ヘルメットの闇 【ヘルメット基本のき①】
こんにちは サリーです。
この記事では、ヘルメットの基本を書き連ねていきます。
あっという間に始まったヘルメットの着用義務化
被ってはいるものの、特に考えずに近所のディスカウントスーパーなどで買ってはいませんか?
もしかしたらそれ、危険です。
安全規格総ざらい
ヘルメットは様々な現場で使用されます。
それは自転車のようなアクティビティだけではなく、
工事現場なども含んでいます。
色んな用途があり、それぞれに安全規格が存在しています。
今回は自転車についてざっとご紹介
SG(一般財団法人製品安全協会)
JIS
ASTM
CPSC
EN1078(CEマーク)
一般的なヤツを並べました。
この中で安全でお得なヤツは
SGマークです。
偽造したい放題
さてSGの前に一つ二つお話ししなければなりません。
多くのブログやTwitterでは上記のマークがついていればOK(キャピ)なんて言っていますが、そんなことはありません
マークなんて作ってしまえば終わりです。
消費者を舐めた会社だらけデス
自転車用じゃない認証表示
もう一つはコレ
例えば産業用ヘルメットは落下物とそういうもを想定しているので、
もちろんそういう意味で「認証通ってます」と言っている製品があります。
分かりやすいのがEN規格
数分検索して出てきたのがこれ
https://item.rakuten.co.jp/kaden568/cap-01/
消えないように魚拓取っておきました。
これをよく見ると.…
EN812と記載が見えますがこれは自転車用ではないんですね。
「だとしても産業用の認証は通っているんだろ?いいじゃないか」
そんな声が聞こえてきます。
ではEN812についてテキトーに検索した説明文をどうぞ
つまり、天井とか配管とかに頭ごっつんしたときの話だったりしてるんですね。この会社はその規格のテストをしてるみたいでテスト内容も記載がありました。
たかだか5キロの重り.…
自転車は歩く人より早く動いてますし..…
とまぁ全然護れなさそうな規格なんです。
自転車用はEN1078です
検索してすぐ出てくるような現状
上記の例は規格を知っている消費者をだまそうとしてわざとやっているんです。かなり悪質です。
ちゃんと選ぼうと思って規格を知って、それで検索してもその先にはワナがすでに設置済み。
なんともワルいヤツラです。
とはいえヤツらは巧妙に回避してるんです。
あくまでCEやCPSCの認証を取得したヘルメット”も”生産しているだけで、
この製品がそれなのかは書いてません。
規格自体製品に与えられる認証なので、工場は関係ないんですが。
こんなものが大量に販売されまくっているのが今の現状です。
で、なぜ安全でお得なSGマークなのか
こんな偽造でギリギリ野郎が跋扈するヘルメット業界で
SGがなぜ安全かつお得なのか
にほんのきかくだから
何だそれはと思うかもしれません。
安全基準だけを見るとアメリカだろうがヨーロッパだろうが似通ってるんです。そらおなじ人間が、同じ用途で使うので当たり前です。
しかし日本の規格なら、情報の検索性が段違いだからです。
規格そのものや認証団体の活動を調べるときにSGマークのように日本の団体なら簡単に調べることができます。
賠償制度付き(語弊あり)
どんな安全基準をクリアしたとしても、
その基準自体、テスト方法、ヘルメットの設計、製造方法…
すべては人間が考えるものです。
車でリコールが乱発されるように、発売して発覚する欠陥だってあり得るんですね。
そんなあなたにSGマーク
事故が製品の欠陥によるものと判断された場合に、治療費等(人的損害)を賠償する制度です。
最大1億までSGマークがついている製品ならこの制度を利用できるんです。
別にお金を払ったわけでもなく、ただマークがついていればいいのです。
お得ゥ!!
偽造品の問題があるぞ?!
そう、ここまで散々書いたようにSGマークを偽造しちゃえばマークしか見てない消費者をだまして売ることができます。
実はここで日本の団体だからこそのメリットがあるんです。
SGマークって検索すると運営団体の「一般財団法人製品安全協会」のページにアクセスできます。
で、お知らせのバックナンバーから
「SGマーク付き「自転車用ヘルメット」の紹介」
というページにアクセスできるんです。
この右側のリンクは確実にSGマークがついている製品の広報物になります。
この中から製品を選べば間違いなくSGマーク取得したヘルメットを選ぶことができます。
偽造も何も認証団体のリストにあるんだから間違いないデス。
もちろんヘルメットのデザインごと完コピ品作られたら分からなくなりますが、そこまでやってるのを見たことはありません。
まとめ
このように、SGマークなら簡単に該当製品を検索することができるのでお勧めなんですね。
ちなみにこのリストは今年の4月から実験的に始まった取り組みでまだまだ知らない人が多いと思います。
そのほかの認証団体ももしかしたらリストを公開しているのかもしれませんが、そもそも英語とかだしそれは面倒ですよね。
EN規格は殆ど地雷だと思った方がいいです。
メジャーブランドでない限り偽造品または用途を偽っています。
また、各地域のヘルメット購入助成金が2000~3000円で、ここで出てきたヘルメットは1,700円~と確実にこの助成金を狙ってきています。
行政によっては条件にこの”認証”が必要なのですが、彼らは見破れるのだろうか.…
少なくとも天秤の先には自分の命が乗ってるわけなので、避けましょう。