シェア
声を出すたびに喉が痛い…切実なお悩みからボイトレを始める方は少なくありません。 腹式発声ができておらず、喉を締めた状態で声を出しているのでしょう。 例えるならホースの先をギュッと締めて、水が細く流れ出している状態。 気持ちのよい発声ができないために、喉を締めてなんとか声を振り絞って出しているのです。
お気に入りの曲を歌いたいけれど、自分の音域よりも高い声が必要な場合、悩ましいですよね。 無理をして全力で声を出し、まるで叫び声のようになってしまうことがあります。 これは、腹圧の力だけで高音を出そうとすると起こります。 腹式呼吸のトレーニングで腹圧を高めることは大切ですが、この場合は調子の良し悪しが影響したり、聴き心地も良くないでしょう。
声が小さいとお悩みの方は、大きな声を出したいときに直線的なイメージを持ってしまいがちです。 まるでレーザービームのように声をビュンッと飛ばすようなイメージです。 イメージはとても大切で、直線的なイメージを持つと、どうしても身体は力みます。
発声とは、肺から送り込まれた息が声帯の振動によって音声化されることを指します。 目標は、息が100%音声化することです。 送り込んだ息が100%音声化できれば、少ない息で、且つ聞き取りやすい声で話せます。
発声のトレーニングを実施する際には、声の出だしが良い発声であるかをしっかりチェックしましょう。 声の出だしをアタックと呼びますので、ぜひ覚えておいてください。 アタックが良い発声であれば問題ありませんが、喉を痛めるような悪い発声であれば、すぐに止めた方が良いのです。
ただでさえ声が通らない人は、話していて語尾に向かってさらに相手に聞こえにくくなります。 理由は腹圧がしっかりとかけられていないから。 腹圧は出す声の高さによってかけやすさが異なります。
良い発声を行うためには、アタックが重要です。 アタックとは声の出だしのこと。 話す際や歌う際に、音が出始める瞬間を指します。 正しいアタックはフレーズ全体の品質を決める重要な要素です。
日本語の発声は母音を意識することが大事です。 母音とは「a・あ」「i・い」「u・う」「e・え」「o・お」のこと。 母音を意識した発声はとても聞き取りやすくなるのです。 とりわけ、サ行やハ行は息が漏れるために発声しづらいでしょう。
良い声を出すには良い姿勢が大事。 そして、良い姿勢は習慣から生まれるのです。 たとえば毎日ショルダーバッグを肩にかけて出勤や通学をするとします。
声は出す高さによって、身体のどの部分を響かせるのが望ましいかが異なります。 高音ならば頭のてっぺん。 中音ならば顔、とりわけ目と目の間の鼻腔。
僕が学生の頃、よく「楽器は練習を1日休んだら取り戻すのに3日かかる」なんて言われたものでした。 だからこそ生身の身体を楽器にするボーカルは、それ以上にトレーニングを継続せねばならない。 そんなメッセージが、高校生の頃に読んでいたボイトレ教則本に書いてあったことを思い出します。
どれだけ声に磨きをかけても、良い声がそぐわない場面もあります。 すぐに思いつくのは謝罪の場面ではないでしょうか。 もしあなたが怒りに満ち、相手に謝罪を求めたとしましょう。
歌うだけでなく、話している際にも声には音程があります。 ときには高く、ときには低く、なだらかなメロディーを描くように話せたとき、声は説得力を持ちます。 反対に、起伏がなく一定の音程で話されたとき、冷たい印象を与えたり、飽きられたりします。
発声練習で目指すべきは、「息を100%音声化する」ことです。 はじめのうちは何を言ってるのかよく分からないかもしれません。 では実際に体感してみてください。