湘南シェアサイクル 東海道旅 Ep3《寒川から鎌倉を駆け抜けて!湘南の美味しいものめぐり》SURUGA Cycle Journal Vol.182
シェアサイクルで東海道の軌跡を辿りながら、湘南のサイクリングを楽しみ、素敵なスポットをご紹介する「湘南シェアサイクル 東海道旅」。
今回の舞台は寒川町&鎌倉市!地元自慢の美味しい銘菓とグルメをハシゴしちゃいます。
▼今回のマップ
1.さむかわ中央公園
まずはシェアサイクル「SHONAN PEDAL」のステーションがある「さむかわ中央公園」からスタートしていきましょう!
ナビゲーターは神奈川県観光課の道合さん(左)と寒川町観光協会の泉さん(右)です。泉さんと一緒にいるキャラクターは、寒川町観光協会のマスコット「花笑(かわ)」 ちゃんです。
さむかわ中央公園は、寒川町のほぼ中心に位置する、寒川町を代表する公園のひとつです。
園内では自転車は押し歩きで行きましょう。
しばらく歩いていると、晴れ渡る青空の先にくっきりと富士山が見えました!敷地内には広大な芝生広場や総合体育館が併設されており、日頃から地元の人々の憩いの場になっています。
2.ラ メール洋菓子店
「さむかわ中央公園」の通り向かいにある「ラ メール洋菓子店」さんにやって来ました!とんがり屋根の可愛らしい外観が目印です。
できるだけ「丁寧に」「確実に」を実現するために豊富なお菓子のアイテム数と新鮮さを徹底しているラ メールさん。
中でもイチオシは、寒川町の特産品に認定されている「寒川慕情 焼きちょこ」です。
贈り物にぴったりな箱入りの他、ひとつからも買えます!ちょこっとおやつやプレゼントにもどうぞ。
焼き菓子がいっぱい!迷っちゃいますね。
また、寒川町のB級グルメである棒状のコロッケ「さむかわ棒コロ」のような見た目の「棒コロビスケ」なんていうのも発見しました。
ちなみに、ラベルのキャラクターは「さむかわ棒コロ」応援団長の「コロ坊」です。
ショーケースには美しいケーキたちが並んでいます!人気No.1はお店と同じ名前の「ラメール」というショートケーキ。
卵白を使用した白いスポンジが特徴で、たっぷりの生クリームといちごでキラキラ輝くケーキに。
「寒川慕情 焼きちょこ」は、しっとり濃厚なショコラの味わいがたまりません!中にゴロリと入っているチョコの粒が食感のアクセントです。
①冷蔵庫で冷やして生クリームと一緒にデザート風に
②レンジでチンして焼きたてのような味わいに
ひと手間加えるとまた違った楽しみ方ができます♪
3.神奈川県水道記念館
ラ メールさんから、西に向かって5~6分ほどのところにある水道記念館。県営水道創設50周年を記念して、1984(昭和59)年3月に誕生しました。
県営水道発祥の記念施設である旧ポンプ所の跡地にできた施設であり、水道の歴史と深く繋がりがあります。
館内には水をテーマとした楽しく学べる展示が盛りだくさん。
これは足漕ぎを使った「サイホンのリレー」。ペダルを漕いで水を汲み上げてみましょう。
こちらは、水を入れたガラスの管が音階を奏でる「水のシロホン」。
水が持つ力を遊びで体験する「アクアプレイランド」は子どもから大人まで幅広く楽しめます。
水道水ができるまでの仕組みや、日常生活の中で使用する水の量を考えるコーナーなど、普段何気なく使っている水について考えることができるさまざまなエリアがあります。
水道記念館の外には「水の広場」が広がっています。敷地内に流れる川は、相模湖から相模湾に注ぐまでの相模川を表現しており、夏には子どもたちが水遊びに訪れます。
川のほとりには、神奈川県営水道の給水区域になっている市町の木が植えられています。寒川町はモクセイの木!
水道記念館は無料で入場できます。水と私たちの繋がりを再発見しにいらしてください。
4.冬のひまわり①(さむかわひまわり畑)
次は寒川町の冬の風物詩を見に、寒川神社の南側を目指します。
そこには一面黄色のひまわり畑が!
寒川町では、温暖な気候を活かして毎年11月中旬から下旬にかけて、町内3か所で計13万本以上の「冬のひまわり」を楽しむことができます!
夏に見かける大きなひまわりとは違う種類のようです。こちらの「さむかわひまわり畑」では約10万本のひまわりが花を咲かせます。撮影日は2023年11月中旬ですが、このところ特に暖かい気候が続いたため、ひまわりの開花時期が早く、既に満開を迎えていました。
背が低く可愛らしいひまわり達。実をつけた柿の木と並んで咲き誇る姿は、寒川町ならではの景色です。
このひまわり畑は私有地の為、普段は立ち入ることができませんが、今回は特別に畑の中に入らせていただきました。毎年開催される摘み取り体験会では、畑の中に入って可憐に咲くひまわりを眺めたり、ひまわりを摘み取ったりするのを楽しむことができます!
