【伊豆の国まるごとポタリングEp1《歴史あふれる伊豆の国!北条義時ゆかりの地を辿る旅》】 SURUGA Cycle Journal Vol. 95
伊豆の国市さんとの新しいコラボ企画が始まりました。歴史に関連するスポットやお散歩感覚で出かけたくなる素敵なお店などを1年かけてまるごとご紹介する「伊豆の国まるごとポタリング」、通称「伊豆の国まるポタ」です。
第1回は北条義時ゆかりの地を訪ねます。「伊豆の国市北条家歴史散策マップ」の義時コースをなぞるポタリングに出かけましょう。
▼ 「伊豆の国市北条家歴史散策マップ」義時コース
https://www.city.izunokuni.shizuoka.jp/taiga/map/hojokemap.html
今回のナビゲーターは、伊豆の国市地域おこし協力隊の平尾さん(右)と郷土資料館学芸員の荻野さん(左)のおふたりです。知ると奥が深い、伊豆の国に秘められた歴史を辿る旅。食べ歩きも楽しみつつ、楽しく巡っていきましょう。
とてもいいお天気!ポタリング日和ですね。スタートスポットは「韮山文化センター(韮山時代劇場)」です。大ホール、図書館などを備えた複合施設で、現在「鎌倉殿の13人 伊豆の国 大河ドラマ館」と「伊豆の国 物産館」が期間限定オープン中です。
また、併設されている観光案内所で「伊豆の国レンタサイクル 狩野川ベロ」のレンタル、シェアサイクルの利用が可能です。(2022年2月現在)
今回は観光案内所で「伊豆の国レンタサイクル 狩野川ベロ」をレンタルしましょう。
この狩野川ベロは、前輪や後輪カバー、フレーム、チェーンカバーのさまざまな所に伊豆の国市特産品のいちごがあしらわれた可愛らしい自転車、通称「いちご自転車」です。後輪カバーにいるのは、韮山反射炉PRキャラクターの「てつざえもん」。伊豆の国市らしさがぎゅっと詰まっていますね。
※いちご自転車は①伊豆長岡駅前の観光案内所、②長岡総合会館アクシスかつらぎの2か所でレンタルすることができます。韮山時代劇場の観光案内所では、通常の狩野川ベロのレンタルが可能です。
ここでとっておきのフォトスポットをご紹介。2階のテラスゾーンに伊豆の国市特産のいちごが飾られた可愛らしいハートのモニュメントがあり、天気がいい日には枠の向こうにちょうど富士山が見えます。
あらやだ!ラブリー!おちゃめな1枚が撮れました。
さて、続いては北条義時ゆかりの重要なスポット「北条義時館跡」がある「江間公園」にやって来ました。
北条義時は「江間小四郎義時」とも呼ばれ、伊豆の国市江間地区に館があったと言い伝えられています。以前は小学校が建っていた場所で、公園の一角に石碑があります。
当時どんな館があったのか想像しながら…
そして、江間公園にはもうひとつ見所ポイントとして「地震動の擦痕(じしんどうのさっこん)」という国指定の天然記念物があります。
1930年の北伊豆地震の揺れで旧江間小学校校庭に展示されていた魚雷がすべり、台座に引っかかれて側面についたキズが天然の地震計のように見えるんです。
人工物でありながら天然記念物、という不思議なスポットです。
続いてのスポットは「北條寺」です。
北条義時が創建したお寺で、境内には伊豆の国市指定文化財である義時夫妻の墓があります。
北條寺には貴重な文化財が多数残されています。片足を踏み下げて半分あぐらをかいたような姿勢の「木造観世音菩薩座像(もくぞうかんのんぼさつざぞう)」や、北条政子にゆかりがある「牡丹鳥獣文繍帳(ぼたんちょうじゅうもんしゅうちょう)」など、ここでしか見られないものばかり。
写真撮影はできませんが、当時の技術と現代に伝えられる実物の美しさをぜひ実際に確かめてみてください。
義時夫妻の墓は江間地区を見渡す小四郎山の上にあります。ふたつ並んだ墓は向かって右に義時、左に夫人が眠っています。義時は鎌倉幕府で活躍しましたが、最後は生まれ育った場所に戻ってきたのですね。
続いてのスポットは「豆塚神社」です。
元々は平安時代の「延喜式(えんぎしき)」神明帳に記載されている「石徳高(いわとこたけ)神社」であったとされており、北条義時が現在の場所に遷座させたと伝わる由緒ある神社です。
境内には「江間郷土研究会」の展示ブースもあり、江間の歴史についての資料などが見られます。地図を見ながら以前の豆塚神社が置かれていた場所などを教えていただきました。
さて、今度は「いちごプラザ」さんにやって来ました。
伊豆中央道にあるドライブインで、お土産やオリジナル商品に出会えます。
船のオブジェが目印です。
「いちごプラザ」さんの名物はいちご大福!敷地内の「大福や」さんでは、お土産用はもちろん、カップ入りで1個から買えますので、おふたりもおやつタイムに。
いちごの他にみかんやバナナ、トマトなどさまざまな種類があって迷います…
季節限定のフルーツの大福もあるので、いろいろ試してみるのも楽しいですね。
「大福や」さんのとなりには、手描き風の富士山といちごがかわいいフォトスポットがあります。こちらでさっそくいただきます!
