独断と偏見による香水ベスト5
皆さんは香水はお好きだろうか?
香りというのは、不思議なもので、出来事を記憶する脳の機能と鼻は直結しているので、香りによる記憶がされやすいらしい。
街中を歩いてると「あ、昔の恋人が付けていた香りだ…」と急にその時の記憶がフラッシュバックしたり、食べ物の匂いなら「あの時食べたお袋の味…」など瞬間的に脳の中の再生ボタンが押される。
そんな長山、匂いフェチというのもあり、百貨店に行っては香水コーナーに入り浸ることが多い。
そして今回は、独断と偏見による長山オススメの香水ベスト5をお送りしようと思う。
では、行ってみよう。
No.1【Dior・ディオール アディクト オードゥ パルファン】
[説明]
バーボン バニラをベースに、オレンジ ブロッサムとサンバック ジャスミン アブソリュートが出逢う、甘く官能的なオリエンタル フローラル。
[調香師の言葉]
ディオールアディクトは、一瞬でそれとわかるシグネチャー。贅沢で、チャーミング。それでいて、主張し過ぎることがありません。
ディオール パフューマー クリエイター、フランソワ・ドゥマシー
(Dior公式サイトより)
一瞬、バニラと聞いて「甘ったるそう…」と思いましたが、そのイメージを破るかのように、バーボンバニラのベースに馴染むようオレンジブロッサムとジャスミンが見事に調和して嫌味のないほんのりとした甘さに仕上がっているのが特徴。
まさに「チャーミング」まさに「主張しすぎることがない」
メゾンブランドの香水は世の中にたくさんありますが、その中でもディオールの香水は、シャネルのような「THE 香水！」って香りではなく、ほのかに漂わせる香りが得意な印象です。
値段以上に満足値が高い、リピートしたくなる香水です。
では次。
No.2【CELINE・ナイトクラビング オードパルファム】
夜にふさわしい香水。エディ・スリマンがパリのナイトクラブ「ル・パラス」や「レ・バン・ ドゥーシュ」で働いていた時代の夜の思い出からインスピレーションを得ています。
ガルバナムにニコチンのアクセントをプラスしたトップノートが、刺激的なムードを作り出します。ムスクと魅惑的なパティナが香り、ナイトクラブの深紅のベルベットシートの匂い、出入りする人々のうなじに付けられたバニラの香りを連想させます。
ガルバナム、ホワイト アイリスバター、パチョリ、ツリーモス、バニラ、ムスク（CELINE公式サイトより）
「夜にふさわしい香水」だと...なんて破廉恥な香水なんだ！って、嗅いでもいないのに香りがするような好奇心を刺激する香水だ。（もちろん確認済み）
「ガルバナムにニコチンの...パティナが....」なんとも想像しがたい説明です。
嗅いだ途端にパチョリのスパイシーな香りがダークな印象を与え、そこから誘われて夜に漂う独特の暗闇の中へ包み込まれるイメージをバニラとムスクで表現されていると感じた。
貴方に出会った時、刺激的な魅力が私の好奇心を惹きつけながら、別れる時には虜にさせられている。
「あ、好きになってしまったかもしれない...」というロマンチックな展開を起きるかも知れない...そんなロマンチックでムーディーな妄想をさせてくれる香りです。
No.3【リキッドイマジネ・レ ゾウ アルボラント- サルトゥース】
“Perfume (=香水）”の語源は、ラテン語の“Per fumus(=煙を通して）”が由来となっています。香水は、神聖な儀式の初めにインセンスと樹脂を焚香し、神を崇め薫香を捧げていたことが起源と言われています。
Liquides Imaginaires（リキッドイマジネ）は、香水業界で実績のある二人のエキスパート、レアな香りを求めるハンター David Frossard （ダヴィッド・フロサール）とデザイナーPhilippe Di Meo（フィリップ・ディメオ）のコラボレーションによって、誕生しました。二人に共通するのは『パフュームの持つパワー』への飽くなき興味と探求心。彼らの情熱がフレグランスブランド創設の原点となっています。
神聖でミステリアス、魔法のようなパフュームの持つパワ―に着目し、香水の物質的変化によるマジックー目に見える液体が揮発し、見えないけれど、たしかにそこに漂う存在感ーに魅了されます。彼らは既存のフレグランスという枠にとらわれない、新しいタイプの香水を求めながらも、香水の原点に立ち返り、本質を追及する手を緩めません。
トリロジーは、香りのテーマ毎にコンセプトがあり、熟練した職人が手がけた特別なボトルに収められています。おとぎ話に登場するような宝石で装飾されたアンフォラの壺を彷彿とさせるボトルは、世界中のセレブリティの支持を得ています。
五感にストレートに訴えかける媚薬のトリロジー。
