ると、ギャルB 子が待っていた。

プロ男性はスーツケースを二個持っていたことで税関に引っ掛かっていた。開けたカバンの中身がギャルの持ち物でかなり怪しまれたらしい。笑


こうしてteam too lateは無事帰還し、荷物を取り戻し、再会を約束して普通の日々に帰っていった。

 



それからはやしは時差ボケで回らない頭で、いろいろ考えていた。

高校卒業してからずっと、みんなが充実した大学生活を過ごしてるなか、安月給で毎日働いて、出会いもたいしてなく、高校の頃以上に人生楽しくなることなんてもうあり得ないと思ってた。


でもNYの自由な人間たちをみて劣等感にまみった時間過ごしてる場合じゃないと思った。


とりあえずもう一度、あの人間たちを見にいこう。どうやったらあーゆー風になれるかわからないなら、あーゆー人間の群れに飛び込むしかない。



そう思ったはやしはアメリカの大学を卒業したお姉ちゃんの友達に英語のティーチャーをしてもらうことにした。


毎週水曜日、お姉ちゃんとお姉ちゃんの友達何人かでグループレッスン。遊びの延長みたいなもんだった。けど、何年かぶりに何かを目指して何かを始めたってことがなんだかとっても嬉しかった。


NYから帰ってきて一か月経った頃のある日、ティーチャーから個人的に連絡がきた。


"妹、アメリカ住みたいならCRプログラム受けてみたら?"






このCRプログラムがはやしの人生を一気に加速させることになる。




つづく。





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