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【宮ぽた ep15「『みやめぐり~おやつとお茶、ときどきごはん~』をなぞって」】 SURUGA Cycle Journal Vol.129

富士宮市さんとのコラボ企画「宮ぽた」。今回は、富士宮市の魅力が詰まった紹介冊子『地元出身 甲斐みのりのみやめぐり~おやつとお茶と、ときどきごはん~』をみながら、富士宮のまちなかを楽しむポタリングに出かけます。
この冊子の著者である甲斐みのりさんは富士宮市出身の文筆家。どこか懐かしいレトロな街、心をくすぐるおやつとごはん、富士山のある風景など、富士宮の素敵なスポットが甲斐さんの優しい文とともに紹介されています。
みやめぐりは、現在『徒歩で楽しむまちなか編』、『車で出かける富士山編』の2種類が刊行されています。今回はまちなか編のマップを見ながらお出かけしていきます!

今回のナビゲーターは富士宮市職員の臼井さん(左)と太田さん(右)のなかよしコンビ。デイトナポタリングバイクに乗って街乗りを楽しみましょう!

なお、みやめぐりは以前富士宮市さんからWeb配信もされており、富士宮市の公式ホームページからアーカイブを見ることができます。今回各スポットごとにアーカイブの番号を掲載していますので、ぜひ配信版のみやめぐりも併せてお楽しみください。


vol.1《富士山本宮 浅間大社》

御神体を富士山とする富士山信仰の聖地で、国内にある浅間神社の総本宮。富士山世界文化遺産・構成資産の中核的な存在です。富士宮に来たらここ、という方も多いのではないでしょうか。

そばにある「神田川」は浅間大社の境内にある「湧玉池」から湧き出す富士山の伏流水が流れています。美しい朱塗りの橋が由緒ある荘厳な景観によく映えます。

ちなみに、この赤い橋は宮ぽたの第1回のメインビジュアルになった場所なんです。宮ぽたでは、あれからさまざまな場所を自転車で巡ってきました。ここからすべてが始まった…といっても過言ではないのです!

vol.2《ぷくいち》

昭和8年創業のあんこ専門店「北川製餡所」が手がけるジェラート&和甘味店。朝霧高原の牛乳や季節の果物を使用し、毎朝仕込むメニューが日替わりで並びます。

イチオシはコーンタイプの「富士山ジェラート」。ブルーのジェラートはバナナやヨーグルトなどそのときどきで味が変わるので、食べてみてのお楽しみです。

この富士山ジェラートは、みやめぐり冊子の表紙になっています。まんまるフォルムがかわいらしいですね。

vol.4《村田屋》

明治29年の創業時から鍋焼きうどんを作り、5代に渡り地元で愛される名店。イカ天・鶏肉・シイタケ・玉子入りの「元祖!鍋焼きうどん(上)」が人気メニュー! 最後はおじやにしていただくのが定番です。

自慢の熱々鍋焼きうどんを召しあがりにいらしてはいかがでしょうか。

vol.5《望欧亜(ボア)》

国道139号線の「富士宮東高等学校」前を少し下がったところに見える赤い屋根の喫茶店。

どこか懐かしい、落ち着いた雰囲気の喫茶店で味わいたいのが、スワン型のガラスの器に盛り付けられた「バナナパフェ」。1982(昭和57)年の創業時から続く人気のおすすめメニューです。マスターの淹れるコーヒーは5種類の豆をブレンドしたオリジナル。古い物語の中に入り込んだような空間で、至極の一杯をどうぞ。

vol.7《お菓子と珈琲 赤池商店》

パティシエ・赤池美佳さんが静岡県内の洋菓子店から独立し、元は民家だった一軒家を改装したカフェスペース併設のパティスリーです。

コーヒーのバリスタは夫の拓さんが務め、“ケーキとコーヒーのペアリングで食の掛け算を”というコンセプトのもと、五感で物語を感じられるお菓子やコーヒーを提供しています。

まるで宝石箱の中をのぞいたような美しいお菓子たちと、それに寄り添うのはこれまでの概念が変わる新鮮な味わいのコーヒー。お菓子とコーヒーの新しい出会いに巡りあえそうです。

vol.8《喫茶らんぶる》

伯父が沼津市で営んでいた同名の喫茶店で修行を積んだマスターが、祭りの多い富士宮市の繁華街に自分の店を開業したのがはじまり。

店舗正面のたんぽぽのようなタイルの壁が可愛らしいです。店内はレトロモダンな空間が広がり、今は各地から純喫茶ファンが訪れ、思い思いの時間を過ごしています。

vol.10《ハトヤ玩具店》

昭和25年から2代続く昔ながらのおもちゃの店です。最新のアニメやキャラクターから懐かしのものまで、子どもの頃、憧れた品々を覗きに訪れた富士宮っ子も多いのではないでしょうか?

