【伊豆ぽたでサイクリング「4月の下田海街めぐり」】SURUGA Cycle Journal Vol.71
伊豆急行さんとの共同企画「伊豆ぽたでサイクリング」。
レンタサイクル「伊豆ぽた」に乗って、伊豆急沿線サイクリングのさらなる魅力スポットを巡り、ご紹介していきます。
2回目となる今回は、4月の下田巡りです。
異国情緒あふれる下田ですが、黒船に関するスポットだけでなく美しい景色や美味しいものが多くありました。今回はそんな下田を巡ります。
伊豆急下田駅で待ち合わせたのは、伊豆急行の鈴木さん(右)と小澤さん(左)。
同じ課の先輩後輩コンビで、息もピッタリのおふたりに案内していただきました。
さらに電動アシスト自転車「伊豆ぽた」も、4月に導入されたばかりの新車に乗って出発です。
最初に訪れたのは「白濱神社」。国道135号線沿いにある、伊豆の中でも最古と言われている神社です。
すぐ目の前は海というロケーションでありながらも森の中に鎮座していて、境内の静寂さは心地良く感じます。
今回は神社の駐車場からすぐの所にある「白浜海岸」を楽しみました。
入口からの小道を歩いていくと突如現れる、その光景は驚くほどの素晴らしい眺めです。
海に突き出した剥き出しの巨石や青い海、そして白波は美しく、鳥居の朱色が融合して何とも幻想的な空間を醸し出しています。
巨石に上がれば海上に浮かぶ伊豆諸島を見渡すこともでき、まさに絶景です。
白浜の語源にもなっている海岸は、白砂がとても綺麗でした。
白濱神社と同じく135号線沿いにあるカフェ「Hanacafe」さんで珈琲タイムです。
白砂で有名な白浜海岸はサーフポイントでもあり、マリンスポーツを楽しむ人たちが一年中集まります。
カフェは朝9時からオープンしているので、朝サーフィンをした後に立ち寄られるお客さんも多いのだとか。
店内窓際の席から美しいビーチを眺めながら飲む珈琲はまた格別でしょう。
ピザなどのお食事もできますし、また、ハワイアングッズの販売もしています。
ハワイの雰囲気を味わえること間違いなしです。
下田港まで引き返してくると、海に面して公園が広がっています。
「まどが浜海遊公園」です。
伊豆の海を一望できる見晴らし最高の公園には芝生や遊歩道も整備されていて、週末になるとピクニックなどをして過ごす方も多いそうです。
さらに足湯も常設されているのがこちらの公園のポイント。
足湯に浸かりながら美しい下田の海を眺めてのんびり…癒しスポット間違いなしですね!
あの漫画やメディアでも紹介されているそうです。
遊覧船「サスケハナ」が近くを通るのを眺めつつ、しばし休憩しました。
その「サスケハナ」に乗船できる遊覧船のりばが、まどが浜海遊公園のすぐ隣にあります。
黒船来航時、旗艦としてマシュー・ペリー提督が搭乗していたことで有名な「サスケハナ」が遊覧船として復活し、運航しています。
乗船すると幕末開港歴史の港・下田港を一周する「下田港内めぐり」コースが楽しめますよ。
ペリー艦隊投錨の地、吉田松陰が密航を企て身を潜めたとされる弁天島など見どころ満載です。
「NanZKitchen(ナンズキッチン)」さんでちょっと早めのランチタイムです。
2015年9月にオープンした総合商業施設「NanZVILLAGE(ナンズビレッジ)」内にあります。
下田や近隣の食材を豊富に使ったイタリアンレストランで、とくに採れたての野菜や魚介を使ったお料理が美味しいと評判のお店です。
今回は人気のピザ・パスタのランチセットを注文。
金目鯛のピザは下田で水揚げされた地元産の金目鯛を使用しているそうで、甘くてふっくらとした身が美味しかったです。
どのお料理も本当に美味しく、お2人もこの笑顔!
