脳内の『美』の領域

全体を通して胸熱だったのだが、何よりも中野信子さんは
世界を信じたい住人だろう』と想定できるのがよかった。
こういう人が科学の分野にいるのが心強いのだろう。

動画のコメントは理解してなさそうな人ばっかりだが
なぜだか私は理解が容易だった。
それはこのスピーチにある『アートに明るい』ということだろう。

あらゆるアートが好きな人は
未知の領域に足を踏み入れることに躊躇がない。
どんな難しそうな話も入っていくことができる。
(これも脳のパターンらしい)

スピーチの中で『ダンバー数』の話が強調されていた。
人間が脳で仲間だと認識できる最大数が150人だ。
そして、それ以外の者はラベリングという形で処理する。

例えば『日本人』以外を『外国人』と呼ぶように。
一定のジャンルの名前を付けて処理する。
こうすることで人間だが人間でない扱いができる。
説明はなかったが感情が処理できないからだろう。

しかし、現実世界には80億の人間がいる。
人間の種類でも我々ホモサピエンスが生き延びた理由として
『象徴』を認識できる領域が脳にある事を話していた。

この象徴は『美術』であり、『宗教』だった。

横道にそれるが、アートに明るい人は
災害の映像などをみると共感してしまうため
かなり喰らってしまう。
象徴としての災害を処理するのに時間がかかった。
昔はそれを『モーゼの十戒』とかストーリーをつけて
処理していたのかもしれない。

そう考えると主な宗教の目的は
『災害時の共感による苦しみを避ける』

ということが主だった目的だったように感じる。
(災害時はカルト教が流行るという話も聞く)

今のところアート以外で台頭しているのは
スピリチュアル』だと思っている。
というかこれはこの世界の真実じゃないかと
思ってしまうほどに矛盾がなにもないからだ。

スピリチュアルは
宗教とアートを混ぜていい感じにしときましたよ
みたいなノリな気がするので気に入っている。

この辺は散々noteに書き殴ってるけど
脳科学の分野でもそのうち研究対象になるような気がする。

ちょっとだけ未来が楽しみになった。
そして、今回一番言いたかったことは
中野信子さんの研究者魂がかっこよすぎるということに尽きる。


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surume
最後までお読みいただきありがとうございます、今日もいいことありますよ!