日本の価値基準と生産性
今日も今日とて、しょうもない記事であることは前置きで言わせてもらう。
日本人の時給換算
外出先で急にフレッシュネスバーガーが食べたくなり、近くのショッピングモールにフレッシュネスがあることが分かり、1人だがお構い無しにフードコートでビール片手にハンバーガーを食べていた時のこと。
そのフードコートは他に丸亀製麺、リンガーハットなどランチで千円も行かないくらいの比較的リーズナブルなお店もあったことから、それらのお店は行列ができ少しお高いフレッシュネスはほぼ待ち無しでオーダー、2,3分で注文した商品を受け取れた。(ピーク時なのである程度オーダーを見越して作り置きしてあるが、問題無く出来立てアツアツが提供された)
期間限定価格190円のビールと季節野菜マリネのガーデンサラダバーガー、ポテトで合計千円ほど。
他の行列は、例えば丸亀製麺は回転は早いものの揚げたての天ぷらを希望する客や子供連れでなかなかオーダーが決まらない客の影響もあるのか全く列が動かない。ざっくり体感30分待ちといったところだろうか。
「30分待ってでも、今日は絶対うどんが食べたい!」という人は除いてコスパだけの話をするならば、3分待ちで千円のバーガー、ポテト、ビールの豪遊セットと30分待ち700円のうどんと天ぷらのセット、あなたはどちらを選ぶだろうか?
私は間違いなく前者だが、行列ができているということはこの国には後者を選択する人が圧倒的に多いのだと推察する。
金額差は300円、うどんの方がお得でしょ?
という声が聞こえてきそうだが、この状況の場合果たしてそうだろうか?
並ぶ時間が27分差と考えると、一旦日本の現時点の最低賃金時給961円で換算すると432.4円の違いがあることになる。
しかし日本人の多くは自己犠牲の精神なのか自分の行列に並ぶ時間やコストは考慮しないサービス残業精神に溢れた人が多いように感じる。(注:主観含む)
このコストを含めると、正しくは以下比較となる。(丸亀製麺はよくあるセットを想定すべく知人のいつも注文するもので想定)
▪️丸亀製麺
・釜玉うどん+かしわ天、野菜かきあげ
合計:830円
・並ぶコスト: 480円(最低賃金時給961÷60分×並んだ時間30分)
・その他コスト:並んだ分の疲れ、オーダーが決まらない客へのイライラ、待ち時間のパートナーとの喧嘩、ダシソースや水、七味を何度も取りに行く手間
合計: 1,310円+その他コスト
▪️フレッシュネスバーガー
・ビール、季節野菜マリネのガーデンサラダバーガー、北海道産皮付きフレンチフライ
・並ぶコスト:48円(最低賃金時給961÷60分×並んだ時間3分)
合計: 1,058円
どう見てもフレッシュネスの圧勝じゃないですか…?
しかもこっちにはご機嫌なビールも、健康的な野菜もあるというのに、、、
原価率も、面倒なのできちんと調べてませんが確かモスが50%超えなので同じくらいでしょう。
しかもアサヒマルエフのビールも190円なので原価率めちゃ高そう。
このように、当たり前のように行列に並ぶ人の価値観が分からなかった今日この頃だか、恐らく前述のように「並ぶコストを支払ってでもその先のものを手に入れたい人」か、上記計算が出来ない自己犠牲ボランティア精神全開の人が日本には多いのだろうと、私は今日の出来事だけで推察してしまった。
日本人の生産性
上述の通りサービス残業精神に溢れた方々は、当然の事ながらその時間は何も生産しておらずコストも発生していないため行列に並ぶために要した時間30分間は「生産性ゼロ」である。
対して3分でご機嫌なビールセットを手に入れた方の生産性はどうだろうか?
ビールで酔っ払って正しい判断が出来ない、といったデメリットは一旦除外する。
この27分の差でできた時間を使って、そのショッピングモールで目的の物を買いに行く時間や、早く帰って家事をする時間、隙間時間を使って翌日の仕事の準備や副業にあてる時間だってできる。
仮に先程の最低賃金に見合った仕事相当の事をしたのであれば432.4円の価値ということになる。
上記価値をフレッシュネス選択側に考慮すると、最終コスト比較はこうなる。
▪️丸亀製麺
・待ち時間の生産性: ゼロ
合計: 1,310円+上述の通り行列に並ぶことで発生する弊害、その他コスト
▪️フレッシュネスバーガー
・空いた時間でできた仕事(本業なり副業なり):432円
合計:626円(1,058円-浮いたお金432円)
なんと驚くべきことに、ダブルスコアになってしまった、、、、
皆さんもこれからは行列に並ぶか悩んだ時はこのコスト差を思い浮かべて、それでも並びたい時だけ並ぶようにしたらどうだろうか。
暑い夏に千円超えのかき氷を食べるために1時間、炎天下に並ぶ人は狂気の沙汰だということは敢えてここでは取り上げない。