2024.11.23 アトピーと根気。
この日は朝から布団乾燥機をかける。
ブラックフライデーに合わせて、ようやく購入。昨日届いたので、早速使いたかったのだ。
乾燥機を買った目的はダニ退治。肌の痒みがアトピー由来なのか、ダニ由来なのか、切り分けたかった。
私は幼い頃からアトピーを患っている。
幼少期に少し出たものの、その後、思春期には運動部だった事もあり、幸いアトピーはあまり出なかった。
しかし大学受験期以降、ストレスを抱えるようになってからは、長らく通院生活が続いている。
アトピーと向き合うには非常に根気がいる。
最近、ここ数年くらいはだいぶ根気が続いて、症状は改善傾向にある。
だけど、その前は正直なところ、金銭的な問題もあって、意識的に通院回数を減らしてしまっていた。そのため、通院直後は回復するけれど、またしばらくすると悪化する、というサイクルを繰り返していた。
改善傾向にある今、布団乾燥機が家にある事で、不安の種を一つ無くせると考えた。
例えば。今年のような急な寒さで一気に防寒対策が必要なタイミングで、布団を引っ張り出した時に、ランドリーに行く余裕がなく、そのままズルズル使ってしまって、ダニ退治がしっかり出来ていない事が肌トラブルに繋がらないか、という不安を打ち消したかった事。
アトピーと長く付き合ってきて、心の状態、生活習慣、衣服の選び方、などなど、気にかける必要があるものが多くて、それぞれと向き合えないと、すぐに肌の状態が悪くなる。
たかが布団乾燥機一つ、と思われるかもしれないけれど、今の私にはその一つの不安解消ができれば、他の悩みと向き合いやすくなる。
アトピーを患っている事は、私の中で劣等感を生みやすくなってしまった原因の一つ。大学生から社会に出る時に、すごく自分の人格形成に大きな影響を与えた。
今でも覚えているのは、社会人になってすぐ、ワイシャツを毎日のように着なきゃいけないのだけれど、ワイシャツは化学繊維のものが多く、長く着ているとそれだけで肌へのストレスになった。
ひどい時には肌をかいてしまって、出血して、それがワイシャツについた。それを落とすための労力が必要だったけれど、当時は日々働くので精一杯。血を綺麗に落とせないままのワイシャツを着るしか無かったりした。お金に余裕があれば買い換えれば良いけれど、そんな余裕は無くて、周囲からは何だあいつ、と思われているんだろうな、と思い込んで、勝手に劣等感が生まれたりしていた。
もう少しで40歳になろうか、という年齢だけれど、20代にかなり劣等感、成功体験を積み重ねられなかった事で、その時の苦しみを引きずりながら、少しずつ、周囲の協力を得ながら回復させようとしてきたのが、私の30代だった。
肌の状態が人よりも悪いからと勝手に劣等感が生まれ、自信が持てず、そんなネガティブな感情を打ち消すような行動が出来なかった。そんな状態から少しずつ脱却しつつあるものの、どこか根本的にはまだ変われていない気がして、肌の状態と同じように根気強く自分の性根とも向き合わなきゃな、と思う。