【宮ぽた ep1《E-BIKEだから行けちゃう!坂の向こうの茶畑コース》】SURUGA Cycle Journal Vol.72
富士宮市さんとのロングランコラボ企画が始まりました。E-BIKEのまち富士宮を、気ままにポタリングする「宮ぽた」です。
富士宮では、豊富な自然環境とサイクリングを組み合わせた地域の新たな魅力を継続的に発信しています。それに伴い、最近、移動手段としても注目されているE-BIKE(電動アシスト自転車)レンタル事業のインフラ整備も進めていて、2020年には観光事業として、朝霧高原地区の10 施設に50 台のE-BIKE を配備、2021年には芝川地区にもレンタル事業を拡大しました。
宮ぽたでは、これらのE-BIKEを移動手段として利用し、これから1年間に渡ってE-BIKEのまち富士宮を、気ままにポタリングします。
そして宮ぽたを広めるため、早速ロゴマークを制作しました。
富士山の坂道もスイスイ進めるE-BIKEで楽しくポタリングする姿をイメージしたロゴマークです。なんと市の職員さんがデザインされました。このロゴマークをパネルにして、一緒にスポットを巡ります。
案内してくれるのは、富士宮市の職員さんたちで、毎回いろいろな課の方が来て案内してくれます。今回案内してくれたのはカジュアルヘルメットがとてもお似合いの女性2人組、臼井さん(右)と山本さん(左)です。そして山本さんが宮ぽたのロゴマークをデザインされました。
お2人は本企画の担当メンバーでもあり、今回先陣を切って登場されました。
1回目となる5月のコースでは、まずは富士宮の街を知るため、街中の素敵スポットや茶畑越しの富士山を見に行くという盛りだくさんなコースを巡りました。
まずはレンタサイクルの申込みをしに「富士山ゲストハウス掬水(きくすい)」さんへ。
1952年に旅館として開業された掬水さんですが現在はゲストハウスとして生まれ変わっています。宿泊はもちろん、レンタサイクルやカフェラウンジを開放していて宿泊者でなくとも気軽に利用できます。「富士宮の新たな交流の場所になれば」との願いが込められているようです。
宿は富士山本宮浅間大社に隣接し、湧玉(わくたま)池という美しい池の上に、まるで浮かんでいるかのように建っていて、街中にいながらも非日常感を味わえるスポットです。
特に、「水の間」という和室から見る景色は格別です。こちらの部屋は時間貸しもしているのでワーケーションなどにも良いかもしれません。
なお、撮影の日には須藤市長も駆け付けてくださいました。
レンタサイクルの申込みも完了し、いよいよスタートです!最初に向かったのは、すぐ隣の「富士山本宮浅間大社」。全国1,300余もある浅間神社の総本宮です。
鳥居越しに富士山が望めると絶好の撮影スポットを教えてもらいましたが、この日は雲が富士山を隠してしまいました…。また次回に期待したいと思います。
本宮の境内の広さは17千坪もあり、本殿・拝殿・楼門のほかに湧玉池など見どころが多くあります。
特にこの湧玉池は富士山の湧水でできた池で、透き通るように美しい池なんです。「咲良みくじ」というおみくじも富士宮ならでは。結ぶと富士山に見えます。
次に向かったのは「静岡県富士山世界遺産センター」です。
大きな赤い鳥居と、富士山を逆さにしたフォルムの美しい建物は遠くからも分かるほどの存在感です。『永く守る』『楽しく伝える』『広く交わる』『深く究める』という4つの柱を事業として、国内外の多くの方に富士山を多角的に紹介するためにできた施設となっています。訪れた時はまさに社会科見学が開催されていて、子供たちが真剣な眼差しで説明を聞いていました。
展示の他にも、最上階のスペースから富士山を絵画のように眺められたり、お土産コーナーではオリジナル富士山グッズを購入できたりと、富士山の魅力に浸れるようになっています。
ちなみに施設の資材には、富士山麓で育まれた「富士ひのき」など、地元の木材が使用されているそうです。 富士宮市内にある飲料メーカーの工場で作られている、富士山のおいしい水を飲みながら、景観美を楽しむお2人なのでした。
