【ふじぽたEp1《North Stage:秋の富士山と魅惑のMTBコース!》】 SURUGA Cycle Journal Vol.121
今回から始まりました!富士市さんとのコラボ企画、その名も「ふじぽた」。
富士山のお膝元である富士市の魅力をポタリングを通して発信するこの企画。
第1回の企画は秋の富士山とMTBコース!どのようなスポットがあるか楽しみです!そして秋の味覚も楽しみにしております。
第1回目のナビゲーターは富士市職員の長澤さん(左)と富士市観光PR大使 第37代かぐや姫の三澤さん(右)です。三澤さんは第37代かぐや姫に選ばれた方。富士市が「竹取物語」のゆかりの地であることにちなみ、1986年からかぐや姫コンテストを行っているそうです。
「富士市サイクルステーション」からスタート。こちらで自転車をお借りします。
「富士市サイクルステーション」は、2021年11月1日にオープンした施設です。
E-BIKEやクロスバイク、ロードバイク、
キッズバイクもあります。
手ぶらで来ても大丈夫。複数タイプの自転車を取り揃えているので、お気に入りの一台を見つけてください。
2階にはトレーニング室!?そして更衣室やシャワールームも完備。至れり尽くせりでびっくりです。
こちらではバーチャルライドを楽しめますよ。リアルな実写映像を見ながら室内でサイクリング体験ができるので雨の日も楽しめそう。
1階には、カフェスペースも完備。
サイクリング後のリラックスタイムにぜひご活用ください。富士市サイクルステーションと「レバンテフジ静岡」とのコラボグッズも販売しています。
「レバンテフジ静岡」とは、静岡県を拠点とする地域密着型プロサイクリングチーム。
富士市は、2020年8月5日に「レバンテフジ静岡」とサイクルスポーツを通じた地域づくりに関する連携協定を締結し、自転車活用の推進につながるよう連携して取り組んでいます。
ちなみに、レバンテフジ静岡の選手も「富士市サイクルステーション」を利用しているのだとか。会えたらラッキーですね。
では今回はE-BIKEに乗って出発します!
10分ほど自転車を漕いで「富士市役所」に到着です。富士市は駿河湾から富士山までを市域に持つ日本で唯一のまち。この地形を生かし、自転車を活用したまちづくりを目指しています。
ちなみに、製紙工場が多い富士市では工場夜景と富士山とのコラボレーションが美しいとのことで人気ですよ。そして富士市内を運行する岳南鉄道は「日本夜景遺産」に登録されています。岳南電車に乗って工場夜景を楽しむイベントも人気です。
なんと小長井 義正(こながい よしまさ)市長がふじぽた初撮影のお祝いに駆けつけてくださり、芝生広場で記念撮影をしてくださいました。お忙しい中ありがとうございました。
富士市長にもご挨拶しましたので、ここから本格的にふじぽたスタートです!
富士市役所からちょっと坂道を上ります。「富士山かぐや姫ミュージアム」に到着です。
※今回は特別に写真撮影をしています。
こちらの博物館は2016年4月29日にリニューアルオープンしました。「富士に生きる」というコンセプトのもと、この地域に暮らした人々の歴史や文化、そしてかぐや姫の伝承などを紹介しています。
ふじかぐちゃん(富士山かぐや姫ミュージアムキャラクター)と一緒に一枚撮りましょう。今回は特別展示と常設展示をご紹介。
まずは特別展示からです。
特別展示「このへん道中いまむかし―富士・沼津・三島の観光―」展が2022年11月27日まで開催されていました。企画展のタイトルにある「このへん」とは、富士市周辺の地域である沼津・三島を含めた地域のこと。
本企画展ではこれらの地域の博物館が所蔵する観光に関する貴重な資料の展示とともに、その歴史を紹介しています。
江戸時代に作られた『五海道中細見(さいけん)記』という本。観光ガイドブックの先駆けのようなものですね。しかも携帯できるサイズ。こんな便利な本がすでに存在していたということに驚き。
こちらは近代の観光の展示。2022年は日本に鉄道が開通して150年という節目の年。鉄道旅にかかせない資料が展示されています。こちらでは駅弁の包装や、汽車土瓶なども展示。今では見ることができない貴重な資料は鉄オタも必見です!
次は常設展示をご紹介します。
富士市が「竹取物語」のゆかりの地であることにちなみ、まずはかぐや姫に関する展示からです。
富士市に伝わるかぐや姫伝説は一般に伝わっているお話と少し違います。ネタバレになってしまうので答えが気になる方はご来館をお待ちしております。素敵なお話ですよ。
こちらは富士市内のかぐや姫物語のゆかりの地を紹介したパネルです。来館後、お時間があればかぐや姫ゆかりの地を巡ってみてはいかが?
