『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』をクリアしても残る、最大の謎。それは……?
※今回の記事は、『ファミコン探偵俱楽部 笑み男』最大の謎に迫るものです。ゲームをクリアしてからお読みください。
テレロンテレロンテレロンテレロン
「やあ、二人ともお疲れ。
どうだ? 『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』は」
「実際に遊んでわかったことをもとに、
二人の感想を聞かせてくれないか」
「さすがだな……
全て的確な感想だよ」
「だが、それでは大きな謎が残されている。
君は気づいていたかな」
「ああ、心配しないでくれ。ネタバレと言っていいかはわからない。
おそらく、君はまったく気づいていない謎だからね。安心していい」
「前回の筆者の感想を書いているとき、僕は気がついてしまったんだ。
このゲームに残された、とてつもない謎を」
「確かめてみたいことがあってね。
もう1度プレイしてみたよ」
「では、語ろう。
これが『笑み男』に残された最大の謎だ」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「気がついたかい?」
「まだ、わからないかい?
よく、見るんだ。神原刑事の車を」
「何か気がつかないかい?
違和感がないかな。車をよく見るんだ」
「サイドミラーの位置が……
どう見ても、ちょっと高いんだ……」
チャララーン
「どうだい? 気がついたかな?
助手席のサイドミラーが、とても高い位置にあることに」
「運転席のサイドミラーは、たいていの場合、ドアのすぐ上についている。
しかし、神原刑事の車は、サイドガラスの高い位置についているんだ」
「この車、サイドミラーをかなりカスタムしているんだ。
僕は、捜査車両や刑事ドラマのカスタムカーを調べてみた」
「だが、ここまでサイドミラーをカスタムした車を見つけることは、
できなかったんだ。それだけじゃない」
「気がついたかい?
神原刑事が運転している、運転席の違和感に」
「これは、通常の助手席から見た運転席だ。サイドミラーが見えるね。
だが、神原刑事の車を見て欲しい。どうだい? 何か見えたかい?」
「そう。右のサイドミラーが……なかったんだよ……」
テレロンテレロンテレロンテレロン
「僕は、すぐに別の場面を調べた。車の全体図を知りたかったからだ。
そこで、驚くべき事実を知ってしまったんだ」
「この車、左がサイドミラー、右がフェンダーミラーのカスタムカーだったんだよ……」
テレロンテレロン
「どういうことか、もう一度サイドミラーの位置を見て欲しい。
ほら、左右でズレているだろう」
「ボンネットについたフェンダーミラー、ドアについたドアミラー。
どちらかに統一した車なら珍しくないが、神原刑事の車は両方なんだ」
「右がフェンダーミラー、
そして左のドアミラーはちょっと高い位置にある」
「僕はこのゲームに出てくる車両のシーンをすべて調べた。
だが、ほかの車は全部フェンダーミラーのみか、ドアミラーのみだ」
「そして、ドアミラーも通常の位置にあった。
わかるかい? 神原刑事の車だけ、ドアミラーの位置が高いんだ」
「つまり、意図して高い位置にあるんだよ。
フェンダーミラーとドアミラーが両方あるのもそうなんだ」
「いったい、これはどういうことなんだろうね。
どうやら、神原刑事の車にはまだまだ謎が残されているようだ」
「ん、あゆみちゃんが来たみたいだぞ」
「どうやら、この謎は、簡単には解けそうにないようだね。
君たちの調査に期待しているよ」
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