ソロパートか、カッコ組か
単独MC番組がファンの間で話題、「黄金のワンスプーン」。深夜帯でも宮舘担は元気だ。
どうやったら盛り上がるか、POSTのタグ付けなどトレンド入り方法論もつぶやかれて、放送が終われば食材調達にレシピ再現、使われている調理器具の入手まで、毎日がPartyTimeだ。
そんな中、宮舘涼太の生歌3連発とも言うべき奇跡の1日が訪れる。
まずは、宮舘担なら大好きと言ってもいい「ラヴィット」。モグライダーともしげさんのチャレンジ企画で[Mr.Childrenの名もなき詩の早口パートを歌う]というもの。この日のオープニングコーナーの縛りとしては“おすすめのホッとするもの”で、ともしげさん曰く、早口パートを歌い切るとホッとするというもの。とはいえそこはラヴィット!だ、ともしげチャレンジまでの間、歌を繋いで盛り上がろうと出演者全員がワンフレーズを任される。The Timeからの8時またぎで川島さんが「サライ」と仰っていたのがこのコーナー。君はともだち、乾杯に続き、画面越しに宮舘くんの生歌が聞けると思ってワクワクした。
一部表現を巡って物議があったこの歌は、ドラマ「ピュア」の主題歌、あの頃のフジテレビはドラマと主題歌が大ヒット。ミスチルさま、若い頃は聴いていたので、懐かしく思って宮舘くんの歌を楽しむことができた。
宮舘くん、デビュー前に比べて身体の線が逞しくなったことや、歌舞伎での稽古も影響しているのだろうか、発声がいい。彼特有のキャラメルボイスと僅かにしゃくりを入れながらトップバッターとして約20秒、カメラ目線も忘れずに見事歌いきってみせた。(途中の“ともしげさん頑張って”は実に彼らしいカメラ使い。)
ラヴィット!では芸人と同じように振る舞う部分が大半だが、たまにこうして“アイドル宮舘涼太”を見せてくれる。ファンにとってはご褒美タイム、ラヴィット!側さん、いつもありがとう。予期せぬ生歌にXのTLも沸いた。
で、音がとれていない箇所がCMになっていた「バナナサンド」。ここでもバラエティとアイドルの両面を見ることとなる。
バラエティの部分は冒頭MC4人とのトーク。自己紹介としてサンド伊達さんから伝授された「みやだーてだーてだて宮舘です」を促されてやるというお約束かと思うやり取り。でもねぇ宮舘くん、だてちゃまって聞こえたよ。伊達さんですって言おうとしたのか、だてさまですと言おうとしたのか、甘噛みしましたよね!?おかげで空耳でも「セルフだてちゃま」いただきました。
で、このnoteのタイトル回収。
歌割り問題をイジられて宮舘くんがとった行為について。
過去のハモリ我慢、
渡辺翔太
深澤辰哉
向井康二
いずれも成功者がいない、Snow Manの失敗記録更新中を紹介されたあとの設楽さんの一言から。
これ、ホントに一部オリメン担にはセンシティブな話。個人的にはそんなに気にしてないけど歌割りでイジられるとファンの景色が曇ってくるからホントにやるせない気持ちになる。
ところが、歌割りがないというフリに対して、「(カッコ)を歌っていますよ」という宮舘くんの回答。
やり取りはさらに続く。
設楽氏は出演者に少し厳し目のボールを投げて反応をフォローするという話術。過去の共演者で同じタイプは有吉氏、カズレーザー氏といった面々だと思っている。有吉氏は弄って笑い飛ばす、カズレーザー氏はボールを投げて会話を重ねたあと別の共演者にケアさせる。変化球を投げるところまでは同じでも、その後のケアという点で設楽氏は温厚である印象。
彼らMCがいう歌割りはソロパートの有無、対して宮舘くんがいう歌割りは(カッコ)がつく歌割り。対比を考えればコーラスやハモリと予想できる(カッコ)。ソロカットの有無はそっ閉じの事案、決まって出てくる推し推され問題とボイトレ、上手い下手の井戸端会議。歌って踊れるアクロもこなすSnow Manですよ、考えて欲しい、グループだから役割があり、人数があるからこそ奏でるハーモニーを。確かにソロパート画面の露出に比例するから大切だとは思うけど6人の頃だって決して平等じゃありませんよ(個人の感想)。
話を戻すと宮舘担の大半、「あれはよかった」という感想が目立つし私もそう思う。
じゃ、何故か。
コーナーの尺、呼ばれている立場、一度は深澤くんとお呼ばれしてバナナサンドに出演しサンド伊達さんとコラボで見せ場もギャグもいただいた。ワンスプーンの番宣で呼んでいただいたのに、MC4人に「そんなことないです」などと自我を出すのは無粋である。しかも深澤くんが情報番組でお世話になっている先輩芸人、歌割りという深澤イジりのボールに宮舘くんが脊髄反射で噛みついたところで4対1のアウェー。イジられてオッケー、おいしいと公言する深澤さんはそうやって関係性を作ってきたひとコマを私達も見ている。(イジられるだけで関係値は作れないことはわかってますよ、だからひとコマと記します)
で、自らも深澤側と言ってのける余裕、いいじゃない、(カッコ)組っていう表現。あれを言われて笑ってやり過ごして終われば欠席裁判、イジりをスルーして深澤sage肯定だけで終わるところを「僕もそっち側」は、設楽氏と深澤くんの関係性を守りながら、歌割りがないのではなくて、(カッコ)を任されてますよ、歌っていますよという回答。エレガントじゃない?最高にエレガントでしょう。
以前、有吉櫻井の夜会で佐久間くんと外ロケでのアナザーカットにて。案の定深澤くんをイジる流れでスタッフが話しかけたとき、
「いない人のこと言うのやめませんか、陰口みたいになっちゃう」(意訳)
と話した宮舘くん。これは躾であり、彼の人となりを表すエピソード。最近も先輩のYouTubeを巡ってざわついてるけど、その場にいない人を会話に出された時にどう扱ってどう見えるかっていうもの。気遣いと気配りの違い、わかる?
で、これらを踏まえて宮舘くんなりの誰も下げないという選択、あのやり取りは最適解だったと思っている。
何故sageにとどまっていないのか。溜飲が下がるのは、「Real Face」で音を外して立て直し、結果は失敗でも2曲目の「田園」ではコーラスの方にリアクションを取りつつ見事成功。
ソロ(歌割り)が少ない(無い)のは下手だから、というぼんやりとしたMC(世間)のイメージを、成功したことで「歌も歌ってますよ」という、(カッコ)組の伏線回収と下手で終わらせずに宮舘くん自身をsageないことにつなげたから。
最後もご褒美の食べ物を頬張りながら、伊達さんの「白い紙に包まれてるからヘルシー」の問い掛けに対して戸惑いつつも「えー、ゼロカロリーなんだ(笑)」っていうやり取り。バラエティとしてしっかり成立させたと見るのは過保護だろうか。
その後、亀梨さんから特大のアンサーとしてインスタ、Real Faceのお手本をいただくという、お釣りがくる幕切れ。全てがバラエティ、ロイヤルだ。
なにはともあれ、露出が増えるとファンは喜び、受け取り方や評価も様々。前回も触れた通り、贔屓の引き倒しならないよう、かかとに体重を残しながら推し活ならぬ舘活を楽しみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?