(2023年の摘み取り体験会は11月18日、19日で終了しました。)
5.冬のひまわり②(川とのふれあい公園)
2か所目のひまわり鑑賞スポットは「川とのふれあい公園」内にあります。
こちらには約2万本のひまわりが咲き誇ります。空気が澄んでいたので、ひまわりと富士山のコンボも撮れました!
「川とのふれあい公園」は相模川のほとり、神川橋上流側の河川敷に位置した広大な公園です。この付近から富士山を見た風景は「寒川宮山の富士」として、「相模川八景」のひとつに選ばれています。
元気に咲くひまわりを見ていると、なんだか明るい気分になりますね。花笑ちゃんもにこにこです。
6.一之宮公園
川とのふれあい公園から自転車で5分ほどのところにある「一之宮公園」に到着しました。
シェアサイクル「SHONANPEDAL」のステーションもありますので、お気軽にご利用ください!
公園に入ってすぐ、園内に線路が通っているのが目に入りました。
一之宮公園は、緑道の一部に旧国鉄相模線 寒川支線、通称:西寒川支線の線路が当時のまま残っているのです。
公園の看板も駅名看板を模していますね。撮影スポットとしても人気があり、地元で長年愛されている公園です。
7.安楽寺
一之宮公園から東に向かって約1.4km進むと「安楽寺」という、寒川町内最古と言われるお寺があります。
実は安楽寺さんは境内に見どころが満載。まずは本堂の中にある美しいステンドグラスです。
牡丹があしらわれた華やかなステンドグラスは、日が差すと畳に色とりどりの光が落ちる様子がとても綺麗です。時間帯ごと、斜陽の傾きによって見え方も違ってくるのも魅力のひとつです。
本堂中央には御本尊の大日如来坐像が安置されています。
その両脇には江戸時代に作られた細かな絵柄の版画曼荼羅が飾られています。
ろうそくで仏具の金色が輝く様もまた趣があります。ご本尊の前には、境内で育ったという仏様が手を合わせたような形の「仏手柑(ぶっしゅかん)」が置かれていました。甘く爽やかないい香りがします。
本堂の前には樹齢100年を越える大きな桜の木があり、毎年4月8日には、お釈迦様の誕生を祝う「花まつり」が開催されます。境内には「四季桜」という桜も植えられており、年に3回程桜を楽しむことができます。
今年は暖かい気候が続いたからか、この日の桜もほんの少し葉を覗かせていました。春には、満開に咲き誇る桜の木が本堂のガラスに映り込む様子が見られるそうです!
ちなみに、安楽寺のご住職は、お寺の歴史や四季折々の花の見どころなど、さまざまなことを教えてくださいます。公式Instagramでは、くすっと笑えるようなコメントと共にお寺の様子を発信されていますので、あわせてご覧ください。
8.大黒屋
安楽寺から約3分、旧中原街道に面して建つ和菓子処「大黒屋」さんにやって来ました!
大黒屋さんの名物は「こづち最中」。大黒様にちなんで、小槌の形をしています。
通常の最中は、皮の片面に餡子をのせてあるものが多いですが、こづち最中は香ばしい最中皮の両内側に自家製のつぶ餡がたっぷりと入っていて、餡子の甘みが口いっぱいに広がります!
全国菓子大博覧会で金賞を受賞した、寒川町が誇る銘菓です。
ちなみに、大黒屋さんのご主人は写真撮影がとてもお上手で、店内にいくつも作品を飾られています。
9.冬のひまわり③(相模線線路沿い)
続いては3か所目の冬のひまわり鑑賞スポットへ。JR相模線の線路沿いにあるひまわり畑にやって来たのですが…
こちらは絶賛すくすく成長途中のひまわりちゃん達でした。
長くひまわりを楽しんでもらうために、町内3か所のひまわり畑で時期をずらしながら種まきをされており、開花時期もそれぞれ異なる場合があります。
こちらの畑では、毎年約2万本のひまわりが咲き誇り、人々を楽しませてくれています。JR相模線を走る電車とひまわりのコラボショットをねらってみるのもいいかもしれません。
10.巴屋 駅前店
さて、お待ちかねのランチの時間です!今日はJR寒川駅前にある老舗そば屋「巴屋 駅前店」さんにやって来ました。
初代が極めた香りたつ蕎麦つゆと、現在の二代目のご主人が打つ風味豊かなそばが自慢です。
泉さんは「ざるそば」、道合さんはざるそばとかつ丼のセット、略して「かつそば」を頼みました!
そして、ここで注目のメニューは、寒川町のB級グルメ「棒コロ」です!
