『オーガニック』について深堀してみた

2022年8月9日 08:27

surfの商品には、オーガニック認証を受けたものを取り揃えております。
巷でも徐々に目立ち始めたオーガニック商品ではありますが、オーガニックというとどのようなイメージでしょうか？？

「オーガニックは無農薬で安全」

この一言に集約されることが多いのではないでしょうか。
確かにこの言葉は間違いではないのですが、実際はもっと壮大なようです。
今回は「オーガニック」についてちょっと深堀してみます。

オーガニックの目的とは

前述にもありましたが、「オーガニックが無農薬」というのは間違いではないのですが、あくまでも手段にすぎないのです。オーガニックの目的とは、もともとの自然の循環機能を活用し、地球環境を守るということなのです。
もともと自然界では食物連鎖によって生命が循環するような仕組みがあるのです。そこに農薬や化学肥料などの食物連鎖になじまないものが入ると、うまく循環しなくなってしまいます。するとどうなるか。循環がうまくいかなくなり、自然のバランスが崩れ、環境破壊につながってしまうのです。
一方、オーガニックは農薬や化学肥料といった食物連鎖になじまないものは避けて自然の力で生産物を作るので、自然の循環を壊すことがありません。結果、地球環境を守り、サステナブルになるのです。

参考URL：特定非営利活動法人日本オーガニック＆ナチュラルフーズ協会

オーガニックは安全なのか？

このテーマについての答えは、「化学成分による危害リスクは低い」といえます。
オーガニックは、農薬や化学肥料を使わずに自然の力で育てるので、化学物質による危害は低減することが可能です。
だからといって、オーガニックでないから危険なのかというとそういうわけではないです。法律で危険な物質については制限されているので、基本的に市場に出回っている商品は安全が確保されています。

オーガニック認証について

ここで、オーガニックの認証について、代表的なもの3つをご紹介します。

①有機JAS

日本のオーガニック認証には、有機JAS認証があります。これは有機栽培された食品や加工食品に付与され、農林水産所の認定が必要です。
禁止農薬や化学肥料、遺伝子組換え技術などを使用せず、種まきまたは植え付け前2年（多年草は3年）以上、有機的管理を行った土で育てた生産物が「有機農産物」です。
その有機農産物を95％以上使用して、薬剤や有機ではない原材料や製品などが混ざらないように製造したものが「有機加工食品」です。
これらの条件を満たした食品に有機JAS認証を貼付することが許可され、「有機」や「オーガニック」といった表現をすることができます。逆に、許可されていない食品に対して「有機」「オーガニック」の表現をすることはできません。

参考：農林水産省公式HP

②COSMOS認証

国際非営利組織「COSMOS Standard AISBL」による、オーガニック化粧品を対象にした認証です。

A. COSMOS ORGANIC(コスモスオーガニック)
・内容成分の95％から100％が自然由来の成分で、有機農法かつ遺伝子組み換えしていないことが求められます。
・完成品の20％以上（洗い流す製品10%以上）がオーガニック原料である必要があります。
・その他の成分についても、ヨーロッパの基準で許可されている成分以外は使用できません。
・植物原料以外の成分の使用は5％以内です。
・製品に使われるすべての成分、原料は生分解され、環境汚染しないもののみが許可されます。

B. COSMOS NATURAL(コスモスナチュラル)
オーガニック原料の最小含有量は定められていませんが、それ以外は①と同じ基準が求められます。

植物以外で許可されている原料として、限定された動物由来の原料があります。牛乳やはちみつなど、産出されるが動物の一部ではなく、動物愛護が守られて大切にされている動物から産出されたものに限り許可されます。油脂やコラーゲンは動物の一部なので許可されません。

参考URL：エコサート・ジャパン公式HP

③USDAオーガニック認証

アメリカ農務省によるオーガニック認証制度です。食品やアルコール製品、繊維、化粧品を対象としています。95％以上でUSDAオーガニック認証マークを貼付することができます。

A. 100％Organic
Organic100％オーガニック原料であるものです（水と塩を除く）。100％オーガニック表示・マークを貼付することが許可されます。

B. Organic
95％以上がオーガニック原料であるものです（塩と水を除く）。残りの５％は、許可されているもののみ含むことができます。オーガニック表示・マークを貼付することが許可されます。

C. Made with Organic
70％以上がオーガニック原料であるものです（塩と水を除く）。残りの30％は、許可されているもののみを含むことが求められます。オーガニック表示・マークを貼付することは許可されませんが、3種類以内でオーガニック原料名を記載できます。

参考URL：アメリカ農務省公式HP

いかがでしたか。
surfの商品は、オーガニックの日用品や化粧品を販売しており、COSMOS認証のある商品も目立ちます。皆様の健康を守るだけでなく、地球環境を守るためにも、オーガニックの商品がより流通するように、これからも精進します。