【伊豆ぽたでサイクリング「ふわふわかき氷と御朱印さんぽを楽しむ、8月の伊豆稲取」】 SURUGA Cycle Journal Vol.79
伊豆急行さんとの共同企画「伊豆ぽたでサイクリング」。
レンタサイクル「伊豆ぽた」に乗って、伊豆急沿線サイクリングのさらなる魅力スポットを巡り、ご紹介していきます。
6回目は、東伊豆町にある伊豆稲取・片瀬白田エリアを訪れました。
伊豆稲取を訪れたのは今年の3月に「雛のつるし飾り」を見に来て以来になります。
このあたりは寺院が多く御朱印巡りに訪れる方も多いそうです。
そのため東伊豆町では「御朱印さんぽ」という街巡りイベントが通年(限定御朱印は期間限定)で行われていて、御朱印巡りや観光に訪れる方たちへのおもてなしをされています。
ということで、今回は御朱印さんぽをしつつ、最近伊豆稲取で人気急上昇中のふわふわかき氷を満喫する夏らしいコースを巡りたいと思います。
案内人には、伊豆急行の齋藤さん(左)と小澤さん(右)が来てくださいました。
同じ課の先輩後輩コンビでとても仲良しのおふたりは、身長差にご注目!だそうです。
今回のスタートは伊豆急行線の「片瀬白田駅」から。
片瀬白田駅は白田川の両岸に広がる集落の名にちなんだ駅名で、川を境に駅側が白田地区、川の向こう側が片瀬地区となっています。
無人駅ですが改札の中はとても広く、改札外と内それぞれに置いてあるベンチに座って電車の到着を待つ方も多いようです。
中には、こちらの備え付け本棚「白田文庫」の本を読んで過ごす方もいらっしゃるとか。
棚にある本はすべて乗客たちの寄贈によるもので、自然と増えていったそうです。
人情や地域のふれあいを感じる一角ですね。
それでは、スタートしましょう。
スタートして間もなく、さっそく素敵スポットを発見しました。
「白田川親水公園」です。
白田川のせせらぎを利用して作られた公園内には灯篭や東屋などがあり、日本庭園の趣があります。
東屋で休憩していると緑と水の美しさが視界に広がり、その景色に癒されます。
また裏手には白田川に降りられる階段もあって、川沿いを散策することもできます。
さらに伊豆急行線が真上を通るので、タイミングが合えば電車と白田川のコラボ撮影も夢ではありませんね。
次は、伊豆八十八ヶ所霊場三十一番札所の「東泉院」へやって来ました。
御朱印さんぽに参画されていて、通常の御朱印に加え限定の御朱印もいただける寺院です。
御朱印はもちろん、金目鯛やつるし飾りの描かれた限定デザインの御朱印帳も購入できます。
めちゃくちゃ可愛いです!稲取らしさが溢れ出ています。
今回は左のピンクの御朱印帳を購入し、御朱印をいただきました。
御朱印は、今回は取材ということで特別に直書きをしていただきました。
※東泉院では、現在新型コロナウイルス感染防止対策として、御朱印は書置きでのご用意となっています。こちらの対応は2021年12月末まで継続予定ということなので、東泉院に訪れる際にはご注意ください。
御朱印を直書きしてくださったのは副住職の金田祥道さん。
とても気さくで素敵な東泉院の看板尼僧さんなのですが、じつはこの方、伊豆急行のPR大使とされる「伊豆急オモシロ駅長」の初代を務めた方でもあるのです。
当時の駅長名は「尼さん駅長」です。
本堂を使用した座禅会や落語会、お寺マルシェなどさまざまなイベントも企画されていて、片瀬白田界隈で注目を集めている人物&スポットとなっています。
御朱印さんぽには参画されていませんが、近くの「龍淵院」にも立ち寄らせていただきました。
こちらの山門は、日光東照宮の「眠り猫」などをつくった伝説の彫刻職人・左甚五郎の作品といわれていますが、いつどのようにして創られたのかは不明のようです。
山門は木で組まれていて、その構造は相当に複雑なため修復にもかなり高い技術が要される、極めて高度な建築物だといわれています。
境内の平等鐘から眺める景色や色鮮やかな蓮の花も素敵です。
ゆっくりとした時間が流れていて心地よかったです。
ちょっと早めのランチには、めしや「一心」さんへ。
釣り好きの親父さんが店主の海鮮料理店です。
地元で獲れる魚の旨さと食べ方を知り尽くした親父さんの作るメニューは、他では見たことのないオリジナル料理ばかり。
特に人気なのは、白米と金目鯛の刺身を石鍋ごと熱してからいただくお茶漬けです。
親父さんから直々に食べ方をレクチャーしていただき、美味しくいただきました。
