日本縦断旅日記5日目 ~ 稚内から西興部村へ ~
稚内のゲストハウスを出発し、まずは宗谷岬へ。
到着するとまたもや見覚えのあるバイクが。
旭川で一緒だったバイクとまた遭遇した。
大体巡る場所は同じになりはするが、流石に時間まで一緒になることはなかなか無い。
不思議なこともあるもんだ。
さてとりあえず日本最北端到達証明書をもらいにBASE SOYAに向かったが、どうやら夏季限定らしくすべてお店が閉まっていた。
どこかで貰えないかと思ったら、どうやら稚内市役所宗谷支所というところがあるらしい。
白い道の出口からすぐそこなので、先に白い道に向かうことにした。
貝殻の粉を振りまいている状態なので、恐ろしく滑る想定でいたが意外とそうでもなかった。
ただかなり道がデコボコしているので、どちらにせよバイクで行くには若干不都合ではある。
さて白い道を抜けてたあとは、証明書をもらいに稚内市役所宗谷支所へ。
感じのいいおばあさんが対応してくれた。
正直場所的に余り人が住むような場所ではないので、このひとに人生はどんなであったのかとか考えてしまった。
この時点で11時。
若干時間が押しており、次なる目的地エサヌカ線へ。
ひたすら長い直線道路との事前情報があったが、正直オロロンラインで十分堪能したので行くかどうか迷った。
まぁ今後の人生で絶対に行くことはないので、仕方なく向かおうと思い、1時間ぐらいかけて向かった。
道中明らかに町がないので、ここで遭難したら終わりだなと思ったりした。
何もないがそこにあるとしたらこんな感じだろう。
明らかに人が住むような場所ではなかった。
さて道中店がないのはわかっていたので、途中のセコマで食料の買い足し。
タバコを吹かしているハーレー乗りの年配の男女がいることはわかっていたが「奈良から?」と話しかけられたときはびっくりした。
どうやら大阪から来たらいい。
ちょっと憧れた。
さて食料調達も完了し、エサヌカ線へ。
確かに直線だが、道中も十分直線だったので正直感動はあまりなかった。
お腹が空いたので、途中の待避所でセコマのおにぎりを食べた。
セコマのおにぎりは恐らく世界で一番うまい気がする。
さて、エサヌカ線を抜けて宿泊先であるゲストハウスGAKOPPERへ。
どうやらここから84キロ道なりらしい。
北海道でなければ地図がバグっている数値を叩き出してきた。
しかたがないので、ひたすら北海道の太平洋側を南下。
途中おしりが割れるかと思った。
ひたすら走り続け西興部にある学校を改修して作られたゲストハウスへ。
周りには恐ろしく何もない。
が、校舎の中には恐らく夫婦で世界を旅したと思わしき写真と、そのとき使用したカブ、その他諸々が置かれてあった。
夫婦で世界中旅にでるのは憧れる。
とりあえず探検が終わればすることもないので、少々作業タイム。
一旦小休止しようと思い、廊下へ出ると灯油の匂いとおしゃれな音楽が食堂の方からやってくる。
いい感じの雰囲気だなぁと思いながらも、外へお散歩に行こうとしたら街灯も何もないので恐ろしく何も見えない。
ただ空を見上げれば、恐ろしくキレイな星が。
周りに町がないので、町の明かりが邪魔することもなく、ただひたすらにキレイな星が見えた。
ここまでキレイに星空が見えたのは初めてかもしれない。
さて夕飯の準備ができたらしく食堂へ。
同室になった旅人が釣りが趣味らしく、前日サケを釣り上げたため今日はサケパーティー。
安いゲストハウスだったのであまり夕飯は期待していなかったが、めちゃくちゃクオリティの高い料理がでてきた。
オーナーさん家族とお手伝いさん、宿泊者みんなで夕飯を囲み、これが旅かぁと思った。
どうやら昨日サケを釣り上げた方はずっとリモートワークと言っていたので何をしているのか気になっったが、どうやら為替トレーダーのようだ。
一応自分もBotterの端くれなので、将来成功したらこんな生活ができるのかと夢が膨らんだ。
オーナーさん関してはバイクでユーラシア大陸縦断しており、自分の日本縦断旅が非常にちっぽけに感じられた。
絶対に旅に出なければ出会うことのなかった人たちに出会え、旅にでて本当に良かった、
恐ろしくステキなゲストハウスだった。