商店街の一角にあるお宮横丁内の「ぷくいち」さんでジェラート休憩です。
こちらは、1933年から富士宮の地であんこを作り続ける「北川製餡所」さんが出したアンテナショップになっていて、名物「御くじ餅」は浅間大社内でも購入できます。
ぷくいちさんでは小豆スイーツ以外にもジェラートを提供していて、今回は一番人気の富士山ジェラートをいただきました。
富士山を見事に再現した2色のジェラート、その味は、見た目と違って実はバナナ味なのです!ユーモアもあって楽しいですね。
粉末スティック茶をたばこ風のパッケージに詰めた商品「チャバコ」をご存知でしょうか?ショータイムさんという、掛川にある茶販売業の会社が手掛けていて、2021年3月からは同社富士宮営業所でも購入できるようになりました。
店頭に立つのは、約2年前からチャバコの箱詰め作業をしている富士宮市の障がい者就労支援事業所の利用者さんたちです。「お客さまが喜ぶ姿を直接目にすることで自分たちのやる気や自信につながれば」との思いから、接客も頑張っているそうです。
パッケージデザインは豊富にあり、味も含めてどれにしようか迷ってしまいます。喫茶コーナーも併設していて、購入したチャバコをすぐに味わうこともできます。
次に訪れたのは「富士高砂酒造」さんです。1830年の創業で、100年かけて湧き出る富士山の伏流水を使用し、さらに「能登杜氏」という流派の伝統技術で醸す日本酒の酒蔵です。
酒造技術の発展によって蔵を一般見学できるようになったのを機に、2008年にはかつて敷地を囲っていた塀を撤去するなどの施設改修が行なわれ、現在のような景観になりました。駅からも近く、街中でこんなに立派な酒蔵が見られるなんてと驚きました。
また、蔵が道路から見えるようになったことで地域のランドマークとしての景観的価値も高まり、2015年3月には富士宮市内初となる「景観重要建造物」に指定されました。酒蔵だけでなく瓦葺きの低い軒や板張りの外壁など、歴史ある酒造らしい趣を楽しめますよ。
次はちょっと珍しい文房具屋さんへ。明治時代の創業で100年以上続く老舗「文具の蔵Rihei」さんです。
その長い歴史もさることながら、店内には自然の川が流れていたり、あひる店長の「がー太」がお出迎えしてくれたり。はたまた裏庭には登録有形文化財のギャラリー「庄の蔵」があって見学できたりと、ただ文房具を買いに来るだけではもったいない、見所満載のお店です。
万年筆をお好きな方には、万年筆とオリジナル万年筆インク「宮洋墨(みやいんき)」も販売しているのでおすすめです。
小腹が空いたら「富士宮都まんじゅう」のお店へ。
白あんの入ったひとくちサイズの大判焼きは、1個30円という驚きの安さです。いろんな地域で名物になっている都まんじゅうですが、焼印のデザインはさまざまですよね。
富士宮ではパンダの焼印や「宮」という焼印がありますよ。都まんじゅうを巡る旅も良いかもしれませんね。
次のスポットへ向かう途中、おしゃれな外観の建物を発見しました。こちらは知る人ぞ知る古道具屋「+G(プラスジー)」さんです。
雑貨や古家具だけでなく手作り家具も販売していて、店主さんが自分の目で見て買付されているそうです。
可愛くディスプレイされている店内を見ているとあれもこれも欲しくなるのと同時に、ひとつひとつの商品へのこだわりが伝わってきました。雑貨好きの方、必見のお店です。
次は待ちに待ったランチスポットへ。茶畑エリアにある喫茶店「土一揆(どいっき)」さんにおじゃましました。
ログハウス風のお店では昔ながらの喫茶店メニューが食べられます。人気メニューの鉄板ナポリタンとドリアを注文したお2人。想像以上のボリュームに最初は驚いていましたが、その美味しさとテラス席の開放感、そして居心地の良さに魅了され、ペロリと完食したのでした。
また、運が良ければ富士山も一望できます。
