【ふじさわキュン♡ぽたEp2《これぞ定番!湘南・江の島のぶらり旅(後編)》】 SURUGA Cycle Journal Vol. 111
藤沢市さんとのコラボ企画「ふじさわキュン♡ぽた」。“キュンとするまち。藤沢”で、心がキュンとする素敵な自転車旅をご紹介します。
今回の「ふじさわキュン♡ぽた」は藤沢観光の定番、湘南・江の島を散策中。旅は後編に突入します。
前編はこちら↓
続いてはいよいよ江の島の中心スポット。まずは「江の島サムエル・コッキング苑」へ行きましょう!
ナビゲーターは前半に引続き、藤沢市職員の小島さん(左)と伊豆内さん(右)のコンビです。
ここは明治時代の英国人貿易商「サムエル・コッキング」が造成した和洋折衷の植物園跡です。総面積は10,000㎡を超え、園路や花壇のほか、かつては広さ660㎡もの温室があったそうです。
レンガのトンネルのような園路や、樹木と花々が作り出す庭園の風景を楽しみながらしばし散歩を楽しみましょう。
入口すぐにある温室遺構展示体験棟にも行ってみましょう。床がガラス張りになっていて、当時のレンガ造りの温室遺構の一部を見ることができます。ミントの爽やかな香りがする中、サムエル・コッキング苑がたどってきた歴史にも触れてみてください。
ところで、江の島には藤沢市の姉妹友好都市に関連するスポットがたくさんあります。
まずはアメリカのマイアミビーチ市。藤沢の海が一望できる「マイアミビーチ広場」があります。
「藤沢市は東洋のマイアミ海岸と呼ばれているところで、都市の形態や特色が似ている観光都市」であるとして提携に至ったそうで、2008年に姉妹都市提携50周年を迎えました。
続いて、中国の昆明(コンメイ)市。アジアの雰囲気が漂う色彩が美しい「昆明広場」はなんだか幻想的な雰囲気。
藤沢市と昆明市の都市提携の仲立ちとなったのは、現在の中国国歌「義勇軍行進曲」の作曲者で、中国現代音楽の先駆者といわれている聶耳(ニエアル)です。聶耳は来日した1935年、藤沢市内の鵠沼海岸(くげぬまかいがん)で遊泳中に帰らぬ人となりました。主に映画や舞台劇の音楽分野で大きな足跡を残したことから、藤沢市内に彼を偲ぶ「聶耳記念碑」が建てられ、現在にも伝えられています。
そして大韓民国の保寧(ポリョン)市。2本の柱のようなモニュメントが特徴的な「保寧広場」がありました。
以前から大韓民国と藤沢市はスポーツ少年団の少年サッカー、小学生バスケットボールなど、長きにわたりいろいろな地域のこどもたちとの交流を行っていましたが、大韓民国内で有数の海水浴場を持つ都市として保寧市が紹介されたことが提携のはじまりだったそうですよ。
それではいよいよ湘南のシンボルとして親しまれる展望灯台「江の島シーキャンドル」に行ってみましょう!
下から見上げると、この迫力。ちなみに「ふじキュン♡」の頭の上にも江の島と「江の島シーキャンドル」が乗っているんですよ。
高さ41.75m(海抜101.56m)のところにガラス張りの展望フロアがあり、さらにその上の屋外展望台に昇ることができます。
木製デッキの展望台からは湘南の海はもちろん、富士山や丹沢のワイドな眺望が目の前に!
ちなみに、降りる時はエレベーターと別に階段で降りることもできます。らせん階段をぐるぐる降りながら周りの景色を見るのも、結構スリルがあって楽しいですよ。
「江の島シーキャンドル」の裏側の下り階段の途中に「山ふたつ」というスポットがあります。
江の島は上から見るとひょうたんのような形をしていて、ここはそのくびれの部分なので、「山ふたつ」と呼ばれているそうです。
このくびれは、長い時間をかけて波によって削られたことによってできたもの。山肌には地層が見られるところも。自然が作り出した島の成り立ちに触れることができます。
続いては「頼朝寄進の鳥居」です。江の島に源頼朝ゆかりの場所があったのをご存知でしたか?
1182年に鎌倉幕府初代征夷大将軍の源頼朝が奉納したと伝えられています。鳥居の向こうにあるのは「江島神社 奥津宮(おくつみや)」です。
このすぐ近くに「力石」という石を発見しました。江戸時代に日本一の力持ちと言われた卯之助が奉納したものだそうで、重さはなんと320kg!