リキッドイマジネは自己の内面に向き合う旅へと誘います。香りの魔法にかけられるのは、信仰心をまとうような感覚です。胸の奥深くにしまい込んだ人生、記憶、欲望と対峙し、新たな自分に出逢うことができるでしょう。
（NOSE SHOPより引用）
もうね、このブランドの香りはぶっちゃけ説明するのがめっちゃ難しい。
だけど、めっちゃいい香り！！っていう。
リキッドイマジネは、香水ブランドの中でもかなり癖の強い香りが特徴。ロマンチックでミステリアス、そして神秘的な香り。っていうのが長山の語彙力では限界。
めっちゃ砕けた言い方するなら、オシャレなお店の香り！って感じね。
特にこのサルトゥースという名の香水は、例えるなら「森の中に迷い込み、木々の隙間から差し込む眩しい光に照らされて神秘的なエネルギーを纏い、不思議な力が使えそうな気持ちになる香り」
まぁ、何言ってるかわからないしどんな香りかもわかりにくいですよね。けど、一度嗅いだら忘れないミステリアスな香水です。
香水上級者向けの香水ブランドです。
是非嗅いだら感想を長山宛に送ってほしい。
No.4【メゾン フランシス クルジャン・バカラ ルージュ 540 オードパルファム】
「バカラ」のブランド生誕250年を記念し、フランシス・クルジャンがメゾンバカラのために調香した香りです。
イメージしたのは、24金を混ぜ合わせた透明なクリスタルを540度の高温で少しずつ溶解することによって生み出されるスカーレットレッドの輝き・・・。
そんな魅惑的な赤色を想起させる“アンバー ウッディー フローラル”の香調です。優美なジャスミンと華やかなサフランにはじまり、ミネラルな香りをもたらすアンバーグリス、そして新鮮なシダーウッドを彷彿とさせるウッディーな調べへと続いていきます。
(HANKYU BEAUTY ONLINEより引用)
世界的に有名なガラスメーカー「バカラ」が展開するレッドクリスタルという、真っ赤に染まったガラスからインスピレーションを受けて作られた変わり種の香水。
ウッディーな印象でありながら、透明感のある透き通った香りって感想。これ、香水が好きな人は伝わるかも知れないけど、透明感のある香りって爽やかな印象の香りが多いんですよ。
しかし、この香水はウッディーで透明感のあるジャスミンとサフランのバランスが絶妙で、アンバーグリスのフレッシュ感をシダーウッドで包んでるラストノート。
これ、まるで透明で美しいガラスの容器に封じられた魔法の液体。そんなファンタジックな例えが個人的にしっくりとくる素晴らしい香水です。
それと、香りがとにかく長続きする。昼間につけても夜寝るまで残り続けると思う。まるで同じ人みたいに寝る時には香りが居なくなるような。
長山が今一番ほしい香水となっています。
No.5【イブサンローラン・ル ヴェスティエール デ パルファム 24】
「ル ヴェスティエール デ パルファム クチュールエディション」には、メゾンにゆかりのあるパリのアドレスを、現代的なウッディノートで表現した3種のフレグランスが揃う。
アトリエが位置するユニベルシテ通り24をイメージした「ル ヴェスティエール デ パルファム 24」の香調は、タイムレス＆モダン ウッディ。
クリーミィなサンダルウッドにソフトなスウェードのアクセントを加えた落ち着きと官能を感じる香りだ。
はい。この香水。どうやら販売中止になってしまった香水なんです。（2020年時点で）
これは完全に長山の好きな香り全部詰めした今まで出会った香水の中で最高に素晴らしい香水でした。
初めて嗅いだ途端、一発で惚れた。これを超える香水は今後出会えないんじゃないかって思うくらい。
メゾンブランドの出す香水のレベルとしてはかなりハイランクなシリーズ。¥41,000-という高価格。それでも値段以上に素晴らしいその香り、ギンザシックス限定でしか販売していないというかなり珍しい香水だそう。
もうね、説明できないんすよこれ。だけど長山の脳裏、いや、記憶から忘れることも忘れさせてくれもしないあの愛おしい香り...
なんで販売中止となった香水を紹介したか。
これを読んでくださった人の中で、この香水を見つけた人がいらっしゃれば長山にご一報お願いしたい。
僕はまたこの人に逢いたいんです...
お願いします。最高の香水なのです。長山にとって香水の沼に引きずり落とした奴なんです....
いかがでしたでしょうか？
長山の独断と偏見によるオススメの香水ベスト5。
書きながら自分の頭の中にいろんな記憶が蘇ってきて、Peaceのタバコの香りがするはずなのに、様々な香りが鼻の中を横切って行きました。
あれは幻だったのだろうか。
では、次回もまたここでお会いしましょう。
御機嫌よう。
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