【ちがさきCycling Ep4《春爛漫の河津桜と寺院めぐり》】SURUGA Cycle Journal Vol.186
茅ヶ崎市さんとのコラボ企画「ちがさきCycling 」。
2月の茅ヶ崎市にやって来ました。今回の舞台は茅ヶ崎市の西側に位置する南湖(なんご)エリア。撮影日の2024年2月中旬には、早咲きの桜で景色が春色に変わりはじめていました。
今回はデイトナの電動アシスト自転車「Daytona Mobility DE01」に乗って、ひと足早く茅ヶ崎の春を探しに行きましょう。ナビゲーターは茅ヶ崎市役所&茅ヶ崎市観光協会職員のおふたりです。
▼今回のマップはこちら
No.1 小出川の河津桜
茅ヶ崎市北西部の小出川沿いでは、若木を含めた70本ほどの河津桜の並木があり、2~3月頃に見頃を迎えます!
濃いピンク色の桜と黄色の絨毯のように続く菜の花。小鳥が集う川べりからは富士山も見えました!小鳥のさえずりに癒されながら、ひと足早く春を感じる景色を楽しみました。
ちなみに小出川沿いは、紫陽花、彼岸花、ひまわり、ざる菊など、四季折々のお花が見られる花の名所です。
No.2 鶴嶺八幡宮
小出川沿いにある河津桜並木から南へ向かって約2km走ったところにある鶴嶺八幡宮。相模国茅ヶ崎の総社として、平安時代より八幡信仰の本地となっている総鎮守です。
※境内への自転車の乗り入れはしないようにお願いします。
鶴嶺八幡宮は境内の見所がたくさん。さっそくゆっくりと散策していきましょう。
まず目を引くのは、県の天然記念物に指定されているイチョウの巨木。近づいて見てみると、その迫力に圧倒されます!葉が黄金色に色づく秋にはさぞ美しくなるんでしょうね。
今の季節は梅の花が咲き誇っていました。もうすぐ春が来るんだなぁ、と感じさせてくれる景色ですね。
本殿の左には「湘南淡嶋神社 御祭神・少彦名命」があり、癌封じや病気平癒の御利益をいただくことができます。
また、境内のあちこちに鳩がたくさん。鳩は八幡様のお使いと言われているそうで、小さな「神鳩」のおみくじがあります。
No.3 鶴嶺八幡宮 参道
本殿から二の鳥居へ歩みを進めていきましょう。参道は両側が松並木になっていて、爽やかながらも厳かな雰囲気を感じます。
鶴嶺八幡宮は参道がとても長く、本殿から一の鳥居までは約1.2kmも離れています。一の鳥居は朱色の大鳥居、二の鳥居は趣のある石鳥居で、その間の参道は松林が続いています。
また、参道が途中から車道になっていて、生活道路の一部になっているのも少し面白いところ。松並木を眺めながら、このまま一の鳥居を目指してみましょう。
No.4 鶴嶺八幡宮 一の鳥居
参道の松並木を抜けた先、国道1号線と交わる「鳥井戸橋」交差点付近に、鶴嶺八幡宮の一の鳥居があります。
二の鳥居から一の鳥居までの間には「八丁松並木」が続いており、歴史情緒あふれる街並みになっています。この松並木は市の史跡・天然記念物に指定されており、茅ヶ崎市の歴史とともに大切にされてきました。
また、この鳥居の近くに「弁慶塚」という小さな史跡がありますので、近くに来たら立ち寄ってみてください。源義経一族の霊を慰めるために里人たちによって建てられたものだと言われる小さな石碑です。
No.5 南湖の左富士之碑
鳥居から道路を挟んだ対岸、鳥井戸橋のたもとに「南湖の左富士之碑」という石碑があります。
浮世絵師の歌川広重がかつて描いた東海道五十三次の風景版画の中で、南湖の松原左富士を描いたものがありました。東海道のうちで左手に富士山が見えるのは、静岡県の吉原と、この茅ヶ崎南湖の2か所が有名です。
ここからだと、左富士通りにある石原橋の上から富士山を見ることができます。地図で見ると、確かに東海道に対して、左側に富士山が見えていることになりますね。
石原橋の欄干には、南湖の松原左富士を模したレリーフがあります。
No.6 濱時間さん
続いては茅ヶ崎市南湖の隠れ家のようなカフェにやってきました。左富士之碑から南東に向かって1kmほど走っていくと、民家が続く裏道の中に古民家カフェ「濱時間」さんがあります。ここでちょっとおやつタイムにしましょうか。
入口付近は雑貨屋さんになっていて、骨董品やキッチン雑貨などが並んでいます。さらに奥へ進むと、木を基調とした温もりのあるカフェスペースが現れました。壁やテーブルにドライフラワーが飾られていたり、窓から中庭が覗けたり、空間から好きになるような素敵な雰囲気です。
さて、今日のおやつはこのふたつ。
【ほうじ茶パフェ】
横から見ても美しい…スプーンを入れる度に抹茶ゼリーやほうじ茶アイスなどが次々に出てきます。食感の変化も楽しんで!