「江島神社 奥津宮」は、江島神社で祀られている三姉妹のうち、1番上の姉神である多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)をお祀りしています。安らかに海を守る神様と言われているそうですよ。
拝殿天井に描かれているのは、江戸時代の絵師・酒井抱一(さかいほういつ)によって描かれた「八方睨みの亀」。
どこから見ても睨まれているように見える不思議な絵です。こちらは藤沢市の有形文化財に指定されています。
隣には堂々とした龍の青銅が特徴的な「龍宮(わだつみのみや)」があります。
江の島は古来より龍が住んでいる場所と言われているんですって。鎌倉幕府創設のころ、北条時政が子孫繁栄を祈った際にこの地で龍と出会った伝説も残っています。ちなみに北条家の家紋「三つ鱗」は龍の鱗をかたどったものなんですよ。北条家と江の島のつながりを知ることができました。
次は江の島の恋愛スポットといわれる「恋人の丘 龍恋の鐘」に行ってみましょう。道中は緑のトンネルをくぐっていきますよ。ちょっとした森林浴の気分。
江の島に残る「天女と五頭龍」の恋物語にちなんで造られたスポットで、多くの恋人たちが訪れる恋のパワースポット。ガラス張りの鐘、向こうには相模湾が見えてロマンチックな雰囲気。
鐘の下のフェンスには恋愛成就を願ってかけられた南京錠がたくさん。
恋人たちの願いが集まる、なんだかキュンとしてしまうスポットですね。
さぁ、いよいよお待ちかねのランチタイムです。今日は「魚見亭」さんでお昼にしましょう。
魚見亭さんのすごいところは、湘南の海を眺めるテラス席があるところ。
見てー!この眺めですよ!
素晴らしい海を目の前にいただくおすすめメニューはしらす丼!
生しらすと釜揚げしらすのハーフ丼や、
さざえと卵の組み合わせが絶妙な「江の島丼」。
江の島特産の海鮮を楽しむ丼ものがたくさんあります。気持ちのいい景色に、絶品海鮮グルメ。江の島ならではのランチタイムです。
お腹も満たされたところで、ここからは江の島の西側エリアへ足を踏み入れていきましょう。ここは「稚児ケ淵(ちごがふち)」という場所です。
海水で削られたことにより平坦になった岩盤が隆起して、浅瀬のようになっています。
海はもちろん、富士山の向こうに夕日が沈んでいくのが一望できるということで、「かながわの景勝50選」にも選ばれた絶景スポットなんですよ。
さらに進んでいくと、波の中に「亀石」という不思議な岩があるのを発見!よーく見てみると…亀の頭と甲羅に見えてきます。
満潮だと見ることができないこともあるらしく、波が引いた時にひょっこり現れるのがなんだか可愛らしいですよ。
さらに奥へと進んで、今度は「江の島岩屋」を探検しましょう。ここは島の最奥部にある海食洞窟、つまり海の波による浸食でできた洞窟です。
まず、洞内にあるのは「与謝野晶子の歌碑」です。
「沖つ風 吹けばまたゝ 蝋の灯に 志づく散るなり 江の島の洞」
という江の島を詠んだ歌が刻まれています。
順路に沿って進み、まずは奥行152mで富士山の氷穴に通じていると言われる第1岩屋へ。
ロウソクを片手に散策していきますよ。なんだか粋な感じ!
自然が作り出した洞窟はどことなくひんやり涼しい空間が続きます。こちらには、江島神社発祥と言われる場所や多くの石仏が残されています。
続いて、奥行56mで龍神伝説の地といわれる第2岩屋には…
ギャー!龍!
フォトスポットとしても人気の場所なんですよ。大きく手を叩くと何かが起こる…!ぜひ実際に確かめてみてください。
湘南の海と長い時間が生み出した神秘の空間にぜひいらしてください。
さて、先ほどの「稚児ケ淵」のように、江の島の北西あたりの場所には岩が隆起している海岸エリアがあります。
潮の満ち干きで歩ける箇所が変わり、釣りに訪れる方も多く見かけました。島のあらゆるエリアから、さまざまな角度で海を眺められるのも、江の島の魅力のひとつです。
日が傾いた頃、浅瀬に降りてゆったりと海を眺める…こんな楽しみ方もいいですね。
江の島を1周ぐるりと回って、たっぷりとお送りしてきたふじさわキュン♡ぽた江の島編もいよいよラスト!こちらが「湘南港灯台」です。
前編で訪れた「江の島ヨットハーバー」のすぐ近くにあり、防波堤にはウッドデッキあります。
普段は釣り人で賑わうポイントですが、広大な相模湾を望む穴場スポットで、フォトスポットとしてもGOOD!
自慢の湘南の海から歴史的なスポットにおいしいグルメと、さまざまな魅力にあふれた江の島の旅。ぜひ実際に楽しみにいらしてください。
それでは今回のふじさわキュン♡ぽたはここまでです。次回もお楽しみに~!
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