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ひらつかLaLaぽた 日本最初のサイクリングロード「金目川サイクリングロード」を訪ねて SURUGA Cycle Journal Vol.74
平塚市さんとのコラボ企画「ひらつかLaLaぽた」。電動アシスト自転車、デイトナポタリングバイクで湘南ひらつかの気持ちいいところを巡ります。
今回は、日本最初のサイクリングロード「金目川サイクリングロード」を中心に走り、あちこち寄り道もして、なかなか面白い写真が撮れました。
ナビゲーターは平塚のハンドメイドサイクリングキャップショップ「サイクロン」さんの主宰、伊達千鶴さん。そして湘南在住のサイクリスト権田裕香さん(YUKAさん)の元気すぎるおふたり。当サイクルジャーナル編集長の深田が随行カメラマンを務めました。
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今回のバイクはDE01の2021年モデル。ビビットなカラーが街中で注目を集めました。いつものように平塚市役所から出発です。気になる場所があったら、ぜひ後日、自転車で行ってみてください。
平塚市役所から湘南スターモールへ向かう市街地風景。
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ストップ&ゴーが多い市街地は、デイトナポタリングバイクの恩恵を感じるシチュエーションです。電動アシストと小径車ならではの取り回しの良さでキビキビ走れます。これには伊達さんとYUKAさんも思わずニッコリ。
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湘南スターモールは、湘南ひらつか七夕まつりの会場になる商店街です。
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このお祭り、日本を代表する七夕まつりのひとつです。通常だと、7月7日と土日を挟んで数日間開催され、湘南スターモールをはじめとする中心街には、竹飾りが約500本も設置されます。毎年約150万人の来場があります。
今年は密を避けるため開催方法の変更があり、7月1日~30日を中心に、市内全域で七夕まつりの雰囲気を感じることができるような開催方法となりました。今できる方法で平塚の七夕を楽しんでもらいたい、という実行委員会のみなさんの工夫の賜物です。
▼湘南ひらつか七夕まつり2021
http://www.tanabata-hiratsuka.com/
今回の行程は、海に出て花水川の河口からDE01で湘南平ヒルクライムにチャレンジ。その後、花水川沿いに遡上、途中から金目川サイクリングロードに入り、平塚八景のひとつ遠藤原までの往復です。まずは体内にエネルギーの備蓄。午前9時から開いてる中村屋和菓子店さんに駆け込みました。
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バターどら焼きが目的でしたが、店に入ると伊達さんとYUKAさんは迷わず「くずバー」をオーダー。
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くずバーは、くず餅の材料のくず粉をアイスのように凍らせたもの。そう、この日は朝から暑く、30℃を軽くオーバーしていました。
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くずバーの他には、水まんじゅう(白)、寒天と白あん仕立ての紫陽花(紫)、麩まんじゅう(緑)、バターどら焼きを購入。
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店内のベンチで次々といただきました。これからの季節、冷たい和菓子はサイクリングのいい補給食になりますよね。中村屋和菓子店さんのお菓子はお求めやすい価格設定なので、ついあれもこれも買ってしまい、カロリーオーバーになることは既定路線です。食べすぎてしまった人は、湘南平を「おかわり」しましょう。
あと、どうしてもお伝えしたかったのは、麩まんじゅうの食感です。麩まんじゅうは弊社の編集長深田がいただいたのですが、これがとても美味しかったんです。普通のおまんじゅうのお餅、または皮の部分がお麩になっています。
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これがとてもプルプルふわふわ、そし空気のような軽い感じ。少しはんぺんに似た食感です。中の餡子はしっかりしていますが、お麩のおかげですっきりと食べられる甘さに仕上がっています。
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プルふわが口の中で楽しくなる、ちょっとクセになる食感で夏にも食べられる甘いお菓子です。また食べたくなってきました。平塚に行った時はお試しください。
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今回のテーマは日本最初のサイクリングロード「金目川サイクリングロード」を起点から走ろう!ということで、まずは海に出て来ました。
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「花水川」の河口からサイクリングロードがあり、川沿いに遡上していくと、途中から金目川サイクリングロードに入ります。
残念ながらこの時は曇りの時間帯で湘南ブルーの海と富士山は見ることができませんでしたが、晴れた日の平塚の海岸は海と空が本当に眩しいです。
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河口付近のサイクリングロードは走りやすい路面ですが、夏は草が茂ってますので、肌が弱い方は服装にお気をつけください。
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弊社の深田は短パンで走っていたので、膝下が赤くなっていました。
花水川河口を出発し、せっかくなので湘南平に寄り道です。花水川から湘南平頂上までは約3km、高低差約160m、平均斜度約7%?、最大斜度14%ほどです。
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今回はサイクルコンピュータを付けていなかったので、リアルタイムで坂のスペックを知るよしもありません。しかし、「緑のトンネルがきれい」とか「アジサイ」とか叫びながらスイスイ上っていけるのも、パワフルなDE01のおかげです。
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湘南平を上るサイクリストに何人も遭遇しましたが、ミニベロでスイスイ上っている私たちを見て、驚いてる方もいらっしゃいました。パンダ坂では、お約束?のパンダにおんぶスタイルで記念撮影をしてきました。なかなかシュールな絵です。
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さあ、そのまま一気に頂上に向かい、余裕で上りきりました、湘南平。
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自転車置き場もしっかりあります!