奥へ進んで行くと、富士山信仰や富士山に関する展示になっています。
こちらは富士山登山絵図。SNS映え間違いなしのフォトスポットではないでしょうか。
そしてこちらの鳥居は富士山の山頂に奉納されている鳥居のレプリカです。
実際奉納された鳥居はこちら。
こちらは2004年に奉納された岩淵鳥居講の鳥居で、12年後の2016年に麓へと下ろされました。2階エントランス前にあります。富士市岩淵の人々を中心に組織される「鳥居講」と呼ばれるグループが、12年に一度、申の年に新たな鳥居を奉納するのだとか。江戸時代から続いているそうです。
こちらは富士市の縄文時代から江戸時代までの歴史的資料を展示しています。発掘された土器や、今話題の鎌倉殿に関する資料、江戸時代の宿場町を再現したジオラマなどがあります。
こちらはお茶屋さんを再現したものですが、リアルな作りで今にも動き出しそうです。お団子もリアルです。
こちらは富士川の治水などに関する展示。
ディスプレイをタッチするとテーブルに映像が映し出されます!
最後に懐かしの家電やゲーム機の展示をご紹介。どれか一つは懐かしいと感じるものがあるのでは?
博物館の後は、「妙富山 法蔵寺(みょうふざん ほうぞうじ)」に到着です。
御首題(日蓮宗では御朱印ではなく御首題(ごしゅだい)と呼ぶそうです。)が色鮮やかでキレイだと話題のお寺です。
毎月御首題の絵が変わるとのことなので、集めてみるのもいいかもしれません。こちら「法蔵寺」敷地内にある山上の高台から見られる景観は、葛飾北斎の浮世絵「冨嶽(ふがく)三十六景」の一つ「駿州片倉茶園ノ不二(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)」の描写地との伝承があります。
葛飾北斎も見たと思われる景色を見たい…!葛飾北斎と同じ気分を味わおう!高台目指してレッツゴー。
急な坂道を登り…到着。
あれ…?富士山がみ、見えない…?
今回は残念ながら富士山に雲がかかっており、見ることができませんでした…またチャレンジあるのみ!
そして法蔵寺では縁日やマルシェなどイベントを開催しています。お寺でヨガ…?これは気になる…インスタをチェックだ!
「法蔵寺」から自転車で10分ほど。「s_pl@tt FUJISPARK(エスプラット フジスパーク)」さんに到着です。体育館やサッカー場、野球場など充実した設備がある複合施設です。宿泊もできますよ。
ところで…こちらの施設名、ちょっと不思議じゃないですか?どのような由来か聞いてみました。
“s_pl@tt(エスプラット)”の“s”はスポーツの“s”、“pl@tt”は英語の“platform”と、“この場所で”の“@”を意味しており、種目の壁を越えて、スポーツマンが集う始まりの場所であり、そのプラットホームから各々が目指す道へと努力を重ねて邁進し、可能性を高める場所であってほしいという願いを込めてつけたのだそうです。
素敵な願いが込められたネーミング。
ネーミングの願いどおり、国際大会に出場した選手や未来の選手達の合宿に利用されています。スポーツ施設ですが、会議室やコワーキングスペースもあるので、スポーツ以外でも利用できます。
そして館内には東京オリンピックに出場したスイスの水泳チームや卓球の張本選手のサインが飾ってあります!これは必見です!
張本選手のサインがある?と、いうことは…
そうです!卓球場も完備しています。
こちらの卓球場では2021年開催の東京オリンピックで使用されたマットと同じ素材のマットが使われているのだとか。
そしてこちらの卓球場…実は一般の方も使用できます!こんな素晴らしい施設でプレーができるとは気分はもうオリンピック選手!卓球の腕前も上がるかも!