ちなみに店名の「NanZ」ですが、かつて漁業用の氷を供給する目的で建造された建物「南豆製氷(なんずせいひょう)」の跡地に建設されたことから由来しています。
当時の建物は残っていませんが、新しく建設される施設のデザインには当時の面影が取り入れられ、ロゴマークにもその特徴的な屋根の形や「氷」という字がモチーフとして使われているそうです。
伝統・歴史を引き継ぐスポットでもあるようですね。
下田には海岸に沿って舗装された遊歩道が数多くあり、「ベイサイドプロムナード」もそのひとつです。
海の間際を通るので、潮風をダイレクトに感じながら散歩できるコースとしても親しまれています。
下田公園と下田海中水族館を結ぶ1kmほどのコースで、下田公園入り口辺りからは下田富士が美しく見えました。
そうなんです。下田にも富士山に似た山があり、さらには下田富士・駿河富士(富士山)・八丈島の富士山は三姉妹だったというちょっと面白い言い伝えもあるそうです。
ぜひ調べてみてください。
下田公園では毎年6月になると15万株ものあじさいが咲き乱れ、「あじさい祭り」が開催されています。
今年は緊急事態宣言下ですので例年よりも規模を縮小しての開催のようですが、自由に行き来できる様になったらぜひゆっくり見に行きたいですね。
べイサイドプロムナードを進んでいくと、海側に歩道として敷かれた石畳が見えてきます。
道筋にはポケットパークが2か所あって下田湾の景観をゆっくりと楽しむことができます。
小さな公園・広場を意味するポケットパークですが、下田らしさを表現するため、黒い手すりや舗装はなまこ壁をモチーフとしたデザインを採用しています。
途中にある小さな吊り橋は雁島という小島へ渡ることができます。
島を一周すると「きんめだい魚霊碑」という珍しい供養碑も発見しました。
ベイサイドプロムナードを歩き続け、「下田海中水族館」に到着しました。
こちらは天然の入り江を利用した海上に浮かぶ浮遊円形水族館で、イルカショーやアシカショー、それに伊豆の海を模した大水槽内で行われる餌付けショーが楽しめます。
海上に浮かぶ「アクアドームペリー号」は実は船になっていて、その中に大水槽があります。
また、館内の「ふれあいの海」では、イルカと一緒に泳いだり遊ぶ体験ができます。
今回は入り江で暮らすイルカたちや海上ステージのイルカショーを眺めながら食事ができる「The Dish(ザ・ディッシュ)」さんで、イチオシのイルカミルクソフトとキンメコロッケをいただきました。
イルカ型のクッキーが乗っていてとてもかわいいです。
キンメコロッケは、下田で水揚げされた金目鯛が入っているというこだわりたっぷりのコロッケです。
甘味旨味を感じるコロッケでした。
甘いものを補給した後は、さらに続く「和歌の浦遊歩道」の散策です。
こちらは下田海中水族館から鍋田浜海岸へと続く海沿いの遊歩道で、風光明媚な約2.5キロのコースです。
途中に小さな芝生の公園や磯遊びのできる場所もあり、下田公園につながる道もあるのだとか。
お天気が良いと海面がキラキラと輝き、さらに美しい景色が広がります。
ぜひ散策してみてください。
「鍋田浜海水浴場」まで到着しました。
ちょっとコンパクトな浜で、訪れるのは地元の方たちが多くプライベートビーチ感が漂っています。
撮影で訪れた時は曇りだったのですが、曇り空の下でも海の蒼さは美しいものでした。
ご当地マンホールも発見しました。楽しみが一層増すスポットです。
コース最後に訪れたのは、伊豆急下田駅の売店「ショッピングKIS'A(キッスエー)」さんです。
金目鯛の塩焼き弁当や金目鯛の押しずしなど、伊豆にちなんだお弁当などを販売していますが、今回は4月に発売されたばかりの「黒船ソフト」を食べに立ち寄りました。
登場したソフトクリームが想像以上に黒くて驚きました。コーンまで黒いです。
黒船を彷彿とさせるために竹炭を練り込んで黒さを再現しているそうですが、味はビターチョコで甘さが抑えられていて、甘いものが苦手な方でも楽しめるソフトクリームです。
駅のホームを眺められる待合室で黒船ソフトをいただきました。
待合室は伊豆急行線を運行する豪華列車「THE ROYAL EXPRESS(ザロイヤルエクスプレス)」仕様になっていて、椅子やテーブルなどすべての装飾が車内と統一されています。
その場にいるだけでまるで列車に乗ったような旅気分を味わえます。
4月の下田編は以上となります。綺麗な景色をたくさん教えていただきました。
次回の伊豆ぽたもお楽しみに!