vol.11《珈琲館》

白い壁とレンガの外観が印象的な喫茶店。静かにクラシック音楽が流れる中、常連客や喫茶店めぐりを楽しむ旅行者の方々が、ゆったりと寛いでいる穏やかな雰囲気です。

また、すぐ近くにある大きくて立派なカヤの木にも注目!路地の片隅にある隠れパワースポットです。

vol.13《マルキーズ》

昭和40年に創業した洋菓子店。名物は「メロンシャンテ」。こぶりのメロンの半身をくり抜き、カステラ・生クリーム・風月堂に伝わるカスタードクリームを詰めた上に、メロンの果肉と季節の果物をのせています。

看板を飾る愛らしい絵は、神保町の古書店で見つけた洋書を参考にオリジナルで描いたものなんですって。

vol.15《江戸屋》

明治2年に製菓店として創業、地元の学校給食パンも手がけてきた、富士宮っ子自慢のパン屋さんです。長年のファンから愛されるお店の看板商品はこだわりのクリームパン。朝霧高原の新鮮な牛乳と卵から作られるカスタードクリームがたっぷり入っています。

vol.16《天竺屋》

製氷業、かき氷屋、居酒屋、銘茶販売と、4つの顔を持つ天竺屋。イチオシは氷屋ならではのかき氷。限りなく透明で、溶けにくいと評判です。

48時間かけてゆっくりと凍らせた純氷と、生の果物を贅沢に使った手作りシロップを使用。中でも、富士宮の郷土料理「ゆで落花生」味のかき氷が一番人気です。

vol.19《tomoshibi》

駅前通りの中央町交差点の角にあるクレープ店さんです。

マッチで火を灯すお店ロゴが印象的です。

黒板いっぱいに書かれたメニューの豊富さにびっくり!tomoshibiさんのクレープ生地はパリパリになるまで具材と一緒にじっくり焼き上げるクリスピータイプで、ヌテラ(ヘーゼルナッツペーストをベースに砂糖やココア、脱脂粉乳などを混ぜ合わせたチョコレート風味のスプレッド)を使ったフレーバーがイチオシです!

仕事帰りに立ち寄れるようにと午後7時まで営業をおこない、商店街を小さな灯火で照らしています。

vol.20《富士高砂酒造》

天保元年創業の酒造。 仕込み水は、100年の歳月をかけて敷地内にこんこんと湧き出る柔らかな富士山の伏流水です。

ほのかに甘く飲みやすい「高砂 山廃 純米吟醸」、山廃本醸造に朝霧高原のヨーグルトをブレンドした「高砂ヨーグルト酒」、シャンパンのような「スパークリング酒」など、お酒の種類も豊富です。

vol.21《Mt.Fuji Brewing》

背景に富士山を抱くブルワリーレストラン。目の前には富士山本宮浅間大社と枠玉池が望める好ロケーションです。

富士山の湧水を使って醸造するクラフトビールは常時3~4種類がメニューに並びます。瓶詰めされたボトルビール「黒鳶富士」「琥珀富士」「柑子富士」「焦香富士」は、富士宮みやげとしても喜ばれます。

vol.22《文具の蔵 Rihei》

100年の歴史ある文具店。店内に小川を組み入れて橋をかけ、アヒルの“がー太店長”が出迎えてくれる少し変わった文具屋さんです。

富士山ブルー、富士宮やきそばオレンジ、朝霧高原グリーンなど、オリジナルカラーを取り揃えた万年筆のインク「宮洋墨(みやいんき)」が評判になりました。どんな色なんだろう?誰かにお手紙を書きたくなりますね。

vol.23《GOTEN TOMOE residence》

元は民家だった築80年の日本家屋をリノベーションした、1日1組一棟貸しのレジデンス。和風建築の趣や特色を残していて、2階には洋風の読書室があり、快適で寛げる空間が広がります。

vol.24《富士山世界遺産センター》

「世界文化遺産富士山~信仰の対象と芸術の源泉~」を守り伝えるために、2017年に開館した施設です。

中央の展示棟は、静岡県内の富士山麓で育ったヒノキの木格子を8,000ピース組み上げた逆円錐形で、逆さ富士を表現しています。建物の前面には富士山の湧水を引き込んで水盤を作り、展示棟の正面に立つと水面に雄大な富士山の風景が浮かび上がります。

vol.26《アンキャトルエピス》

富士山本宮浅間大社のお膝元・宮町商店街にある洋菓子店。元々ここには富士市や静岡市に店舗がある洋菓子店〈キャトルエピス〉の1号店があり、当時の店長さんが名前と場所を譲り受けて独立し、〈アンキャトルエピス〉を開きました。