ランチでお腹がいっぱいになった後は、市内有数の茶畑エリアへ向かって再出発です。土一揆さんから富士市方面へ走行していると辺り一面に茶畑が広がります。
新茶(一番茶)の茶摘みを終えたばかりの茶畑は剪定されていて、陽に当たる茶葉もキラキラと輝き、美しい景色を見せてくれていました。そして何といっても、富士山と茶畑のコラボレーションは圧巻です(ただし雲との闘いですが…)。
富士宮市内から見える富士山はとても近く、改めて「日本一の山」の素晴らしさを感じられる場所でした。
茶畑があるのですから、もちろんお茶屋さんもあります。今回は「ヤマタカ櫻井製茶」さんへおじゃましました。
自園自製のお茶販売はもちろん、緑茶に「親しんで」「楽しんで」「飲んで」いただくため、試飲以外にも櫻井製茶さんの所有する茶園「富士山Teaパーク」での体験イベントを随時開催しているそうです。約1万坪と広大な茶園内には、雨でもOKなハウス茶園・見晴らしの丘「お茶愛場所」・栗園(林内には梅・ブルーベリーの樹)があります。工場見学やお茶摘み体験、茶園散策にお茶の淹れ方講座などなど、盛りだくさんのメニューですね。
それからお店の前での顔出し看板もお忘れなく。
市街へ戻る途中の住宅街に「space Wazo」さんはあります。
こちらはもともと築100年以上の古民家を利用したレンタルギャラリースペースでしたが、そこに2019年11月からカフェもオープンしたそうです。
お店の雰囲気はもちろん、“器”好きで作家物を集めている店主さんがチョイスしたおしゃれな食器類など、店内のあらゆる所に「かわいい」が詰まっています。 また、カフェメニューも充実していて、手づくりスイーツの見た目と味に癒されること間違いなしです。ぜひ癒されに訪ねてみてください。
急坂を上って最終スポット「白尾山公園」に到着しました。こちらの公園は、白尾山の丘陵地形を活かした約14.8ヘクタールの広さを誇る総合公園です。
園内からの眺望は本当に素晴らしく、眼下に広がる市街地と富士山を一望できる市内屈指の眺望スポットでもあります。 他にも芝生広場や野鳥の森、昆虫の森など自然豊かな遊び場、長さ65メートルのローラーすべり台やスカイロープ、複合遊具なども充実していて休日になると家族連れで賑わうそうです。駐車場から展望台に向かう途中の視界が開けた場所がお薦めのビューポイントとのことで早速行ってみましたが、残念ながら富士山は雲に隠れてしまいました…。残念。別日に撮影した写真があるのでそちらもお楽しみください。
なお、夜景もとっても素敵で、日本夜景遺産にも認定されています。
第1回の宮ぽたは以上となります。「富士宮といえば」というスポットにたくさん連れて行っていただきました!次回もお楽しみに。
【Information1】
▼富士宮市
http://www.city.fujinomiya.lg.jp
▼富士山ゲストハウス掬水
▼富士山本宮浅間大社
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/
▼静岡県富士山世界遺産センター
▼お宮横丁ぷくいち
http://www.puku-ichi.com/index.html
▼ショータイム
http://www.showtime-j.com/
▼富士高砂酒造
http://www.fuji-takasago.com/
▼文具の蔵Rihei
▼富士宮都まんじゅう
▼+G(プラスジー)
http://plus-g.biz/
▼土一揆(どいっき)
http://doikki.net/
▼space Wazo
http://spacewazo.com/
▼白尾山(しらおさん)公園
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/municipal_government/llti2b00000027ui.html
【Information2】
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