2024.11.21 お客さまは神様です？

この日は親会社の人と揉めた。

私のいる会社は親会社から分社化して出来た。私の上司には親会社から出向してきて、そのまま籍を移した人もいる。
今はだいぶ親会社に依存せずにお客さまを獲得しているようだけど、会社の立ち上げ当初は親会社から引き受けたお客さまが多かった。

私の担当するお客さまなんてまさにそれ。
親会社の息がべったりかかっている。もちろん、べったりかかっているから、いろんな物事の最終的な責任を親会社の人たちが負ってくれる事もある。
だけれど、多くの場面では、あれやこれやと時にはお客さま以上に要求をする。

この日もあれこれ要求された。こういった資料をつくれ、このタスクはどうなっている？、さっさとこの仕事をしろ。
お客さまに近い立場で相対してくれているから、彼らの言うことは基本的には受け入れる。運用の場面で発生した軽微なミスを見過ごしてもらったりもしていて、持ちつ持たれつかな、と考える。
だけど、この日はいろいろ我慢が出来なかった。
直近、お客さまの中であれこれ調整が難航している余波で、スケジュールの組み直しがあちらこちらで発生している。
その調整は本来なら、親会社の方が間に入ってやるべきなのに、直接やった方が早いから、というから私が直接調整を引き受けている。
それがかなり難航しているのは横目でメールのやり取りを見て知っているはずなのに、お客さまが求めている以上の資料を先回りして作成しておけ、と指示をされて、嫌気がさしてしまった。

確かに。担当のお客さまはかなり細かい。きっとその先にいる上司が細かいんだろう。
そして、一番長く現場にいるのに、何も覚えていてくれない。せっかく長く現場にいらっしゃるメリットをどこで発揮しているんだろう…と考えながら日々やり取りをしている。
そんなお客さまに対して、日々接している親会社の人は、あれもこれも聞かれるだろうから、資料にしておけ、と指示をする。平時で余裕があれば手が回るけれど、そんなタイミングじゃ無いことはあれこれ依頼しているあなたが一番把握しているんじゃ無いか？と。

ただ、親会社の人からしたら、子会社のやつなんてうまく使ったもの勝ち、みたいな考えなんだろうな、と思っている。
上っ面のやり取りは丁寧だけれど、内容は全然こちらを信用してない、なんて事はざらにある。
私からしたらあなたもお客さまではあるけれど、依頼の仕方が無神経な人に対して、ただ従っていたらこちらの身がもたなかった。

大きな組織にいると、自分が任せられる仕事の規模も大きくてさぞやりがいがあるだろう。
ただ、大きな組織にいるからと態度まで大きくして、弱い立場の人に強く出て来る事は、全然リスペクト出来ない。
同時に私も忙しくて首が回らなくてリスペクトが欠ける態度をとらないよう気をつけなくては。