その日に収穫されたフルーツをふんだんに使った、作りたてのタルトやプリンがショーケースに並びます。

vol.29《FUJIBOKU》

最高級ブランド豚「ルイビ豚(ぶた)」のおいしさを伝えるレストラン。 柔らかくも噛むほどに旨味を感じるしっかりとした肉質のルイビ豚は、甘さを感じる脂身も絶品。

観光客に人気の富士宮やきそばにも、ルイビ豚の背脂で手作りしたラードと肉かすを使い、麺にも野菜にも旨味がたっぷり染み込んでいます。

vol.36《お宮横丁》

富士山本宮浅間大社の門前に位置し、地元の名物やおみやげが集まる食の横丁。 おみくじ入りで運試しもできる「御くじ餅」や朝霧高原のジェラートなど、富士宮の名物が味わえる店が軒を連ねます。

特に富士宮やきそばは、〈富士宮やきそば学会アンテナショップ〉、〈むすび屋〉、〈すぎ本〉と人気店が揃っています。おふたりもここでランチタイムです。

よく見ると、麺の太さ、色、キャベツの量などがお店によってさまざま。

定番のソース味のほかにも、塩焼きそばや塩麹、ウスターソースなど、バリエーションも豊富です。人気店の工夫を凝らした富士宮やきそばの食べ比べを楽しみました。

スペースの中央では富士山の雪解け水が湧き出ています。

それでは、ここでちょっと番外編です。

番外編《たこまん》

江戸時代からの歴史がある富士宮市・長屋門に、お菓子とご飯のお店「たこまん長屋門」が2022年2月4日にオープンしました。

静岡県内の素材を大切にしたお菓子コーナーでは、江戸時代からの本醸造醤油を使った「あまから団子」や、濃厚なミルククリームをサンドした「the MILK」が人気です。

さらに2022年12月 新発売の「大砂丘 ベリージュエル」を発見!静岡県遠州産「紅ほっぺ」を贅沢に使った濃厚な苺ジュレ&苺クリームが、ふわふわのスポンジにサンドされています。

お買い物の後は、お隣にあるご飯コーナーでちょっとおしゃれなランチやスイーツでブレイクタイム。木の温もりあふれる店内でのんびりしたくなっちゃいます。

番外編《富士宮市民文化会館》

みやめぐりの中で「富士宮八景」のひとつとして紹介されているのが、富士宮市民文化会館。1979(昭和54)年に開館し、階段や床、天井などは現在も当時の趣を残しています。建築好きには心ときめく空間が広がります。

また、建築家の横山公男氏設計の小ホールの市松模様の床も特徴的。まるで別世界に足を踏み入れたようなレトロな空間が広がっています。横山氏は日蓮正宗系の寺院の設計を多く手掛け、富士宮市内にある大石寺大講堂の設計も行った方です。