その名のとおりの棒状のコロッケで、5つのルールがあります。
①ライスペーパー (生春巻きの皮)を使用すること
②ジャガイモを使用すること
③具材にしっかり味を付けること
④できるだけ20センチ位の棒状にすること
⑤カットして提供する場合には、できるだけ揚げたての棒状を見てもらいビックリさせること
これらを満たした上で、お店ごとにさまざまなアレンジを加えた棒コロが登場しています。
カットしてもらう前。
確かに、今まであまり見た事がなかったコロッケの形!
カットしてもらった棒コロ。
巴屋さんでは、チーズが入った「棒コロチーズ」と、そば屋さんらしくそばをコロッケで包み込んだ「そば棒コロ」の2種類が販売されています。
巴屋さんの棒コロは、売り切れ次第終了ですのでお早めにどうぞ!お持ち帰り用もありますので、ぜひ寒川町ならではのグルメをご堪能ください。
11.天の魚
さて、寒川町編の最後のスポットは「巴屋 駅前店」のお向かいにある「天の魚(てんのさかな)」さん。
相模湾の地魚がメインの海鮮料理屋さんです。
「天の魚」の名のとおり、その日に仕入れた天然物の魚をふんだんに使ったメニューが自慢です。
個室でゆっくりと海鮮を楽しむもよし、大勢でわいわいと地物を堪能するもよし!
そして今回のお目当ては、あんこや黒糖みつ、上質寒天まですべて手作りの「至福のあんみつ」!店内でもテイクアウトでも楽しめますので、すぐ隣にある「寒川駅前公園」でさっそくいただきましょう。
磯の香りを楽しんで欲しいという思いから、あえて赤い天草を使っているのが天の魚さんのこだわり。フルーツは秋らしく柿が添えられていました。
神奈川の美味しい海鮮と共に、こだわりの甘味もお楽しみください!
12.腰越漁業協同組合直売所
寒川町を後にし、海沿いをしばらく走って鎌倉市にやって来ました。
ここからナビゲーターを交代して、鎌倉市職員の伊藤さん(右)が一緒に案内してくださいます!
やってきたのは「腰越(こしごえ)漁業協同組合直売所」。鎌倉市唯一の漁港である腰越漁港のすぐ隣にあります。
店頭に並ぶお魚はすべて腰越漁港沖の相模湾で水揚げされたもので、新鮮そのもの。揚がったお魚を新鮮なうちに捌いて提供しているので、今日の店頭にどんな魚が並ぶのか、日によってさまざまです。
12月から1月にかけてはサバやカマス、アジなどがおすすめです。カマスは「ミズカマス」と「ホンカマス」の2種類がありますが、特にホンカマスは身が厚く、もしお店に行った時にあったらラッキー!
また、腰越漁港ではサバがよく獲れ、特に冬のサバは身がしまっていておすすめです!
直売所前の看板やのぼりからもわかるように、揚げ物がイチオシです!2014(平成26)年4月のオープン以来、腰越漁業協同組合のスタッフの方が販売メニューや味付けなど試行錯誤を重ねて、今では直売所の名物になっています。
これは食べないわけにいかないですよね。さっそくおやつに揚げたてをいただきましょう。
今回はサバコロッケとミズカマスのフライをいただきます!
フライは乾燥したパン粉ではなく、生のパン粉を使用しているので、そのままでも十分に味がついているのがポイントです。
カマスのフライは塩をかけて食べると、カマスの味が引き立っておすすめです。
ちなみに、直売所はご飯や飲み物の持ち込みOK。(ゴミはお持ち帰りください。)トースターやレンジもあるので、美味しいフライを食べにいらしてください!
13.鎌倉海浜公園 由比ガ浜地区
まもなく日没です。最後は「鎌倉海浜公園 由比ガ浜地区」にやって来ました!
海沿いの広場で夕日が沈んでいくのを眺めてうっとり…
公園はこの展望台から道路を渡った向かい側にあります。自転車の乗り入れができないので、駐輪場に停めたら、最後に少しお散歩しに行きましょうか。
鎌倉海浜公園は由比ガ浜地区、稲村ガ崎地区、坂ノ下地区の3か所にあり、中でも由比ガ浜地区は広大な「芝生の広場」や、見晴らしのいい「築山のある広場」、遊具のエリアがあるので、多くの親子連れが訪れます。
さて、今回の湘南シェアサイクル東海道旅は、それぞれの地元に根ざした美味しいグルメを辿る旅になりました。
シェアサイクルは近場のお出かけにも便利ですが、電動アシストを活かして少し遠くに足を延ばしてみるのもおすすめです。特に湘南の海沿いは車だと混雑する道が多いので、裏道を通りながら知らなかった地元の魅力を開拓してみるのもまた一興ではないでしょうか?お好きなスタイルで自転車旅を楽しみましょう。
次回の湘南シェアサイクル東海道旅もお楽しみに。