金目鯛の身は柔らかく、ワサビとお出汁とのバランスが最高です。
さらに金目鯛の炙り棒鮨やピリ辛石焼四川丼も一緒にいただき、猛暑のなか心地よい汗をかいたのでした。
熱々&ピリ辛ランチで熱くなったあとは、お待ちかねのかき氷を求めて伊豆稲取にある「キッチンZEN」さんへ向かいました。
こちらは2019年夏にオープンし、旬の食材を使った贅沢なかき氷と和定食が楽しめるお店です。
7~9月は終日かき氷のみの提供にするほどの人気店。
一体どんなかき氷が食べられるのかと、一同ワクワクが止まりません。
そして注文したのがこちら。↓
8月の人気ナンバー1の桃(右)とナンバー2の生いちごミルク(左)をいただきました。
丁寧につくられた生フルーツのシロップと果肉はとてもジューシーで、ふわふわの氷との相性も抜群です。
口に入れるたび、それはそれは幸せな気分になれました。
また、目の前には伊豆の美しい海が広がります。
テラスのブランコは海に向かって漕げるため、オーシャンビューの非日常感あふれる一枚が撮れることでしょう。
漁港の方へ向かうと、レンガ調の素敵な建物が見えてきました。東伊豆町役場です。
その一階には東伊豆町観光協会さんの事務所があり、レンタサイクルサービス「海まちサイクリング」が利用できるようになっています。
電動アシスト自転車に乗って、稲取やその周辺エリアを気持ちよくサイクリングできそうですね。
海まちサイクリングの担当者さんとも一緒に記念撮影です。
そのまま漁港に沿って走り、次のスポットへ向かいます。
伊豆の海はどの季節に訪れても美しいですね。
そばを走っていると、それだけで癒されます。
そして「正定寺」に到着しました。
伊豆八十八ヶ所霊場三十三番札所で、「御朱印さんぽ」にも参画されています。
創建当時は来迎庵(らいこうあん)という真言宗の寺院でしたが、 1598年華山和尚により浄土宗に改宗されました。
1670年には、周辺を襲った大津波により寺院も大きな被害を受け、本尊だけがわずかに残ったと伝えられています。
御朱印もいただきました。ありがとうございます。
階段を上って、屋外の黒い大仏さまも間近で見せていただきました。
こちらの大仏、対岸の漁港付近にいた時から見えていたので、ずっと気になる存在でした…。
間近で見ることができて心踊るおふたりです。↑
また、夏らしい空に映えるちょっと良い感じの写真も撮ることができました。↓
今度は「済広寺(さいこうじ)」さんにやって来ました。
こちらも御朱印さんぽに参画しているお寺です。
境内には樹齢750年にもなる天然記念物のかやの樹があり、別名「かやの寺」とも呼ばれるほど有名な樹なんです。
御朱印のデザインのひとつにもなっているほどの存在感です。↓
境内には本堂のほかにビルマ(現ミャンマー)の竪琴などが展示されている宝物館、真っ暗な道を歩く「不動消災の道」、運だめしのできる「占い摩尼車」などなど、見所の多いお寺でもあります。
隅々まで見物するとあっという間に時間が経ってしまいそうです。
済広寺さんのすぐ近くに次のスポットがあります。
「はらや製菓」さんです。
創業当時から和菓子と洋菓子を両方とも作り続ける、二刀流の老舗菓子屋です。
中でもおすすめは、2020年3月に新メニューとして登場した「キンメプリン」です。
創業当時から変わらない製法のシンプルプリンに稲取らしさを加えようと、羊羹でできたピンクの金目鯛2匹がプリンの表面で泳いでるかのように乗っています。
和洋が完全に融合していますね。
キンメプリンは、伊豆半島で食べられるいくつものプリンの中から個性あふれるものを厳選した「伊豆の自慢プリン」企画でもご紹介されています。
地域それぞれの特色を生かした25個のプリンたち。
どれも可愛くて美味しそうですね。
そのうちのいくつかは過去の「SURUGA Cycle Journal」記事にも登場していますので、よかったら見つけてみてくださいね。
ゴールの「伊豆稲取駅」に到着しました!
駅看板には、名物「雛のつるし飾り」が描かれています。
このあたりは、かつて徳川家康が江戸城の大拡張工事で採用された「築城石」の採掘場としても有名です。
駅前にある「江戸城築城関石ふるさと広場」では築城石を実際に見ることができ、その歴史も学べますよ。
8月の伊豆稲取編は以上となります。
片瀬白田駅から伊豆稲取駅まで1駅分の伊豆ぽたサイクリングをするなか、御朱印さんぽと美味しいかき氷を楽しみました。
次回もお楽しみに!