vol.37「まちなかで味わうおやつ」

食べ歩きを楽しみたいおやつをご紹介します。

《田子の月 富士宮阿幸地店》

静岡県を代表する御菓子庵。名物は冬化粧の富士山をかたどった「富士山頂」です。

カスタード生地の中には「あさぎり牛乳」を使ったカスタード。包み紙も可愛らしいですね。贈り物にも喜ばれます。

《浜松屋》

ラーメンやいなり寿司などのメニューが並ぶ昔ながらの食堂。のれんが当時からの味わいを物語っていますね。

お食事の他にも、弾力がありながら柔らかな食感の、あんことみたらしの串団子も販売されています。まちなかで味わう、どこかほっとするおやつです。

《木村屋本店》

季節の生菓子を販売している老舗和菓子店。ひとつひとつ丁寧に手作りされたお菓子たちが並びます。

可愛らしい干菓子たちは、季節によって形も色も違うものが登場。四季折々の季節を感じさせます。

《富士山神田川楽座》

富士山世界文化遺産センター前にあるお食事&お土産スポット。富士宮や静岡のお土産、富士宮の名物グルメなどを楽しむことができます。

甲斐さんのおすすめは老舗製菓店「三枡屋製菓」の「みそ玉」という飴。富士宮の昔懐かしの味にも出会うことができました。

《サンフラワー》

店構えから華やかな街の定食屋さん。昼は子どもと一緒にランチを、夜はダイニングとして営業しています。

いつもの食卓を思わせる定食メニューや手作りケーキなどラインナップも豊富。至福の時間に彩りを添える、ちょっとしたおしゃれなごはんを。

《富士宮 都まんじゅう》

食べ歩きおやつに、なんと1個30円の「都まんじゅう」はいかがでしょうか。

パンダの焼印がかわいい!ふわふわで優しい甘さの生地の中には白あんが入っています。牛乳によく合う、優しい味わいです。

まとめ買いもできますので、お持ち帰りでもOK!パクッと軽いおやつにもぴったりです。

《藤太郎本店》

浅間大社門前銘菓「富士のこけもも」で知られる菓子店。

米油で揚げた「あげまん」や、今年開催された第35期竜王戦第3局富士宮対局での「竜王戦おやつ選びコンテスト」にエントリーしていた「富士の湧水 黒みつ豆富」は必見です。

vol.38「おやつにもなるお惣菜や飲みもの」

甘いおやつだけじゃない!ふと恋しくなる商店街のお惣菜や飲みもののお話です。

《きくや》

西富士宮駅近くにある惣菜・弁当の持ち帰り専門店。

店先にはきんぴらごぼうにマカロニサラダ、手間暇かけて作られた健康的なお惣菜が並んでいました。

名物の「胡麻いわし」は、2日間じっくりいわしを煮込んで、骨まで味わえます。富士宮市民が愛するご飯のお供です。

《さの萬》

大正3年創業の歴史ある老舗肉店です。

お店の前でチャーミングな牛さんたちがお出迎えしてくれます。

さの萬創業100年周年を記念して「新しい本物の豚」を創りたいとの思いから生まれたオリジナルの豚肉『萬幻豚』がイチオシです。この萬幻豚で作る「豚コロッケ」は1個100円!食卓のおかずや、ちょっとしたおやつにもどうぞ。

《富士宮市役所》

市役所の7階に展望スポットがあるのをご存知ですか?北側が広い窓ガラスで、富士山が一望できる憩いの場です。

そんな市役所の1階にある「宮っカフェ」では新鮮なお野菜や、パッケージがかわいい「富士の国乳業」の牛乳が販売されています。

こちらは市内の小中学校の給食用牛乳なんですって。あの頃の思い出を振り返ってみるのも。

《ten cafe HIGASHI-CHO》

バリスタが淹れる自家焙煎コーヒーやデザートがあじわえる古民家カフェ。木の温もりにほっこりと癒され、初めて来ても懐かしさを感じるような空間です。

本気のコーヒーをぜひご賞味ください。

※ten cafe HIGASHI-CHOは現在営業時間が変則的になっています。
詳しくはお電話でお問い合わせください。

《蒲貞蒲鉾店》

5代続く老舗のかまぼこ屋さん。食感がいいかまぼこは、富士山湧水仕込みが自慢です。

ショーケースの前にはごぼう巻きにきんぴら天、えだまめ天…どこか懐かしい店構えで、おやつにも食べたくなる品揃えが目を引きます。

富士宮市のまちなか巡りはいかがでしたでしょうか。昔からある富士宮っ子定番のお店もありつつ、初めて訪れる方でもほっこりするような商店街の風景や、思わず食べ歩きしたくなるおやつの数々。ゆっくりと巡るまちなかの富士宮で、新しい出会いを見つけにきてください。
みやめぐりの冊子は富士宮市役所や市内の図書館、掲載されているお店や施設で無料配布されています。また、富士宮市公式ホームページにも過去に配信した内容のアーカイブがありますので、チェックしてみてください。ぜひ甲斐さんの文章とともに、富士宮めぐりを楽しんでください!

【Information 1】
▼富士宮市
http://www.city.fujinomiya.lg.jp

▼デイトナポタリングバイク
https://www.potteringbike.jp/

▼甲斐みのりの「みやめぐり」
vol.1~15
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/municipal_government/visuf80000017cem.html

vol.16~30
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/municipal_government/visuf8000001b3h8.html

vol.31~45
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/municipal_government/visuf8000001foo0.html

vol.46~56
http://www.city.fujinomiya.lg.jp/sp/municipal_government/visuf8000001krql.html

【Information 2 】
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https://www.surugabank.co.jp/reserved/landing/road_bike/index.html?ad=miya_pota


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