さらに施設内ではビールとウイスキーの醸造蒸留施設があります。
こちらで製造されているビールの「富嶽麦酒(ふがくばくしゅ)」と「rAven RED(レイヴンレッド)」はジャパン・グレード・ビア・アワーズで選ばれています。ちなみに「ジャパン・グレード・ビア・アワーズ」とは、クラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)が主催するクラフトビールのコンテストです。
「富嶽麦酒」は苦味があり、味が濃いのにすっきりと飲みやすいビールで、「rAven RED」は赤富士を彷彿とさせるような色とモルトの香りとまろやかな甘さが感じられるビールなのだそう。ぜひ飲み比べてみてください。
施設内にあるビールサーバーやドリンクを利用の際は、施設のスタッフさんにお申し付けください。そして呑む場合はサイクリング後でお願いしますね。
なんとBBQ施設も完備!サイクリングや運動後にみんなでワイワイ呑みながらBBQを楽しんでみては。
たくさん移動してお腹も空いたのでランチの時間です。「YUHOBI Cafe」さんです。
店名の「YUHOBI」の由来は、「ゆほびかなり」という古語からきていて、豊かで広々としているという意味。
ゆったりした空間で食事を楽しんでもらいたいという店主の古川さんの思いが込められています。
今回「ゆほびカレー」と「シューサレ・デリプレート」をチョイス。
「ゆほびカレー」は甘口なのにスパイスの良い香りがする食べやすいカレー。甘口なのでお子様でも食べられます 。「シューサレ・デリプレート」は、シュー生地に惣菜と鶏の自家製ハムを挟んでいただきます。生地が甘くないのでお肉との相性もバッチリ。新感覚のサンドイッチといったところでしょうか。
食後のデザートは「モンブラン」と「キャラメルショコラ」。どちらも人気商品。「モンブラン」は栗の甘さとバニラ風味の生クリームが絶妙にマッチ。一番下のメレンゲはクリームの水分を吸ってフワフワした食感。しかし!水分を吸っていないところはメレンゲサクサクッ!これは病みつき食感っ。
「キャラメルショコラ」はほろ苦いキャラメルクリーム、クルミの食感が絶妙なハーモニー。ほどよい甘さで満腹でもペロリと食べられる魅惑のケーキです。
店内では、県内の手作り作家さんの作品や、モロッコ雑貨など販売しています。
店主の奥様もテディベアなどの作品を作られています。お食事でくつろいだ後はぜひこちらもチェックしてくださいね。
お腹いっぱい食べたので運動しましょう。「株式会社加藤美蜂園本舗 富士工場」さんを発見しました。
あれ?このサクラのマークはどこかで見たことあるような…?そうです!スーパーなどでよく見かける蜂蜜のメーカーさんです。 そんな有名な蜂蜜工場がここ富士市にあるんですよ。それでは皆さんがよく見かける蜂蜜のメーカーさんを少しだけご紹介。
こちらは創業者の加藤重一元会長の胸像です。工場の敷地内にあります。富士山を愛した元会長が富士山頂を望む角度で設置をされているそうです。
こちらは工場内に設置されたログハウスのイルミネーションです。
年間を通して見ることができるそうです。とてもキレイですね。
自転車を漕ぎ漕ぎ…「大渕笹場」へやってきました。
「大渕笹場」は建物や電柱など遮るものがほとんどなく、富士山を背景に広々とした茶畑が望める数少ない場所。今回撮影した日はあいにくの曇りのち雨…次回にチャレンジ。
追加撮影で来ました!なんと絶好の撮影日和!晴れているとこんなにキレイに見えますよ。
富士山もキレイに雪化粧して準備万端。そしてそんな富士山を撮影しようと多くのカメラマンがきていました。
撮影で訪れた時は「 #フジアンブレラスカイ 」が開催中でした。(2022年11月5日で終了しました。)頭上に飾られた色とりどりの傘が太陽の光を浴びてキラキラと輝いていました。そして茶畑と富士山とのコントラストが鮮やかで美しいです。
富士市内で富士山と茶畑の写真を撮るならここしかない?!でも茶畑に入って写真を撮るのはNGです。マナーを守ってみんなで楽しく写真を撮りましょう。
次は「NINOMARU village」へ行きましょう。
「社会福祉法人 誠信会」さんが運営しています。標高683mの大自然に囲まれたこの場所で、障害者や高齢者の雇用など福祉の充実、アウトドアスポーツ等による健康増進の延伸、地域の活性化を目指した施設です。オリエンテーリングやスポーツ合宿、E-BIKEの試乗イベントなど行っています。
さて、この「NINOMARU village」の由来ですが、1937年(昭和12年)、巫女(二の丸)が「ここを掘れば石油が出る。」と神からのお告げがあったと言ったことから、この場所で大規模な石油採掘事業が始まりました。日本軍や資産家を巻き込んだ石油採掘事業の事件の跡地となっています。
その巫女の発言により起きた事件にちなんで、巫女の名前をつけたのだとか。石油は産出されませんでしたが、富士山の雪解け水を汲むことができます。
バナジウム入りでなんと無料!そしてこのタイルアートが素敵ですね。こちらの施設では椎茸を栽培していますよ。大きい椎茸でビックリですね。
自転車に乗ってどこまでも。次は「富士山こどもの国」に到着です。
富士山が間近に見られると人気のスポットです。入り口で「ろっくん」がお出迎え。まさかの霧もお出迎え。
霧のおかげか幻想的な写真が撮れました。
では霧で幻想的な雰囲気となった園内を散策です。
こちら園内の中心にある「街」エリア。子どもに大人気のおもしろ自転車がありますよ。手で漕いだり、ジャンプしたりしないと動かない自転車?!などなど意外と頭を使うんです…子供達が夢中になること間違いなし!
