【ふじさわキュン♡ぽた Ep9《歩く×自転車のハイブリッド街めぐり》】SURUGA Cycle Journal Vol.150
藤沢市さんとのコラボ企画「ふじさわキュン♡ぽた」。“キュンとするまち。藤沢”で、心がキュンとする素敵な自転車旅をご紹介します。
藤沢市では、日常生活の中で誰でも気軽にできる運動「歩く」に着目し、歩くことから始める健康づくり「ふじさわ歩くプロジェクト 」を進めています。プロジェクトでは、日常生活の中で歩くことを楽しむため、SNSや公式サイトで藤沢市の魅力的なスポットやイベント情報を発信しています。
今回は「歩く」と「自転車」を組み合わせ、両方のいいとこ取りをして、藤沢市のさらなる魅力を見つけに行きましょう。ナビゲーターは、藤沢市職員の伊豆内さん(左)と中村さん(右)です。中村さんが持っているパネルが「ふじさわ歩くプロジェクト」のロゴです!可愛いですね~。
バスで湘南大庭市民センター前に到着したおふたり。市と市民ボランティアさんが作成した、「健康づくりウォーキングマップふじさわ」を参考に街めぐりをしていきます。
どんなルートで行くのか作戦会議中。マップ片手に街めぐりするのも楽しいですね。
まずは歩いて「大庭裏門公園」にやってきました。複雑な地形をした沼地をそのまま活かした公園で、さまざまな生き物の生活の場となっています。
木々に野鳥が集まってくることから「野鳥公園」とも呼ばれています。自然環境保護のため公園内に立ち入ることはできませんが、野鳥の観察ができるように「観察窓」が整備されています。野鳥の種類や見分け方が書かれた案内板があるので、野鳥に詳しくない方でも楽しむことができます。
観察窓から中を覗くと、緑豊かな自然が広がります。
自由に使える望遠鏡が設置されているので、野鳥の観察にご活用ください。タイミングが良ければ藤沢市の鳥「カワセミ」を見ることもできます。カワセミは「飛ぶ宝石」と言われるほど美しい青色の小鳥です。
「大庭裏門公園」から徒歩5分ほどで「大庭城址公園」に到着しました。キュン♡ぽたでは何度か訪れている公園ですが、今回は駐車場も駐輪場も混み合っていて人が多い…
何故だろうと思いながら公園内に進むと、その理由が分かりました。広場を囲むように立ち並ぶ桜が満開!花びらがひらひらと舞い落ちるベストタイミングに訪れることができました。
園内にはソメイヨシノを中心として、300本以上の桜が植えられています。広場でビニールシートを広げてお花見を楽しむ方々や、走り回ってはしゃぐ子どもたち。市民のみなさんの憩いの場となっています。
藤棚やバラ、アジサイ、モクレンが植栽された花の広場もあり、四季折々の花を楽しむことができます。
「大庭城址公園」からシェアサイクルで移動します。神奈川・湘南を中心に展開するシェアサイクリングサービスのSHONAN PEDAL(湘南ペダル)は、ステーションの数が多く、借りた場所とは別のステーションに返却可能でとても便利です!
さっそく自転車に乗って訪れたのは「廻鮮寿司処 タフ 藤沢店」さん。少し早めのランチです。
川崎市の北部市場で選りすぐったネタを使っていて鮮度抜群!お昼前に入店しましたが、次から次へとお客さんが来店して大盛況でした。みなさんのお目当てはお得なランチメニュー。
おふたりがいただくのは、海鮮盛り合わせの「タフ丼」と平日限定の「日替わり握りセット」。ネタが大きくて、ツヤツヤプリプリです。藤沢市の北部でこんなに新鮮で美味しいお寿司が食べられるとは!
レーンで回っていたお寿司がとても美味しそうだったので、次は単品のお寿司も食べたいな~と話しながら、大満足でお店を後にしました。
ランチの後は「引地川親水公園」でひと休みしましょう。子どもたちに川に親しんでもらおうと引地川沿いに造られた公園です。
引地川右岸と左岸の遊歩道には多くの河津桜やソメイヨシノが植えられ、撮影日も花見客で大変賑わっていました。空を埋め尽くすほどの桜のトンネルが見事です。
うっとりしながら桜を見ていると、ついつい時間を忘れてしまいますね。駐車場が大変混み合っていたので、自転車での来園がおすすめです!
遊歩道近くの湿性植物園では、四季折々の植物や昆虫、野鳥等を観察することができます。
引地川の石川橋近くにある「土地改良記念碑」に立ち寄ります。かつては大雨のたびに引地川が氾濫し、農家の方々は何年も水害に悩まされてきたそうです。
記念碑には河川の改修と土地の改良を行った記録が記されています。
先人たちの苦労や努力の結果、現在の街が作られているんだと感じることができました。穏やかな日常を過ごせていることに感謝しながら、次のスポットへ移動しましょう。
続いてやってきたのは源義朝公をお祀りしている「佐波(さば)神社」です。長い参道沿いに植えられた桜が綺麗に咲き誇っていました。
小高い丘の上にあるので見晴らしがよく、神社横の道路沿いからもお花見が楽しめます。
「さば」と称する神社は藤沢、横浜、大和に12社ほど点在しており、由来は源義朝の官職だった「左馬頭(さまのかみ)」から名付けられたと言われています。こちらの神社は最初は左馬頭、次に鯖と称しましたが、水害の後、佐波と改められたそうです。「さば」神社巡りをしてみるのも面白そうですね。
引地川沿いを北上していくと、何やら変わったデザインの「石川岡田橋」を発見しました!