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その眺望や夜景の素晴らしさからデートスポットとして知られ、一説によると恋人たちが永遠の愛を誓い南京錠をかける、いわゆる「愛の南京錠」発祥の地とも言われているそうです。レストハウス3階展望スペースに設置された鍵かけモニュメントの名前は「ainowa」(あいのわ)。ちなみに、南京錠はレストハウス内で販売されています。
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「恋人たちの“愛の証”の象徴」であることからその名前が付けられ、平塚市のシティプロモーションのスローガン「手をつなぎたくなる街 湘南ひらつか」にちなんで、「人と人との輪」や「絆」を意識したリング形のデザインになっているそうです。
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坂を上ってきたばかりのお二人はまず、バターどら焼きをほおばっていました。
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その他、湘南平のツボだったポイントを挙げておきたいと思います。
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まず高麗山ふもとの野菜の無人販売。本当に安いです。古い紙に「100円」と書いてあります。紙の古さから、かなりの期間貼りっぱなしであったと思われます。儲け度外視の姿勢、大好きです!買いですね。
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次に高麗山の直線。
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ここ、斜度が結構あります。上りの直線は心にダメージを与えることを再認識しました。そしてかなりシュールなパンダ像。
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最後に、山頂展望台のainowaは、平塚市オフィシャルの愛の宣誓場所なんですね。掛けられる南京錠のサイズ(4cm×6cm)まで案内されています。そんな恋人たちに優しい平塚市が大好きです。
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そして、海から遠藤原方面に向けて金目川サイクリングロードに入りました。正式名称は「金目川青少年サイクリングコース」、日本で最初の自転車道です。
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自転車道とは言っても看板に記されているとおり、所々車が走る区間もあります。この道が開通したのは、1967年の10月10日の体育の日。その頃、自転車は実用優先からスポーツとしてはやり始めた頃だったそうです。
サイクリングロードの道幅は狭く、周囲を見回しながらのポタリングが合っています。この日は道端になっているビワを発見してテンションが上がりました。
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金目川にはコイや亀、川面にはシラサギ、アオサギが生息しているそうです。たまには休憩して、川面の観察もしてみたいです。まだまだ、自然の息吹が感じられる平塚です。
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金目川沿いを遡って行くと、珍しく木橋がかかっています。この前河原橋は、平塚市が管理する220の橋のうち唯一の木橋で、幅2.8m、全長56.2mです。
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今の橋は、2007年2月に架け替えられた木橋です。古い木橋を架け替えようとしたところ、地元からぜひ木橋で架け替えてほしいという強い要望があったそうです。橋脚はRCになっており、橋は古いイメージを保ちつつ耐久性にも配慮された構造です。
秋分の日の前後、前河原橋からは金目川の水が夕日に照らされて橙色に輝き、その川の向こうに見える富士山の頂上に夕日が沈む「ダイヤモンド富士」を見ることができます。素晴しい金目地区の風景の一つです。
そして遠藤原に到着。平塚八景のひとつです。
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平塚八景は、平塚市が市制50周年を記念して、市民の推薦によって制定されたものです。1982年(昭和57年)の制定ですからもう39年です。
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遠藤原はパノラマビューポイント、空気の澄んだ時には、富士山・箱根・丹沢・大山の雄大なパノラマが見られます。
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よく見る遠藤原の写真は、富士山が雪を被っているものが多いので、やはり空気の澄んだ冬がベストシーズンかもしれませんね。今回は湿度が高く、おまけに曇り、コンディションは良くなかったのですが、少しだけ富士山が見えました(手のハートマークの中に富士山が)。
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美しいパノラマビューを見に、また来たいと思います。おやつをたくさん持って。
平塚八景遠藤原から金目川サイクリングロードに戻る途中で、立ち寄った神社「熊野神社」です。
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金目川周辺には神社が点在しているので、自転車で散策して回るのも良いと思います。神社の「良い気」で浄化された気分にもなり、リフレッシュできます。
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熊野神社は全国に4,700社以上あると言われ、本宮は紀伊にあります。平塚には、鎌倉時代に当地の領主、土屋三郎宗遠(つちやさぶろうむねとお)が勧請したと記されています。
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沿道での思わぬ発見が、ポタリングの楽しさのひとつです。
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実は平塚市は、神奈川県内1位の生産量を誇る米どころです。市の西部には、丹沢を背に心安らぐ田園風景が広がります。丹沢山系からの清水をたたえる稲田では、初夏の暑さに負けず、平塚生まれの品種「はるみ」がすくすくと育っていました。