フレッシュで甘い朝摘みいちごが丸ごと包まれた大福、白餡が使われているのも特徴です。ちなみトマト大福は伊豆の国市産のフルーツトマトを使用しています。
そして本日続いてランチもこちらで。「いちごプラザ」さんの2階にある「食事処一休」さんに行きましょう。
こちらは「かに汁」メニューがイチオシ。
狩野川に生息する「モクズガニ」というかにを使用しており、うどん・ラーメンなどでまるで味噌のようなかにの風味が楽しめます。「とり釜めし」も絶品です。
お腹が満たされたところで、今度はデザート?!「江間いちご狩りセンター」にやって来ました。
伊豆最大の いちご狩り施設で、毎年12月〜5月まで、30分間のいちご食べ放題が楽しめます。
完備されているハウスは90棟。「章姫(あきひめ)」 と 「紅ほっぺ」といういちごが作られています。どちらのいちごが食べられるかはお楽しみ。
大きくて真っ赤なイチゴがたくさん!
「章姫」は細長い形で、みずみずしく甘みが強いのが特徴です。大粒のものでもとてもやわらかくておいしい〜!
「紅ほっぺ」は「章姫」よりしっかりした硬さで、酸味と甘みのバランスがいいのがポイントです。
受付横の販売所でお土産のいちごを買って帰るのもいいですね。ファミリーにも大人気の伊豆のレジャーです。
さて、続いては「まゆ玉の里」にやって来ました。「ホテルサンバレー富士見」さん内で例年1月〜3月頃に「伊豆長岡まゆ玉の会」の皆さんが主催されています。
まゆ玉飾りは、かつて伊豆で盛んだった養蚕業における伝統的な風習。五穀豊穣や商売繁盛などを祈って飾ります。竹に飾り付けられたまゆ玉と、さまざまなモチーフのちりめん細工の飾りが館内を彩ります。
今回こちらに伺ったのは、韮山反射炉のPRキャラクター「てつざえもん」のぬいぐるみを買うため。着物や帯刀している部分など、隅々まで本当に細かく作られていました。
これから「まるポタ」で、てつざえもんと一緒に巡っていきたいと思います。よろしくね!
「ホテルサンバレー富士見」さんでは、例年同時期に大ひな壇の展示が行われており、美しいひな人形が約25~30組、その数400体超!伊豆のひな祭りの名所にもなっています。
※2022年のまゆ玉・ひな壇の展示は終了しました。
http://izu3800.jp/news/detail.php?id=127
さて、今度は「珍場(ちんば)神社」に到着しました。
竹林に囲まれた静かな神社です。
珍場神社は、1204年(元久元年)北条義時が大蛇に呑み込まれて亡くなった長男安千代丸の死を嘆き、若宮八幡宮として祀ったのがはじまりと言われています。
今度は「工房Rokumoku」さんです。
天然木を使用したスプーン、お箸等が販売されています。「Rokumoku」さんのカトラリーは『何かの理由で切られた木』、つまり何かしらの理由で伐採された木が材料。それぞれの模様や手触り・舌触りを楽しめて、伊豆の国市のふるさと納税返礼品にもなっています。湾曲した形で握りやすいBabyスプーンは贈り物にも人気です。
使用している木の色で個性が出ますね。中には2色になっているのもありました。触り心地がすべすべでとても持ちやすいんですよ。
食器の他に、雑貨も置かれています。
枝を輪切りにして作った天然木のボタンがこんなにたくさん!木目の模様、輪切りにした時の色合いがそのまま生かされていて、同じものはふたつとありません。
木の温もりあふれる素敵なお店でした。
プレゼント箱みたいな可愛らしいお店ですね。次のスポットは「冨久家(ふくや)エマーユ」さんです。
冨久家さんはイタリアンロールケーキで有名な洋菓子店。刻んだ栗が入った生クリームをスポンジとしっとりとしたオリジナルの皮で巻きあげたイタリアンロールは、売り切れ御免の大人気スイーツ。ピンクの包み紙がまたかわいいですよね。
さて、ここで今夜のお宿で飲むお酒を買いに行きましょう。やってきたのは「杉山商店」さん。「北条義時 あぐら 純米吟醸」をプロデュースされていることで有名です。
「あぐら」は店長の杉山さん(中央)が日本酒の調合、娘さんがラベルデザイン、息子さんが義時のイラストを手懸けたという親子共同で作った一品。ゆっくりと時代のロマンを感じながら、くつろいで飲める旨い酒を目指したのだそうです。
義時コースを巡ったあと、地酒を飲んで歴史に思いを馳せるのも良いですね。
お疲れさまでした。今夜宿泊する旅館「小松家八の坊」さんに到着しました。
八の坊さんはワンちゃんと安心して宿泊ができる設備が揃っており、「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿」がコンセプト。さらに伊豆長岡駅が最寄りなので観光地巡りに抜群の立地が自慢です。
まずは1日走った疲れを癒しに「出逢湯(であいのゆ)」でひとやすみ。こちらの足湯は誰でも入ることができます
出逢湯という名前は、伊豆長岡にゆかりのある菖蒲御前と源頼政にちなみ命名されています。
中央にハートの模様があり、よい出会いがあるかも…?
それから、「愛犬と寛ぐ大人の隠れ宿」の名にふさわしく、なんとワンちゃん専用の足湯も完備!こちらも源泉かけ流しです。ほっと一息、疲れを癒します。
義時コース観光の後は、大正二年創業の「おもてなし」を満喫して最後を飾りました。
伊豆の国まるポタ第1回は「義時コース」と立ち寄りスポットを辿り、北条義時ゆかりの地を中心にお届けしました。歴史ある街巡りとともに、レジャーとして楽しめるスポットやもう一度行きたい素敵なお店にたくさん出会えました。
また、今回立ち寄ったスポットは伊豆の国市地域おこし協力隊のサイト「伊豆詣(いずもうで)」でも詳しく紹介されています。あわせてご覧ください。
https://izumoude.com
ありがとうございました!次回の伊豆の国まるポタもお楽しみに〜!
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