マウンテンバイクコースもありますよ。
こちらのマウンテンバイクコースは2021年7月21日に園内の「草原の国」に開設されました。幼児から大人まで楽しめます。大人はこちらで楽しみましょう。
特に中級者用コース(小学生以上から)は急カーブや急な下り坂がスリル満点。ぜひそのスリルをご堪能あれ。 自転車やヘルメット等レンタルされているので手ぶらで来て楽しめますよ。もちろんご自身の自転車の持ち込みもOKです。
「街」エリアに戻ってきました。「街」エリアにあるこどもセンターに入ってみると巨大な猫がお出迎え。迫力満点です。こちらの作品は富士市在住の現代アート作家「あしざわまさひと」さんによるアート作品。撮影当日はハロウィン前でしたので、ハロウィン仕様で一緒に撮影です。
「こどもの国列車」もあります。「街」エリアと「草原の国」エリアの往復と、「街」エリアと「水の国」エリアとを往復する2編成で運行しています。園内を走るSL風な外観は子供に大人気。車イスやベビーカーのまま乗り込むことができるので、広大な園内を回るのに疲れたらぜひご利用くださいね。
次の目的地「広域基幹林道富士山麓線」に到着です。
富士市から富士山へ向かう観光道路です。信号のないアップダウンが続く道で車の通りが少なく、ロードバイクやマラソンなどで人気のスポットです。富士市の区間の一部の道路に「ふじ山夢ロード」と呼ばれている道があります。
この「ふじ山夢ロード」は富士マウントライオンズクラブが整備しています。「富士山にみどりを」をテーマに毎年植樹を続け、富士市から富士宮市との境の全長約6.5kmの「ふじ山夢ロード」が完成したそう。
桜や紅葉が美しく見られる道になっていますので、サイクリングがてら季節の移り変わりを楽しみに来てみては?
次は「Fujiyama Power-line Trail ®(フジヤマパワーライントレイル)」をご紹介です。
東京電力さんの所有地を整備し、中級以上を対象とした約7kmのMTBコースです。2020年7月23日にオープンしました。鉄塔の点検整備に使う巡視路をMTB専用トレイルとして整備した常設有料トレイルです。
普段通ることができない送電線の下を通るという非日常感を味わえます。
富士山南麓の地形ならではの岩場・砂利・土などの路面状況やアップダウンをもつ新ジャンルのハイブリッドトレイルです。アップダウンが激しく尚かつビックリな急傾斜も。詳細はWebサイトをチェック。
鉄塔の真下にくるとすごい高さ…こんな高い所を登って電線のチェックをする職員の方に感謝です。
フジヤマパワーライントレイルは、東京電力が自社資産を使う新事業の社内公募時に、鉄塔をつなぐ巡視路をMTBコースに…というMTB好き若手社員の意見を採用したのだそう。
点検整備の道がMTBコースになるかもなんてなかなか思いつかないですよね。好きだからこそ目の付け所が違うのかもしれません。
上り坂をひたすら漕いで漕いで上ってきました。最後の目的地「富士山表口五合目」に到着です。
とにかく寒いっ!富士山はすでに冬到来の模様です。紅葉した木々が雪をまとっている様子は幻想的でした。五合目に到着すると、観光客の方がたくさんいらっしゃいました。
富士山から眼下に見渡せる景色は絶景ですよ。遠く駿河湾まで見えます。ずいぶん高いところまで来たんですねぇ…この景色を見るためなら自転車を漕ぐのも苦ではないっ!(電動だけど!)下りはかなり寒いので厚手の上着は必須ですよ!
最後は素敵な景色を眺めて今回の旅は終わりました。
街の中心地から富士山五合目と標高差約2,000mとハードな旅でしたが、富士山が見えなくて残念に思ったり、雲一つない富士山に会えると感動したり…今回の富士市の撮影で一瞬一瞬変わる富士山の表情を楽しむことができました。ちなみに今回立ち寄ったほとんどの場所から富士山を見ることができますよ。富士山に会いにぜひ富士市に遊びに来てくださいね。