【クリームあんみつ】
濱時間さんの定番スイーツ!あんみつだけでたくさん種類があって迷います。黒蜜をたっぷりかけて召し上がれ。
ちなみにお持ち帰りの「お土産あんみつ」もあります。
No.7 八百六商店さん
濱時間さんから南湖通りを南へ約2分ほど走っていくと、「八百六(やおろく)商店」さんという小さな駄菓子屋さんを発見しました。
ここにお店を構えて約70〜80年。長年この地で親しまれてきた八百六商店さんは、戦前に開業した当初は八百屋を営んでいました。お店の外には赤い丸ポスト。店構えからもレトロな雰囲気が漂います。
店内に入ると、棚に並ぶ昔懐かしの駄菓子たちに「昔これ好きだった!」「今はこんなのがあるんだ」と思わず笑みがこぼれます。
放課後にお菓子を買いに集う子どもたちを見守り続けてきた八百六商店さん。今も昔も変わらず、「今日はどれにしようか」と子どもたちが集まる、心躍る場所であり続けています。
No.8 南湖院
八百六商店さんから西側へ約3分ほど。ここには「南湖院(なんこいん)」という歴史的建造物があります。建物は「太陽の郷庭園」の中にありますので、受付をすませたらさっそく散策していきましょう。
園内からは遠くに富士山も見えます。関東の富士見100景に登録されている富士山ビュースポットです。
南湖院は、1899(明治32)年に医師・高田畊安(たかたこうあん)が設立した、かつて東洋一のサナトリウムと謳われた結核療養施設です。当時、結核は不治の病と恐れられ、治療法としては「大気・安静・栄養」と言われていました。畊安は空気清涼な地として、半農半漁の一寒村であった茅ヶ崎村字西南湖下(にしなんごしも)を選びました。この「旧南湖院第一病舎」は、国の有形文化財に登録されています。
ちなみに、南湖は地名としての読みは「なんご」ですが、畊安が濁音を嫌ったため南湖院は「なんこいん」と読みます。
さらに奥に進んでいくと、高田畊安の碑があります。そばには可愛らしい花を咲かせた梅の木が、春の訪れを感じさせてくれました。
No.9 柳島スポーツ公園
南湖院から西側へ6分ほど走っていくと、鉄砲道と国道134号線が交わる地点に「柳島スポーツ公園」があります。
柳島スポーツ公園は、ナショナルサイクルルート「太平洋岸自転車道」のゲートウェイにもなっているスポーツ施設。広大な敷地にはメインスタンド、ジョギングコース、テニスコートなど、多くの市民がスポーツに励む充実の施設です!
クラブハウス棟には、湘南ベルマーレの運営するサイクルステーションがあり、更衣室やシャワールームも完備されているので、ぜひご利用ください。
クラブハウスの2階はレストラン、コミュニティスタジオ、コンディショニングセンターになっていて、レストランには園内を一望できるテラス席も!テラスはビンディングシューズでも入れます。サイクルラックもあるので、お食事の時も安心です。
ちなみに、柳島スポーツ公園入口付近、国道134号沿いにはシェアサイクルのステーションがありますので、こちらもチェックしてみてください。
No.10 湘南茅ヶ崎 幸福餃子さん
今回最後のスポットとなりました。お腹も空いてきたところで、ナビゲーターのおふたりが「ずっと食べに行きたかった!」という「湘南茅ヶ崎 幸福餃子」さんにやって来ました。
元々食堂を営んでいたという奥さんが作る餃子は、餡がぎゅっと詰まっていて通常よくある餃子と比べてサイズが一回り大きいのがポイント。頬張ると肉汁がジュワッと染みだし、口いっぱいに旨味が広がります。
この餃子を目当てに、県外から来られるファンも多いのだとか。このボリューム感と美味しさを知ってしまったら、何度もリピートしたくなります!
今回いただいたメニューはこちら。
【幸福定食】
幸福餃子さんイチオシ!餃子+お楽しみ3品がついて満足度大です。この日は厳選した新鮮な海鮮をいただきました。
餃子は焼き餃子、水餃子どちらかを選べます。
【W半餃子定食】
焼き餃子も水餃子も食べたい!という方はこちら。もりもり食べられるように、餃子はあわせて2人前。
水餃子はツルッと食べられて、焼き餃子とはまた違った食感が楽しめます。食べ比べにどうぞ!
南湖は茅ヶ崎市の歴史を語る場所も多く、ゆっくり巡っていくと今も昔も変わらない景色がある一方で、季節の移り変わりを感じる風景にも気づくことができます。ぜひ自転車で茅ヶ崎市に遊びに来てくださいね。
次回のちがさきCyclingもお楽しみに!