カタツムリでしょうか?橋全体がカタツムリのデザインです。とっても気になりますが、どうしてカタツムリなのか詳細は不明だそうです…。
散歩中に子どもたちが見つけたら笑顔になってくれそうですね。道を覚える助けにもなりそうです。
引地川沿いを歩いていると、アーチ状の橋のようなものが見えてきました。橋かと思いきや、柵があって立ち入り禁止になっています。
実はこれ水道管なんです!正式名称は「横須賀水道水管橋」。横須賀海軍へ水を供給するため、1918年に愛川町の宮ヶ瀬ダム付近から横須賀市の逸見(へみ)浄水場まで通された、約53kmの水道管です(2015年に廃止)。
ちなみに、水道管の通る地面の上に設けられた道路(水道道路)は、水源から最短距離になるよう設計されているため、地形に関わらず直線状のことが多いそうです。 藤沢市では御所見(ごしょみ)~村岡地区を水道道路が通ります。これを知ってから地図を見ると、「直線状の道」が見つかりますよ。ぜひ探してみてください。
引地川沿いを進むと、馬渡(まわたり)橋近くにパンジーやチューリップなど、可愛らしいお花が植えられたスペースがありました。
こちらは「馬渡橋フラワーロード」といって、市民団体の方が季節の花々を植えたり、草木の手入れをされたりしています。木材で作った動物を模したオブジェも、通りかかった人々を楽しませてくれます。
街中にこういった場所があると、なんだか心がほっこりしますね。自転車やのんびり歩いているからこそ発見できる、ローカルスポットを探してみるのも楽しいですね。
引地川河口の竜宮橋から湘南台橋まで、引地川緑道(引地川緑地)が続きます。全長約6.4kmで、ポタリングや散歩にぴったりな道です。
馬渡橋近くの緑道のベンチでひと休み。舞い散る桜の花びらと、新緑が美しくて気持ちがいいですね。
緑道にはこういった休憩所や、藤沢の市の花となっている「フジ」が咲くフジ棚、遊具などが設置されています。桜やツツジ、アジサイなど季節の花も楽しめます。
引地川沿いの緑道を進み、円行(えんぎょう)八幡宮にやってきました。湘南台駅から徒歩5分ほど、住宅街の中に佇む神社です。
もともと円行東南地域に鎮座していましたが、天明年間の水害によって被害を受け、のちに現在の場所に造営されました。毎年秋の例祭には神輿渡御が行われ、午前中から夕方まで地域内を練り歩きます。小さいながらも地元の方々に愛されている神社です。
円行(えんぎょう)八幡宮からすぐ近くの「円行公園」に移動中、引地川沿いの桜並木が満開で見惚れてしまいました。橋の上から見ると、桜の枝が引地川に向かって伸びている様がまた美しいです。
円行公園は、斜面地形を生かした竹林や遊具広場・多目的広場があり、市民の皆さんの憩いの場となっています。
園内の梅林は見頃を終えて、小さな梅の実がなっていました。
湘南台駅西口のステーションに自転車を返却して、ラストは「YASSAI MOSSAI(やっさいもっさい)」さんでお食事しましょう。
美味しい野菜料理をしっかり食べられる、「ふじさわベジプラス店」に認証されているダイニングバーです。
▼ふじさわベジプラス店
ジンジャーエールとコーラで乾杯。
野菜をたっぷり使ったお料理がテーブルに並んで彩りが豊かですね。素材そのものを生かした調理方法にこだわっています。
サラダはすべて地元野菜を使用。色鮮やかでシャキシャキ新鮮です。日によって品目が変わるので、いつ来ても楽しめます。
ぬか漬けは人参と一緒に漬けると大根も綺麗な紅色に染まります。着色料なしでこんなに鮮やかな色になるんですね。ぬか床の管理はとても手間がかかるそうですが、お店の方はそれも含めて楽しんでいらっしゃる様子でした。
大根の唐揚げは、出汁を吸わせてから衣をつけて180度の油で揚げて旨みを閉じ込めています。カリッとした衣に、中はホクホクでじゅわっととろける食感。大根の旨みを最大限に引き出した逸品!やみつきになります。
入り口の扉にキュン♡ぽたステッカーを貼っていただきました!ご来店の際にチェックしてみてください。
今回は自転車と歩きを組み合わせて、街めぐりを楽しみました。歩きや自転車でのんびり移動しているからこそ、発見できるものや景色がありますよね。有名な観光スポットももちろんいいですが、ローカルスポットをめぐる旅も楽しんでみませんか?次回もお楽しみに!