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「はるみ」という名は、湘南地域の「晴れた海」に由来するそうです。高温に強く、倒れにくいため、育てやすい品種で、甘みが強く、冷めてもおいしいことから、学校給食にも使われています。
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田んぼの真ん中には鴨の家族がくつろぐ様子も見え、なんとも癒される風景です。
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こちらの場所でも晴れると富士山が見えるのですが、撮影の日は見えませんでした。
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梅雨が明け、稲は伸び、田んぼの緑が鮮やかになっている夏の景色が一番好きです。
次のスポットも平塚八景のひとつ、「金目川と観音堂」です。
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金目観音堂は、坂東第七番札所です。
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坂東札所巡りは、鎌倉を出発点に、相模国(さがみのくに)、武蔵国(むさしのくに)、上野国(こうずけのくに)、下野国(しもつけのくに)、常陸国(ひたちのくに)、下総国(しもうさのくに)、上総国(かずさのくに)、安房国(あわのくに)の関東地方に点在する33か所の観音霊場巡りで、源実朝が札所を制定したと伝えられています。
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観音堂本堂の建立は明応7年(1498年)、平塚市最古の建造物です。仁王門には、大小さまざまなわらじ守りが掛けられています。これは、はだしの金剛力士像に、わらじを納めることで身体を守ってもらう願掛けだそうです。
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を流れる金目川の堤は、春になると満開の桜でいっぱいになります。また、土手から望む高麗山の春景色と水神橋から望む丹沢・大山の夕景は、一枚の絵のようです。
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そして遅すぎるランチに。写真ではナビゲーターのおふたりが、お腹を押さえてお腹が空き過ぎアピールをしています。ここまで40kmほど走りながらの撮影をこなしてきたので、空腹がピークに達しています。
お店はラコルタCafe & Bakeryさんです。場所的には平塚市と大磯町の境で、アドレスは大磯町です。サイクロン伊達さんがよく訪れるお店とのことで、連れてきていただきました。
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住宅地にあるかわいらしいお店で、DE01のビビットなフレームが映えます。
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お店としては、ベーカリー、カフェ、ビストロの顔を持ち合わせていますが、コロナ禍で、カフェ、ランチ営業は限定的になっています。お店のメッセージボードの写真もアップしますので、合わせてご覧ください。
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今回いただいたランチメニューは、本日のサンドイッチと、本日のキッシュ。
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サンドイッチはベーグルにローストチキンと人参サラダがはさまっています。キッシュには茄子、カブ、キャベツ、しめじetc..と、盛り沢山の野菜が詰まっていました。ヘルシーですが、食べ応えは十分すぎるほどあります。
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店内は木がふんだんに使われた内装でとてもホッとする空間です。オーナーさんの柔らかな雰囲気がそう感じさせるのかもしれません。
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私たちが食事をしている間も、パンを買いに来た常連さんが何組かいらっしゃいました。次はパンも食べたいです。
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コロナ禍で、ランチの予約を停止していたり、カフェ営業は13時以降になっていたりと、少しイレギュラーな営業になっています。お店に行かれる際は、Facebookページで情報をチェックしてみてください。
▼「ラコルタCafe & Bakery」さんのFacebookページはこちら
https://www.facebook.com/raccoltaoiso/
そして怒涛の食欲。平塚に来たらこちらのフルーツパフェが必食の「八百屋コウタのフルーツスタンド」さん。
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LaLaぽたや弊社のライドイベントでも何回か寄らせていただきました。パフェの正式名称は生クリームソフトパフェ。名前だけでもう美味しそうです。
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旬のフルーツと平塚・守山乳業のものを使用した生クリームソフトのコラボは最高。ボリュームがあり、フルーツの味もしっかり楽しめる至高の一品です。そして何よりコスパが良くて、電車代をかけて来ても、元を取れるのでは?と思うほどです。
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今回、サイクロンの伊達さんはイチジク、YUKAさんはマンゴーをチョイス!元気な女性スタッフさんが、「すいません!盛りすぎましたー!!」と言いながら出してくれたマンゴーパフェは、器から溢れていて「こぼれ寿司状態」でした。スタッフさん、ありがとうございます。
▼「八百屋コウタのフルーツスタンド」さんのWEBはコチラ
https://www.koutacorporation.co.jp
ランチ+デザートのケーキ+生クリームパフェを完食したおふたり。さすがに満足そうでした。今回はたくさん走りましたので0カロリーということでいいでしょう。
金目川サイクリングロードには、のんびりとしたポタリングが似合います。自然の息吹に触れることができ、田園風景に象徴される平塚の原風景や、平塚八景のような代表的な景色にも出会えます。きっと走るたびに小さな発見があり、その度に、走る楽しみと幸せを感じることができると思います。ご家族や、パートナー、お友達など、ぜひ大好きな方と一緒に走ってみてください。